2024年初の世界大会「VCT 2024 Masters Madrid」が日本時間3月15日0時より開幕します。
当サイトでは、Mastersに出場する全チームの紹介を行っていきます。続いてはAmericas1位「Sentinels」です。本稿が大会観戦を楽しむために役立てば幸いです。

VCT 2024 KICK-OFF

2021年5月に行われたVALORANT初の世界大会「VCT 2021 Stage2:Masters Reykjavík」では1マップも落とさず、完全優勝を果たしたSentinels。5v5のFPSにおいてNA勢の優勝が久しぶりだったこともあり、一躍大人気チームとなりました。
しかしその後のSENは、徐々に成績を落としていきます。「Masters:Berlin」では5-8位、Championsではグループステージ敗退に終わり、その後世界大会への出場はありません。細かいロスター変更を繰り返し、2022年のLCQには人気ストリーマー・Shroud氏が選手として加わったこともありました。
2023年シーズンにはzekken / Sacy / pANcada選手と大型補強に成功しますが、リーグでは7位・LCQでも4位と結果を残せず。しかし新たにjohnqt / Zellsis選手が加わったことでオフシーズン大会は絶好調、ついに復活かという期待が集まるなかで今シーズンを迎えました。
死のBグループでは初戦でLOUDに敗れたものの、強豪100T / LEVに競り勝ってプレイインに進出。MIBRに快勝後、突破が確定してからG2に敗れましたが、”スーパーチーム”と称されたNRGを下すと、最後はLOUDにリベンジしてAmericas優勝を決めました。
2021年は世界最高のジェットと評価されていたTenZ選手が、今やフレックスとして大活躍しているのが感慨深いところです。エースzekken選手は素晴らしいキャリーを見せ、サポート陣も撃ち合いの強さ・少人数戦の上手さが光ります。久しぶりの復活ながら優勝候補との声も上がっているSENですが、ファンの期待に応えられるでしょうか。
| Ascent | Lotus | Split | Bind | Breeze | Sunset | Icebox |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1-2 | 2-0 | 5-2 | 1-2 | 0-2 | 3-0 | 0-1 |
| マップ | 攻撃ラウンド勝率 | 防衛ラウンド勝率 |
|---|---|---|
| Ascent | 46% | 50% |
| Lotus | 79% | 64% |
| Split | 46% | 74% |
| Bind | 46% | 41% |
| Breeze | 53% | 25% |
| Sunset | 46% | 71% |
| Icebox | 58% | 33% |
| マップ | zekken | Sacy | TenZ | Zellsis | johnqt |
|---|---|---|---|---|---|
| Ascent | ジェット | ソーヴァ | オーメン | KAY/O | サイファー |
| Lotus | レイズ | フェイド | オーメン | キルジョイ | ヴァイパー |
| Split | レイズ | スカイ | オーメン | ヴァイパー | サイファー |
| Bind | レイズ | スカイ | ヨル | ブリムストーン | ヴァイパー |
| Breeze | ジェット | ソーヴァ | KAY/O | ヴァイパー | サイファー |
| Sunset | レイズ | ゲッコー | オーメン | KAY/O | サイファー |
| Icebox | ジェット | ゲッコー | KAY/O | キルジョイ | ヴァイパー |
| Player | Agent | ACS | K/D | KAST |
|---|---|---|---|---|
| zekken | | 249.0 | 1.21 | 72% |
| Sacy | ![]() | 200.2 | 0.99 | 74% |
| TenZ | ![]() | 212.9 | 1.11 | 76% |
| Zellsis | ![]() | 195.1 | 1.05 | 77% |
| johnqt | ![]() | 187.5 | 1.10 | 75% |
※KAST = キル・アシスト・生存 (Survive)・トレードを行ったラウンド数 / 全体のラウンド数
現在のSENはスプリット / サンセット / ロータスを得意としています。特にサンセットではオフシーズンから好成績を残し続けており、構成をそのまま採用するチームも出てきているほどです。
ただ、それ以外のマップでは負け越しているのが現状です。基本的にアイスボックスかブリーズをBANしていますが、アセントをBANしたLOUD戦は2-0から追いつかれる形で、相手チームに合わせてBANマップを変えるほどの余裕はまだない印象です。
得意マップが1つしか出せない場合でも、強豪チーム相手に勝つことができるのか。準備期間は短いですが、修正能力が問われることになりそうです。

スター選手の揃うSENですが、今回の復活劇に欠かせない存在となったのが新IGLのjohnqt選手です。VALORANTのプロシーンには珍しいアフリカ・モロッコ出身のプレイヤーで、昨年は「M80」の一員として活躍、25歳と遅咲きながらTier1シーンに参戦しました。
昨年pANcada選手が苦しんだセンチネルのポジションきっちり埋めると、IGLとして冷静にチームを指揮し、少人数戦では素晴らしい勝負強さを見せました。個人的にはかなり”読み”を重視したIGLを行っているように感じられ、それが世界の舞台でも通じるのか気になるところです。


