
日本で初めて行われるVALORANT国際大会「VCT 2023 Masters Tokyo」が6月11日-25日に開催されます。
当サイトでは、Mastersに出場する全チームの紹介を行っていきます。今回はPACIFIC3位「T1」です。本稿が大会観戦を楽しむために役立てれば幸いです。


リーグ戦(6勝3敗・3位)
Playoffs
LoL部門では世界で最も有名なLoLプレイヤーといえるFaker選手を擁し、世界有数のeSportsチームとして知られるT1。VALORANTでは2022年までNAで活動していましたが、今シーズンから韓国に拠点を移しています。
チームにはMunchikin / xetaの2選手が残留し、新たに「The Guard」からSayaplayer選手が加入。いずれも世界大会出場経験のあるプレイヤーで、大きな期待が集まりました。
一方で、気になったのは残り2人のプレイヤー。ban選手はNAのTier2シーンで活動しており、トップレベルでのパフォーマンスは未知数でした。またCarpe選手はOverWatchシーンのレジェンドプレイヤーとして知られていましたが、VALORANT移行後すぐに適応できるか疑問視する声もありました。
その不安は的中し、1月のコミュニティ大会ではNAのChallengers参加チームに連敗。LOCK//INでもFURIA相手に初戦で敗れています。チームが成熟するにはまだ時間がかかりそうで、「Masters Tokyo」への参加は厳しいものと思われました。
しかし、チームは開幕から2連勝と好スタートを切ると、そのまま6勝3敗でフィニッシュ。下位チーム相手に取りこぼさない安定した戦いぶりを見せ、成長を続けました。PRX / DRXの2チームにはついぞ勝つことができなかったものの、DRX相手にBO5でフルセットに持ち込むことを開幕前に予想できた人はほとんどいなかったでしょう。
チームは連携など基礎が整っており、対応力と粘り強さもあって差をつけられても決して油断できません。エースのSayaplayer選手はマルチキル能力に優れ、Pacificトップクラスのデュエリストとしてチームを牽引します。またCarpe選手を中心にクラッチ能力を備えた選手が多く、少人数戦にも強い印象です。
PRX / DRX相手には0勝4敗という結果を見るに、「Masters Tokyo」での躍進にはまだ少し足りないと言えるでしょう。しかし、LOCK//IN初戦敗退からMasters出場を決めたのはPRXとT1のみ。さらに、T1はメインロスターの変更を行わずにこれを成し遂げました。一番の成長を遂げたチームとして、どこまで仕上げることができるのか大いに気になるところです。
| Ascent | Haven | Fracture | Pearl | Split | Lotus | Bind |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3-2 | 3-3 | 6-3 | 1-3 | 0-1 | 4-2 | 3-2 |
| マップ | Sayaplayer | xeta | Carpe | Munchikin | ban |
|---|---|---|---|---|---|
| Ascent | ジェット | ソーヴァ | KAY/O | キルジョイ | オーメン |
| Haven | ジェット | ソーヴァ | ブリーチ | キルジョイ | オーメン |
| Fracture | レイズ | ブリーチ | ブリムストーン | キルジョイ | ジェット |
| Pearl | ジェット | ハーバー | スカイ | キルジョイ | ヴァイパー |
| Split | レイズ | ヴァイパー | アストラ | スカイ | ジェット |
| Lotus | ジェット | ハーバー | スカイ | キルジョイ | ヴァイパー |
| Bind | レイズ | ヴァイパー | ゲッコー | スカイ | ハーバー |
| 年齢 | 平均ACS | K/D | KAST% |
|---|---|---|---|
| 26 | 200.8 | 1.09 | 78% |
| 年齢 | 平均ACS | K/D | KAST% |
|---|---|---|---|
| 25 | 210.7 | 1.15 | 71% |
| 年齢 | 平均ACS | K/D | KAST% |
|---|---|---|---|
| 24 | 236.0 | 1.25 | 72% |
| 年齢 | 平均ACS | K/D | KAST% |
|---|---|---|---|
| 23 | 183.7 | 0.94 | 71% |
| 年齢 | 平均ACS | K/D | KAST% |
|---|---|---|---|
| 24 | 175.6 | 0.88 | 76% |

注目選手はIGLを務めるxeta選手としました。当初はCrazy Raccoon時代にIGLを担当していたMunchikin選手がチームの指揮を執るとみられていましたが、途中で変更となった模様です。
チームメイトの陰に隠れがちなxeta選手ですが、PACIFICリーグではイニシエーターとコントローラーのみを使用してACS200超え、KASTは78%で全体3位と高いパフォーマンスを発揮しています。IGLとしては驚異的な活躍と言っていいでしょう。
平均年齢24.6歳とベテラン揃いのチームではありますが、最年長のxeta選手がPACIFICリーグと同様のパフォーマンスを見せることがまずは必要となるでしょう。その先にチームの勝利が見えてくるでしょうか。