
2023年を締めくくるVALORANT国際大会「VCT Champions 2023」が日本時間8月7日-27日に開催されます。
当サイトでは、Championsに出場する全チームの紹介を行っていきます。今回はDグループ所属、PACIFIC代表「DRX」です。本稿が大会観戦を楽しむために役立てば幸いです。


Masters Tokyo(7-8位)
昨年のChampionsで3位に入ったメンバーが全員残り、6人目としてFoxy9選手が加入したDRX。アジアトップのチームとして多くの期待が集まりましたが、「LOCK//IN」ではLOUDを相手にBO5フルセットの激闘を演じベスト4に入るなど、上々のスタートを切りました。
リーグ戦ではZest選手ではなくFoxy9選手を主に起用し、TSに敗れたのみの8勝1敗で1位通過しますが、プレイオフではPRX相手に連敗し、2位に終わりました。さらにMastersでもEGに完敗、なんとかグループステージを突破するものの、something選手のいないPRXとNRGにいずれもストレート負けし、姿を消しています。
同チームでヘッドコーチを務めるtermi氏はPacificリーグ後の記者会見において、選手数名が燃え尽き症候群に陥っていることを明かしました。Masters敗退直後の記者会見もかなり重苦しい雰囲気で、チームリーダーのstax選手は苛立ちを露わにしています。チームとして難しい状況にあったことは否定できないでしょう。

調子を崩した背景として、セット重視のDRXのスタイルが長丁場のリーグ戦に向いていないという指摘が挙がっています。これまでの世界大会でも、後半に失速するケースが目立っていました。チームが追い込まれてからFoxy9選手とZest選手を入れ替える方針も、チームの負担を重くしたでしょうか。
Foxy9選手はこれまでのDRXに無いアグレッシブさを持ち合わせていますが、FDPR(ファーストデス / ラウンド数)がリーグ戦で0.19、Mastersでは0.28とかなり高いのが懸念材料です。同選手の出場を「将来への投資」としてきたtermiヘッドコーチですが、一年の締めくくりであるChampionsでどちらを出場させるのか、メンタル面を含めチームを立て直すことができるのか、注目が集まります。
| Ascent | Haven | Fracture | Pearl | Split | Lotus | Bind |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 5-5 | 6-4 | 6-4 | 8-4 | 6-1 | 0-1 | 2-5 |
| マップ | 攻撃ラウンド勝率 | 防衛ラウンド勝率 |
|---|---|---|
| Ascent | 57% | 52% |
| Haven | 58% | 45% |
| Fracture | 50% | 53% |
| Pearl | 56% | 57% |
| Split | 60% | 59% |
| Lotus | 25% | 0% |
| Bind | 39% | 50% |
| マップ | BuZz | Rb | stax | Zest | MaKo |
|---|---|---|---|---|---|
| Ascent | ジェット | キルジョイ | KAY/O | ソーヴァ | オーメン |
| Haven | ジェット | キルジョイ | ブリーチ | ソーヴァ | オーメン |
| Fracture | キルジョイ | ネオン | ブリーチ | フェイド | ブリムストーン |
| Pearl | ジェット | キルジョイ | スカイ | ハーバー | ヴァイパー |
| Split | レイズ | ネオン | スカイ | アストラ | ヴァイパー |
| Lotus | レイズ | フェイド | オーメン | フェイド | ヴァイパー |
| Bind | レイズ | アストラ | スカイ | フェイド | ヴァイパー |
| 年齢 | 平均ACS | K/D | KAST% |
|---|---|---|---|
| 20 | 220.2 | 1.01 | 70% |
| 年齢 | 平均ACS | K/D | KAST% |
|---|---|---|---|
| 21 | 235.3 | 1.19 | 75% |
| 年齢 | 平均ACS | K/D | KAST% |
|---|---|---|---|
| 23 | 162.6 | 0.78 | 70% |
| 年齢 | 平均ACS | K/D | KAST% |
|---|---|---|---|
| 22 | 154.7 | 0.78 | 72% |
| 年齢 | 平均ACS | K/D | KAST% |
|---|---|---|---|
| 21 | 195.5 | 0.97 | 74% |
| 年齢 | 平均ACS | K/D | KAST% |
|---|---|---|---|
| 18 | 215.8 | 0.85 | 69% |

IGLながら、個人としても高いパフォーマンスを発揮し続けてきたstax選手を注目プレイヤーとしました。昨年のChampionsでは最多となる14回のクラッチを記録し、2位を大幅に引き離しています。少人数戦に強い、理想のイニシエーターと言えるでしょう。
ただ、今シーズンはやや苦労しているように思われます。PACIFICリーグでのK/Dは0.85、Mastersではさらに下がって0.78。昨年のようなクラッチもあまり見られていません。チームと同様に苦しんでいる印象です。
チーム紹介の欄ではtermiヘッドコーチについて触れましたが、チームリーダーとしてstax選手の手腕も問われるでしょう。Masters敗退から約2か月が経ち、休息と新たな作戦を練る時間は十分にあったはずです。強かった時の姿を再び取り戻すことができるでしょうか。