2025年最初の世界大会「VCT 2025 Masters Bangkok」が2月20日より開幕します。
当サイトでは、Mastersに出場する全チームの紹介を行っていきます。続いてはPACIFIC2位「T1」です。本稿が大会観戦を楽しむために役立てば幸いです。

VCT 2025 PACIFIC KICK-OFF

昨年はStage1から苦戦、なんとかMasters Shanghaiへ進出するものの2連敗に終わり、その後のChampions進出を逃すなど悔しいシーズンになったT1。Stage2の開幕前にDRXよりstax選手を獲得していましたが、さらにMeteor / BuZz / Sylvan選手と経験豊富なプレイヤーを確保しました。
オフシーズンには「Red Bull Home Ground」APAC予選を制すると、11月に行われた本大会でも無敗での優勝を達成。PACIFICリーグにおけるMasters Bangkok出場への最有力候補として、注目を集めていました。
しかし蓋を開けてみると、Masters進出は果たしたものの薄氷を踏むような試合が続きました。全試合フルセット、6試合で計22マップを戦っており、GEN戦ではマップカウント2-0から相手の猛反撃を受けて追い込まれるなど、やや不安定な部分を露呈したのは否定できないでしょう。
一方で、Upper Finalから急遽Sylvan選手に代わりCarpe選手を入れ、3日間で13マップを戦いながらDRXを追い詰めたことは十分に評価できます。ベテラン揃いということで細かい連携に優れているうえ、リテイクの上手さにも定評があります。
マッププールを見てもロータス / パールは自信を持っていそうで、アビス以外であれば強豪チームとも十分に渡り合えるでしょうか。構成ではヘイヴン / パール / ロータスと2デュエリストの採用が多くなっており、このアグレッシブなスタイルがどのように出るか、気になるところです。
| Haven | Split | Bind | Fracture | Lotus | Pearl | Abyss |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1-2 | 1-2 | 3-2 | 2-3 | 3-0 | 2-0 | 0-1 |
| マップ | 攻撃ラウンド勝率 | 防衛ラウンド勝率 |
|---|---|---|
| Haven | 53% | 37% |
| Split | 43% | 55% |
| Bind | 52% | 44% |
| Fracture | 51% | 51% |
| Lotus | 55% | 67% |
| Pearl | 54% | 62% |
| Abyss | 17% | 25% |
※最新のものを記載
| マップ | BuZz | stax | iZu | Meteor | Carpe |
|---|---|---|---|---|---|
| Haven | ヨル | ソーヴァ | サイファー | アイソ | オーメン |
| Split | レイズ | スカイ | ヴァイパー | チェンバー | オーメン |
| Bind | レイズ | KAY/O | ゲッコー | ヴァイス | ブリムストーン |
| Fracture | レイズ | ブリーチ | テホ | サイファー | ブリムストーン |
| Lotus | レイズ | ソーヴァ | サイファー | アイソ | オーメン |
| Pearl | ネオン | ソーヴァ | ヨル | キルジョイ | アストラ |
| Abyss | ヨル | ブリーチ | ソーヴァ | サイファー | アストラ |
| Player | Agent | ACS | K/D | KAST |
|---|---|---|---|---|
| BuZz | ![]() | 236.6 | 1.08 | 71% |
| stax | ![]() | 169.7 | 0.93 | 72% |
| iZu | ![]() | 183.5 | 1.02 | 72% |
| Meteor | ![]() ![]() | 203.2 | 0.97 | 66% |
| Carpe | ![]() | 180.8 | 0.91 | 75% |
コントローラーのポジションは途中までSylvan選手が担当していましたが、Upper Finalからの3戦はCarpe選手が出場しています。チーム内にインフルエンザが蔓延し、Carpe選手を入れての練習が多くなったことも、この判断に影響している模様です。
気になるのは、UF以降に出場した5名でどこまで練習を積めていたかという点です。Carpe選手は今シーズンサブメンバーを務めると思われており、まだまだ勘を取り戻している段階でしょう。
T1はリーグ化以降3度(LOCK//INを除く)世界大会に出場していますが、これまでグループステージを突破したことはありません。Carpe選手は昨年のStage2でリーグトップのKAST80%を記録するなど、サポート力には定評があるだけに、同選手の復調がチームとしての壁を破るきっかけとなりそうです。
気になるのは、昨年に比べiZu / Meteor選手が思うようなパフォーマンスを見せられていない点です。随所に強いシーンは見せていますが、ややパフォーマンスが不安定なところがあります。
原因としては、両選手の担当エージェントがあまりに多すぎることが挙げられます。大会中の構成変更もあり、iZu選手は全ロールから7エージェントを使用しており、GFでは5マップ全てで異なるエージェントを使用していました。Meteor選手もデュエリストとセンチネルを広く担当し、チェンバーやヴァイスでは苦しんでいる印象です。
もともと撃ち合いの強さを評価されているプレイヤーで、火力面ではBuZz選手に次いで期待される立ち位置だけに、両選手の負担を減らしてポテンシャルを引き出せるかどうかが一つポイントとなりそうです。





