「VALORANT Masters Tokyo」進出をかけた国際リーグ「VCT 2023 PACIFIC LEAGUE」が3月25日より開幕します。
当サイトでは、PACIFICリーグに参加する全チームの紹介を行っていきます。今回はタイ代表「Talon Esports」です。



2017年に香港で設立されたTalon Esportsは、現在アジアパシフィックを舞台に8つの部門を展開。「League of Legends」部門はフランスの大人気サッカーチーム「パリ・サンジェルマン」のeSportsチームと提携し、「PSG Talon」の名で活動しています。「DOTA 2」では先月に行われた世界大会「Lima Major 2023」で3位に入ったほか、スマホゲーム「Arena of Valor」でも昨年の世界大会で7-8位に入りました。
そのTLNは2022年のStage2から、フィリピンを舞台にVALORANTへ参入。残念ながらオープン予選で敗れていますが、他部門での実績などを買われてタイ代表としてPacificリーグへの参加が決まっています。そこでタイのトップチーム「XERXIA Esports」からCrws / foxz / Sushiboysの3名、その3人と「X10 Esports」時代にチームメイトで、昨年はOverwatch Leagueで活躍していたPatiphan、若手のJitBoyS / garnetSを獲得しました。
X10時代は2021年のChampionsでアジア勢最上位のベスト8に入った同メンバー。2022年はPaper Rexに次ぐAPAC2番手の座を守り抜きますが、世界大会では1勝5敗と満足のいく結果を残せませんでした。さらに、オフシーズンにはアジアトップクラスのコントローラーと評価されていたsScary選手がシンガポールの「BLEED Esports」に移籍。復帰したPatiphan選手も手首の怪我のため「VCT LOCK//IN」欠場が発表され、決して前評判は高くありませんでした。
しかし大会が始まると、同チームは快進撃を見せます。「MIBR」「Evil Geniuses」を2‐0で破ると、「DRX」にはフルセットの接戦を演じました。foxz選手に代わってIGLとなったCrws選手がコントローラーとして十分な働きを見せ、garnetS / JitBoySの新加入組も素晴らしい活躍を見せました。現状ではDRXに次ぐ2番手チームと評価されており、「Masters Tokyo」出場への有力候補となっています。
X10 Esports時代(Crws / foxz / Sushiboys / Patiphan)
VCT 2021 SEA Stage 1: Masters 優勝
VCT 2021 SEA Stage 2: Challengers Finals 優勝
VCT 2021 Stage 2: Masters Reykjavík 7‐8位
VCT 2021 Champions 5-8位
XERXIA Esports時代(Crws / foxz / Sushiboys)
VCT 2022 Thailand Stage1: Challengers 優勝
VCT 2022 APAC Stage1: Challengers Playoffs 2位
VCT 2022 Stage1: Masters Reykjavík 9-10位
VCT 2022 Thailand Stage2: Challengers 優勝
VCT 2022 APAC Stage 2: Challengers Playoffs 2位
VCT 2022 Stage 2: Masters Copenhagen 11-12位
VCT 2022 Champions 13‐16位
Talon Esports時代(現ロスター)
Gwangju Esports Series Asia 2位
VCT 2023 LOCK//IN 5-8位
| Crws | Sushiboys | foxz | JitBoyS | garnetS | |
|---|---|---|---|---|---|
| アセント | オーメン | キルジョイ | フェイド | KAY/O | ジェット |
| ヘイヴン | オーメン | キルジョイ | スカイ | ブリーチ | レイズ |
| アイスボックス | ヴァイパー | キルジョイ | ソーヴァ | ハーバー | ジェット |
| フラクチャー | ブリムストーン | キルジョイ | KAY/O | ブリーチ | ネオン |
| パール | – | – | – | – | – |
| スプリット | ヴァイパー | アストラ | スカイ | KAY/O | レイズ |
| ロータス | – | – | – | – | – |

注目選手は18歳のgarnetS選手としました。昨年から競技シーンに参戦し、X10では国内5-6位に入っています。
チームの大エースであったPatiphan選手が抜けたことで、昨年のXIAは苦しんだ印象があります。代役のSurf選手はオペレーターを世界でも上位の精度で使用できていましたが、やや調子にムラがありました。そのSurf選手を続投という判断も考えられたなか、登場したのがgarnetS選手です。とはいえ実績はほとんどなく、世界レベルでは通用するのは難しいと考えられていました。
そんな不安をよそに、「LOCK//IN」でgarnetS選手は大活躍。ジェット・レイズ・ネオンとデュエリストを幅広く使用し、平均ACSは230と高い数値を叩き出しています。これを受けてか、現在サブに回っているPatiphan選手はランクマッチでサポート役を使用する機会が増えており、すっかりメインデュエリストとして定着しました。
問題は長期戦となるリーグでどこまで安定した成績を残し続けられるかでしょう。garnetS選手が「LOCK//IN」の調子を保つことができれば、「Masters Tokyo」出場の可能性も高まってきます。