2024年初の世界大会「VCT 2024 Masters Madrid」が日本時間3月15日0時より開幕します。
当サイトでは、Mastersに出場する全チームの紹介を行っていきます。まずはPACIFIC2位「Paper Rex」です。本稿が大会観戦を楽しむために役立てば幸いです。

VCT 2024 PACIFIC KICK-OFF
昨年PACIFICリーグを制するなど、アジア随一の強豪として知られるPaper Rex。2年連続で世界大会2位を経験しており、そろそろ初の栄冠を手に入れたいところです。
しかし、これまで文字通りチームの先頭に立って戦ってきたJinggg選手は兵役のため、メインロスターから外れることになりました。代わりに入ったのは昨年「Global Esports」でコントローラーを担当していたMonyet選手。以前はデュエリストも務めていたプレイヤーで、ロール面がまずは気になるところでした。
KICK-OFFでは「Gen.G」に競り勝ってプレイオフに進出、「T1」相手には強い内容でストレート勝ちを収め、Masters出場を決めました。しかしGENとの再戦となったGrand Finalでは良い時の勢いがあまり感じられず、1-3で敗北。GENの対策が光った試合ではありましたが、アセントとバインドでの大敗は”PRXらしさ”が見えませんでした。ロスター変更後、どこか安定感が失われているように見えます。
主力が抜けながらの2位、世界大会出場は素晴らしい結果ではありますが、やはりJinggg選手の偉大さを再認識させられた大会だったと言っても良いでしょう。それでもPRXは「アグレッシブに動いて、”カオス”を生み出す」という戦い方は変えないと思われます。世界トップを目指すために、どのような立て直しを行ってくるでしょうか。
| Ascent | Lotus | Split | Bind | Breeze | Sunset | Icebox |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1-1 | 1-1 | 2-0 | 0-1 | 0-1 | 1-0 | 0-0 |
| マップ | 攻撃ラウンド勝率 | 防衛ラウンド勝率 |
|---|---|---|
| Ascent | 54% | 38% |
| Lotus | 57% | 46% |
| Split | 63% | 60% |
| Bind | 0% | 33% |
| Breeze | 50% | 36% |
| Sunset | 38% | 83% |
| Icebox | – | – |
| マップ | Monyet | something | forsakeN | d4v41 | mindfreak |
|---|---|---|---|---|---|
| Ascent | レイズ | ゲッコー | フェイド | オーメン | ヴァイパー |
| Lotus | レイズ | レイナ | サイファー | スカイ | オーメン |
| Split | レイズ | ジェット | ヨル | ヴァイパー | オーメン |
| Bind | レイズ | ゲッコー | ヨル | フェイド | ブリムストーン |
| Breeze | オーメン | ヨル | ハーバー | ヴァイパー | ソーヴァ |
| Sunset | オーメン | ゲッコー | KAY/O | セージ | ヴァイパー |
| Icebox | – | – | – | – | – |
| Player | Agent | ACS | K/D | KAST |
|---|---|---|---|---|
| Monyet | ![]() | 175.8 | 0.75 | 70% |
| something | ![]() | 224.7 | 1.12 | 77% |
| f0rsakeN | ![]() | 220.3 | 1.05 | 73% |
| d4v41 | ![]() | 195.9 | 0.99 | 73% |
| mindfreak | ![]() | 189.4 | 1.04 | 69% |
※KAST = キル・アシスト・生存 (Survive)・トレードを行ったラウンド数 / 全体のラウンド数
オフシーズン大会ではmindfreak選手のロール変更も試していたPRXですが、最終的にはMonyet選手がレイズを担当し、Jinggg選手の代わりを務める方針となりました。
ただ、KICK-OFFのMonyet選手はレイズを多く担当したものの、ACS175.8、K/D0.75の不振。FDも多くなってしまっています。これまでのPRXはJinggg選手が先頭を切り、”カオス”を生み出しながら時にはマルチキルを取り、その間に後続が雪崩れ込んできていました。ファンにとっても見慣れた光景でしたが、それを可能にしていたJinggg選手の素晴らしさを再認識させられる内容となっています。

昨年と全く同じスタイルは不可能という前提のもとで、まずはMonyet選手が自身の能力を十分に発揮したいところです。細かい変更をalecksコーチがどのように加えるのか、その手腕が問われています。
Jinggg選手の火力をどのように補填するかという意味では、チーム全体としてのカバー・パワーアップが求められるでしょう。実際Grand Finalでは、昨年セカンドデュエリスト役の多かったsomething選手が先頭に立つシーンも多く見られていました。
現在全ロールを担当しているうえ、中心となってコールをしているf0rsakeN選手、こちらも多様なエージェントを使い分けチームを救う場面の多いd4v41選手には特にこれ以上の負担はかけづらいところですが、これまで以上にチーム全体として支え合っていく必要がありそうです。



