「VALORANT Champions Tour 2022」を振り返る。地域別勝率、勝率上位チーム、マップごとの成績など各種データ一覧
VCTの2022年シーズンが終了し、2023年から開始されるインターナショナルリーグの詳細も発表されています。本稿では今年の世界大会を振り返り、各地域の勝率についてのデータを見ていきます。
VCT 2022:世界大会出場チーム一覧
地域 | Reykjavík | Copenhagen | Istanbul |
---|---|---|---|
EMEA1位 | G2 Esports | FNATIC | FunPlus Phoenix |
EMEA2位 | FNATIC | FunPlus Phoenix | FNATIC |
EMEA3位 | Team Liquid | Guild Esports | - |
EMEA LCQ | - | - | Team Liquid |
NA1位 | The Guard | XSET | Optic Gaming |
NA2位 | Optic Gaming | Optic Gaming | XSET |
NA LCQ | - | - | 100 Thieves |
BR1位 | LOUD | LOUD | LOUD |
LATAM1位 | KRU Esports | Leviatan | Leviatan |
BR/LATAM | Ninjas in Pyjamas | KRU Esports | - |
SA LCQ1位 | - | - | KRU Esports |
SA LCQ2位 | - | - | FURIA |
KR1位 | DRX | DRX | DRX |
JP1位 | ZETA DIVISION | NORTHEPTION | ZETA DIVISION |
EA LCQ | - | - | EDward Gaming |
APAC1位 | Paper Rex | Paper Rex | Paper Rex |
APAC2位 | XERXIA Esports | XERXIA Esports | XERXIA Esports |
APAC LCQ | - | - | BOOM Esports |
地域別勝率
地域 | Reykjavík | Copenhagen | Istanbul | 合計 |
---|---|---|---|---|
EMEA | 3-6 (.333) | 11-6 (.647) | 9-9 (.500) | 23-21 (.523) |
NA | 6-4 (.600) | 4-5 (.444) | 9-6 (.600) | 19-15 (.559) |
BR | 4-3 (.571) | 0-2 (.000) | 6-3 (.667) | 10-8 (.556) |
LATAM | 0-2 (.000) | 2-4 (.333) | 3-4 (.429) | 5-10 (.333) |
KR | 3-2 (.600) | 3-2 (.600) | 4-2 (.667) | 10-6 (.625) |
JP | 5-3 (.625) | 1-2 (.333) | 1-2 (.333) | 7-7 (.500) |
APAC | 3-4 (.429) | 3-3 (.500) | 1-5 (.167) | 7-12 (.368) |
CN | - | - | 0-2 (.000) | 0-2 (.000) |
地域ごとの勝率は以上のような結果に。最も高勝率なのはKRですが、これはDRXが1チームで残したもの。NA・EMEA・BRは共に5割を超えた程度となっており、世界大会で好成績を残すチームが同リージョンから複数登場することの難しさを物語っています。昨年は1-8 (.111) と非常に厳しい成績だった日本勢は勝率5割と、大きく躍進しました。
勝率上位チーム一覧 (5戦以上限定)
順位 | チーム | 地域 | 勝率 |
---|---|---|---|
1位 | LOUD | BR | 9-4 (.692) |
2位 | FunPlus Phoenix | EMEA | 11-5 (.688) |
3位 | OpTic Gaming | NA | 15-7 (.682) |
4位 | DRX | KR | 10-6 (.625) |
5位 | ZETA DIVISION | JP | 6-5 (.545) |
6位 | Paper Rex | APAC | 5-5 (.500) |
7位 | Fnatic | EMEA | 6-7 (.462) |
8位 | Team Liquid | EMEA | 4-5 (.444) |
9位 | XSET | NA | 3-4 (.429) |
9位 | Leviatan | LATAM | 3-4 (.429) |
高勝率を残したのはLOUD・OPTC・FPXという世界大会で優勝を果たした3チーム。アッパー側で勝ち上がることが多く試合数が少なかったLOUDに対し、グループステージを含めてローワー側に回ることの多かったFPX・OPTCは粘り強さが光ります。トータルでは負け越しでしたが、レイキャビク大会で世界情勢の影響を受けつつもFNC・TLが一定の成績を残したEMEAは最も層の厚いリージョンと言えるでしょう。
地域別マップ勝率 (※同リージョン同士の対戦を除く)
アセント
順位 | 地域 | 成績 |
---|---|---|
1位 | BR | 10-2 (.833) |
2位 | KR | 7-2 (.778) |
3位 | LATAM | 5-4 (.556) |
4位 | APAC | 4-4 (.500) |
5位 | EMEA | 9-11 (.450) |
6位 | NA | 3-10 (.231) |
7位 | JP | 0-5 (.000) |
アセントではLOUDが8-1と勝率9割近い成績を残し、他チームを圧倒。レイキャビク大会のGrand Final以降、国内を含めても負けがありません。続くのは7-2のDRX、6-2のFPX、4-1のLEVでしょうか。全体的に南米勢が高勝率を残しています。一方NAはOPTCがアセントの強いチームと多く当たったこともあり、勝率が低くなっています。また日本チームは0-5と結果を残せず。翌年以降の課題となりそうです。
バインド
順位 | 地域 | 成績 |
---|---|---|
1位 | NA | 10-4 (.714) |
2位 | EMEA | 8-5 (.615) |
3位 | BR | 2-2 (.500) |
3位 | KR | 2-2 (.500) |
5位 | LATAM | 2-3 (.400) |
6位 | APAC | 2-7 (.222) |
7位 | JP | 1-4 (.200) |
バインドではOPTCが同地域との対戦を含め、11-2と圧倒的な勝率を誇っています。VCTの日本放送でも触れられていましたが、まさに”庭”と言えるでしょう。またFPXも6-1と高い勝率を残しており、現状は両チームが抜けていると言えるかもしれません。コペンハーゲンで行われた直接対決ではOPTCが勝利していますが、両チームともに来年のインターナショナルリーグ入りを逃しており、コーチの移籍先にも注目が集まります。
ヘイヴン
順位 | 地域 | 成績 |
---|---|---|
1位 | EMEA | 6-4 (.600) |
2位 | NA | 5-4 (.556) |
3位 | APAC | 6-6 (.500) |
3位 | BR | 4-4 (.500) |
3位 | LATAM | 4-4 (.500) |
6位 | KR | 3-4 (.429) |
7位 | JP | 2-4 (.333) |
ヘイヴンは全リージョンが一定の勝率を残しており、チームとしては同リージョンとの対戦を含めて6-3という結果のOPTCが目立っています。デュエリストはジェット・レイズ・ネオン、センチネルはキルジョイ・チェンバーという違いがあり、最近ではセージやヴァイパー入り編成も登場しているため、今後のメタの変化に注目です。
アイスボックス
順位 | 地域 | 成績 |
---|---|---|
1位 | APAC | 4-2 (.667) |
2位 | JP | 3-2 (.600) |
3位 | BR | 4-3 (.571) |
4位 | EMEA | 7-6 (.538) |
5位 | KR | 3-3 (.500) |
6位 | NA | 2-4 (.333) |
7位 | LATAM | 2-5 (.286) |
アイスボックスもヘイヴンと同様、各リージョンが複数の勝利を挙げています。ここではStage2以降、ジェットの弱体化により様々な構成が見られるようになりました。それ以降はノーデュエリスト構成の多いEMEA勢が比較的高い勝率を残しており、その対抗策に注目が集まります。
ブリーズ
順位 | 地域 | 成績 |
---|---|---|
1位 | KR | 6-3 (.667) |
2位 | BR | 4-3 (.571) |
3位 | NA | 4-5 (.444) |
4位 | EMEA | 3-4 (.429) |
5位 | APAC | 1-1 (.500) |
6位 | JP | 0-1 (.000) |
6位 | LATAM | 0-1 (.000) |
ブリーズはDRXが高勝率を残しています。Stage2の韓国予選ではブリーズが非常に多くなっており、リージョンとしてレベルが高くなっていることが予想されます。他にもLOUDが4-1と結果を残しており、昨年からブリーズ人気が高いとされる南米勢として存在感を示しています。メタに変化の少ないこのマップですが、Championsではネオンやブリーチを含む編成が登場しており、今後に注目が集まります。
フラクチャー
順位 | 地域 | 成績 |
---|---|---|
1位 | KR | 5-1 (.833) |
2位 | EMEA | 8-6 (.571) |
2位 | NA | 8-6 (.571) |
2位 | JP | 4-3 (.571) |
5位 | BR | 2-3 (.400) |
6位 | APAC | 2-5 (.286) |
7位 | LATAM | 0-5 (.000) |
フラクチャーではLATAMが苦戦した以外は、勝ち星が分かれる結果に。いずれもコペンハーゲン大会以降に6-1の成績を残したFPX、5-1の結果を残したDRXが有力チームと言えるでしょう。日本からもZETAが4勝を挙げ、現状最も得意なマップとなっています。最近ではネオンを入れ、ブリーチ・フェイド・KAY/Oから2エージェントを採用することが多いだけに、このメタにどう対応するかが課題となりそうです。
スプリット
順位 | 地域 | 成績 |
---|---|---|
1位 | BR | 2-1 (.667) |
2位 | APAC | 3-2 (.600) |
3位 | EMEA | 4-3 (.571) |
3位 | NA | 4-3 (.571) |
5位 | JP | 3-3 (.500) |
6位 | KR | 0-2 (.000) |
6位 | LATAM | 0-2 (.000) |
LCQを最後にコンペティティブから削除されたスプリット。レイキャビク大会の後半以降、高い勝率を残していたZETAにとっては痛手となったことでしょう。今後競技シーンに戻ってきた場合、リワークや様々なアップデートを加味したうえで、どのチームがメタを作り出すでしょうか。
パール
順位 | 地域 | 成績 |
---|---|---|
1位 | NA | 5-0 (1.000) |
2位 | JP | 1-0 (1.000) |
3位 | APAC | 1-1 (.500) |
4位 | EMEA | 0-5 (.000) |
4位 | BR | 0-1 (.000) |
- | KR | 0-0 (-) |
- | LATAM | 0-0 (-) |
Championsから追加されたパールはまだ試合数が少ないものの、興味深い結果に。NAがXSET3勝、OPTC2勝、100T1勝と結果を残したのに対し、EMEAはまさかの5戦全敗。現状ではNAがメタを作り出していると言えるでしょう。他にもPRXが2-0と結果を残していますが、まだまだ発展途上のマップであり来年以降の変化に注目です。
コメント
コメント一覧 (8件)
NAのアセントはLOUDに負けた分を引けば全然マシな数字になるな
JPもZETAがレイキャビクで固定バンにしてたことを考えると致し方なし
個人的にあんまり面白いデータじゃなかった
今年の地域別個人総合データとかの方が気になる
予選も入れるとnukkye、nats辺りは未だに上位にはいってきそう
LOUDやばすぎだろ
日本躍進したな
去年とかBR2位のhaven liberty にしか勝てなかったのに
今年のZETAは本当にやばかった
来年以降開催形態が変わってくるからそこも加味して頑張って欲しい
これを見る前から明らかだったのにZETAがLoud相手にアセントをピックした理由が分からない
でも善戦した方なのかな
アセントピックしたのはLOUDだし
LOUDがブリーズも得意だって書いてあるの読める?
そもそもがブリーズ苦手なZETAがTENNNが戻ってから時間無いんだからブリーズ固定バンにするのは当然の判断
アセント得意だからってバンしてもブリーズが来るだけだしむしろその方が勝つ可能性無い
マップピックのことはXQが配信で話してたような気がするから探してみるといいかも!あと配信見てないっぽいからどっちがピックしたのかちゃんと見てみるといいよ!