日本で初めて行われるVALORANT国際大会「VCT 2023 Masters Tokyo」が6月11日-25日に開催されます。
当サイトでは、Mastersに出場する全チームの紹介を行っていきます。今回はPACIFIC1位「Paper Rex」です。本稿が大会観戦を楽しむために役立てれば幸いです。


リーグ戦(7勝2敗・2位)
Playoffs
昨年のMastersでは4位 / 2位と、APACを代表する強豪チームとして高く評価されてきたPRX。しかし優勝が期待されたChampionsでグループステージ敗退に終わると、今シーズン初戦のLOCK//INでもC9を相手に初戦で敗れました。
確かな実力がありながらもどこか噛み合わない時期に陥っていたPRXですが、IGLのBenkai選手を外して日本シーンからsomething選手を獲得するという驚きの選択を見せます。TSに敗れた後の3戦目からチームに合流した同選手ですが、T1戦ではACS300超えの大活躍。その後DRXには敗れるものの残りをすべて勝利し、2位でプレイオフに進出します。
プレイオフではT1に勝利してMasters出場を決めると、Foxy9選手入りのDRXに圧勝。GFではZest選手入りのDRXに2マップを先取されますが、そこからの逆転劇を見せて初代PACIFIC王者となりました。
チームの特徴としては全マップで2デュエリスト構成を採用するアグレッシブな立ち回りと、相手を”破壊”するAIMの強さでしょう。一度停滞したからこそ、再び覚悟を持って異端ともいえるこの作戦と心中しているように思えます。そのスタイルを可能にしているのは、選手たちの情報処理能力の高さ。過去の世界大会において、PRXに対応できず為すすべなく敗れていったチームは少なくありません。
一方でsomething選手はビザの関係により未だ来日できておらず、Mastersへの参加が危ぶまれています。PRXのチーム関係者によれば、「今週の後半に大きなアップデートを期待している」とのことです。代役のcgrs選手はランクマッチで結果を残したことがあるものの、本格的なプロ活動を行ったことはなく、大幅な戦力ダウンは免れません。
PRXの初戦は宿敵DRXとなりました。something選手が間に合うことを祈りつつ、勝利を挙げることで時間を稼いでいきたいところです。かなり不安のある状況ですが、果たしてどのようなパフォーマンスを見せるでしょうか。
| Ascent | Haven | Fracture | Pearl | Split | Lotus | Bind |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2-2 | 1-0 | 4-2 | 5-1 | 4-2 | 3-0 | 3-0 |
| マップ | something | Jinggg | f0rsakeN | d4v41 | mindfreak |
|---|---|---|---|---|---|
| Ascent | レイナ | レイズ | ハーバー | スカイ | ヴァイパー |
| Haven | ※サイファー | レイズ | ヨル | ソーヴァ | オーメン |
| Fracture | ブリーチ | レイズ | ネオン | キルジョイ | ブリムストーン |
| Pearl | ジェット | フェニックス | キルジョイ | スカイ | アストラ |
| Split | ジェット | レイズ | スカイ | ヴァイパー | アストラ |
| Lotus | ジェット | レイズ | サイファー | スカイ | オーメン |
| Bind | レイナ | レイズ | ハーバー | スカイ | ブリムストーン |
| 年齢 | 平均ACS | K/D | KAST% |
|---|---|---|---|
| 19 | 223.4 | 1.11 | 74% |
| 年齢 | 平均ACS | K/D | KAST% |
|---|---|---|---|
| 24 | 206.7 | 1.27 | 78% |
| 年齢 | 平均ACS | K/D | KAST% |
|---|---|---|---|
| 23 | 169.6 | 0.99 | 74% |
| 年齢 | 平均ACS | K/D | KAST% |
|---|---|---|---|
| 19 | 227.1 | 1.15 | 74% |
| 年齢 | 平均ACS | K/D | KAST% |
|---|---|---|---|
| 21 | 230.6 | 1.37 | 78% |

注目はforsakeN選手としました。PACIFICリーグGF後の記者会見によると、現在同選手がPRXのIGLを務めている模様です。
something選手の加入でデュエリストメインから変更となったf0rsakeN選手は、PACIFICリーグで合計9エージェントを使用しました。各マップごとの構成をみても、ネオン / スカイ / キルジョイ / ハーバーと毛色の異なるエージェントを見せています。
かなりの負担がかかっているように思えますが、ACSはリーグ上位の223.4を記録し、K/Dも1.1を超えています。さらにランクマッチでも現在レディアント100位に入っており、「何をやっても強い」以外の言葉が出てきません。まだ19歳というのも末恐ろしく、将来が楽しみなプレイヤーです。今回のMastersでは再びデュエリストに戻ると思われますが、チームをどこまで牽引できるでしょうか。