2023年を締めくくるVALORANT国際大会「VCT Champions 2023」が日本時間8月7日-27日に開催されます。
当サイトでは、Championsに出場する全チームの紹介を行っていきます。今回はDグループ所属、EMEA代表「Natus Vincere」です。本稿が大会観戦を楽しむために役立てば幸いです。


※Shao / SUYGETSU選手は国旗の表示を希望せず
Masters Tokyo(11-12位)
VCT EMEA LCQ(2位)
「FunPlus Phoenix」として昨年大活躍を見せたメンバーに、「Champions 2021」で優勝を経験したcNed選手が加わったNatus Vincere。「LOCK//IN」ベスト4、EMEAリーグ2位までは順調なスタートを切ったかに見えました。
しかしEMEAのプレイオフでは4位に終わると、「Masters Tokyo」では2連敗で敗退が決定。NRG / EDGという強豪相手の敗北ではありますが、明らかにパフォーマンスが落ちている選手も複数いた点が気になるところです。さらにLCQでも初戦でストレート負け、決勝でも本来の構成を隠した相手に0-3負けを喫しています。
なぜここまで成績を落とすことになったのか?単純にSUYGETSU / Zyppan / ANGE1の3選手が昨年より不安定という事情もありますが、主に2つの理由があると思われます。
①:cNed選手のピックプールが狭い
オペレーターの精度は以前と変わりないcNed選手ですが、ジェット以外のエージェントについては不安が残ります。レイズではスタッツこそ悪くないものの、ブラストパックを用いてのエントリーなど、硬さがみられるシーンも多くありました。以前はヨル、Zyppan選手にレイズを任せたLCQからはネオンやキルジョイまで見せていますが、練度不足は否めません。チームとしてこの問題にどう対処するのか、かなり苦労している印象です。
②:チームのスタイルとメタが合っていない
NAVIといえば、昨年のFPXにと同様に強気なドライ勝負が特徴の一つです。そのためサイト内に籠って守ろうとするキルジョイ、ガイディングライトなどを用いてエリアを確保していくスカイなどは、あまり使用していません。しかしMasters Tokyoでは両エージェントがピック率59%を記録し、ジェットと並んでトップでした。オフメタを好む同チームですが、そのスタイルに限界が見えてきた…との声も少なくありません。
| Ascent | Haven | Fracture | Pearl | Split | Lotus | Bind |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 6-3 | 0-2 | 5-2 | 7-1 | 3-4 | 5-7 | 1-3 |
| マップ | 攻撃ラウンド勝率 | 防衛ラウンド勝率 |
|---|---|---|
| Ascent | 54% | 54% |
| Haven | 41% | 46% |
| Fracture | 60% | 51% |
| Pearl | 63% | 59% |
| Split | 43% | 47% |
| Lotus | 55% | 38% |
| Bind | 39% | 57% |
| マップ | cNed | Zyppan | Shao | SUYGETSU | ANGE1 |
|---|---|---|---|---|---|
| Ascent | ジェット | KAY/O | フェイド | セージ | オーメン |
| Haven | ジェット | フェニックス | ブリーチ | チェンバー | オーメン |
| Fracture | キルジョイ | レイズ | フェイド | ヴァイパー | ブリムストーン |
| Pearl | ジェット | KAY/O | アストラ | キルジョイ | ソーヴァ |
| Split | ジェット | レイズ | フェイド | サイファー | オーメン |
| Lotus | ネオン | ブリーチ | ソーヴァ | サイファー | ブリムストーン |
| Bind | ネオン | レイズ | スカイ | ヴァイパー | ブリムストーン |
| 年齢 | 平均ACS | K/D | KAST% |
|---|---|---|---|
| 21 | 226.0 | 0.98 | 68% |
| 年齢 | 平均ACS | K/D | KAST% |
|---|---|---|---|
| 21 | 207.7 | 1.01 | 74% |
| 年齢 | 平均ACS | K/D | KAST% |
|---|---|---|---|
| 23 | 193.8 | 1.15 | 75% |
| 年齢 | 平均ACS | K/D | KAST% |
|---|---|---|---|
| 21 | 195.9 | 1.10 | 72% |
| 年齢 | 平均ACS | K/D | KAST% |
|---|---|---|---|
| 33 | 159.6 | 0.65 | 64% |

注目はZyppan選手としました。レイズ / KAY/Oを主に使用していますが、最近はブリーチも見せており、目立たないながらチームを支え続けています。
そのZyppan選手ですが、MastersではACS163.6、K/D0.80の不振。今シーズンはレイズをcNed選手に任せてイニシエーターに専念していましたが、フェイドやスカイでは以前ほどの存在感を示せていないように感じられます。
しかしLCQから再び担当となったレイズでは、ACS254.3、K/D1.25の大活躍を見せました。FPX時代からほぼ見せていない2デュエリスト構成に挑んでいるチームにおいて、そして不振からの脱却を目指すチームにおいて、同選手のパフォーマンスがカギになってくると言えるでしょう。