2024年初の世界大会「VCT 2024 Masters Madrid」が日本時間3月15日0時より開幕します。
当サイトでは、Mastersに出場する全チームの紹介を行っていきます。続いてはCHINA2位「FunPlus Phoenix」です。本稿が大会観戦を楽しむために役立てば幸いです。

VCT 2024 CHINA KICK-OFF
これまで中国代表として2度世界大会に出場しているFPXですが、まだ勝ち星を挙げたことはありません。オフメタの構成が多く接戦もいくつかあるものの、やや火力不足という印象がありました。
チームとしてもその課題を認識していたのか、Champions終了後にはオーストラリア人デュエリストのAutumn選手を獲得。さらに元「Attacking Soul Esports」のLife選手が加入し、攻撃的なスタイルに切り替えてきました。
尖った構成はそのままで、ヨルを4マップで使用し5マップで2デュエリスト構成を採用。残る2マップもLife選手がチェンバーを出しており、このAutumn / Life両選手のAIMを押し付けていくスタイルを徹底しています。サポート陣も伸びてきており、AAAAY / BerLINの両選手は勝負所で良い活躍を見せていました。昨年3月に加入したLysoar選手もまだ19歳ということで、2年目の成長に期待したいところです。
KICKOFFでは強豪TEを下してストレートでプレイオフに進むと、DRGには快勝してMasters出場が決定。EDGには及びませんでしたが1マップを取得し、2マップでOTに突入するなど十分に戦えていました。覚悟を決めた攻撃的編成で世界大会初勝利を挙げられるのか、大きな注目が集まります。
| Ascent | Lotus | Split | Bind | Breeze | Sunset | Icebox |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1-1 | 2-0 | 0-1 | 0-1 | 1-1 | 2-0 | 1-0 |
| マップ | 攻撃ラウンド勝率 | 防衛ラウンド勝率 |
|---|---|---|
| Ascent | 46% | 56% |
| Lotus | 72% | 57% |
| Split | 14% | 42% |
| Bind | 58% | 33% |
| Breeze | 45% | 64% |
| Sunset | 63% | 48% |
| Icebox | 78% | 50% |
| マップ | Autumn | Life | AAAAY | Lysoar | BerLIN |
|---|---|---|---|---|---|
| Ascent | ジェット | ヨル | フェイド | サイファー | オーメン |
| Lotus | レイズ | チェンバー | ゲッコー | ヴァイパー | オーメン |
| Split | レイズ | ヨル | ブリーチ | サイファー | オーメン |
| Bind | レイズ | ヨル | ゲッコー | ヴァイパー | オーメン |
| Breeze | ヨル | ジェット | ソーヴァ | ヴァイパー | アストラ |
| Sunset | フェニックス | チェンバー | ソーヴァ | ヴァイパー | ハーバー |
| Icebox | ジェット | レイナ | ゲッコー | ヴァイパー | オーメン |
| Player | Agent | ACS | K/D | KAST |
|---|---|---|---|---|
| Autumn | ![]() | 215.5 | 1.09 | – |
| Life | ![]() | 235.5 | 1.14 | – |
| AAAAY | ![]() | 216.6 | 1.16 | – |
| Lysoar | ![]() | 169.4 | 0.92 | – |
| BerLIN | ![]() | 185.8 | 1.00 | – |
※KAST = キル・アシスト・生存 (Survive)・トレードを行ったラウンド数 / 全体のラウンド数
※中国の詳細データは公開されず
世界大会初勝利を挙げるには、まずAutumn / Lifeの両選手を前面に押し出したスタイルが通用するかどうかでしょう。AIMのレベルもまた一段上がる世界の舞台で、この2人が活躍しなければかなり厳しい展開になってしまいます。
2人の調子が良い時はEDG相手にも十分通用していました。できる限りの有利状況を築き、AAAAY選手をはじめとするサポート陣の活躍を待ちたいところです。
Life選手はASE時代の「Masters Tokyo」で活躍したものの、チームとしては勝ち星を挙げられませんでした。またAutumn選手はVCT世界大会に出場する初のオーストラリア人ということで、両者ともに期するものがあるでしょう。強豪チームをねじ伏せることができるでしょうか。
FPX is your first #VCTCN Qualifier!#VALORANTMasters Madrid Here we come! pic.twitter.com/Av84qZU7n1
— FPX (@FPX_Esports) March 1, 2024
懸念材料としては、構成があまりに尖りすぎていることでしょうか。スカイを全く使用しない一方でヴァイパーやヨルを多用するのは現在の潮流に合わせている印象ですが、ここまで2デュエリスト構成を多用するチームは他にありません。
ノーセンチネル構成を採用しているアイスボックス / ブリーズでは、対戦相手にかなり対策されることでしょう。サンセットのチェンバー採用も現在は非常に少なく、Life選手のパフォーマンス次第となってきます。またゲッコーの1イニシエーター構成を3マップで出しているのも気になるところで、実はAAAAY選手への負担もかなり重くなっていると言えるかもしれません。




