先日終了した「VCT 2025 Masters Bangkok」において、パッチ10.00で登場した新エージェント「テホ」が全体1位となるピック率56%を記録しました。テホを積極的に使用したG2 Esports / EDward Gamingが上位進出を果たした一方で、優勝したT1はアビス / フラクチャーのみの使用に留まるなど、多様なエージェントピックが見られています。

パッチ10.04からは新エージェント「ウェイレイ」が登場するほか、アビス / バインドがマッププールから除外され、アセント / アイスボックスが復活します。またアイソ / テホ / デッドロック / クローヴに変更が加えられることで、メタにも大きな変化が予想される状況です。

Tier1のStage1は中国で今月13日に開幕していますが、その他の地域は22日以降とやや期間が空いている状況です。当サイトではこのタイミングで、現在のメタを考える連載企画を行います。最終回はスプリットです。
| 構成 | 登場回数 | チーム |
|---|---|---|
![]() | 7 | SEN,G2,2G |
![]() | 6 | XLG,LEV,KRU |
![]() | 5 | T1 |
![]() | 4 | TL |
![]() | 4 | MIBR |
![]() | 4 | VIT |
![]() | 4 | EDG |
![]() | 4 | T1,EG |
※各地域のKickoff+Bangkokの合計、上位10エージェント
![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() ![]() |
| 77.9% | 63.2% | 61.8% | 41.2% | 39.7% | 38.2% | 36.8% | 32.4% | 30.9% |
| 取得率 | Attacker | Defender |
|---|---|---|
| Bangkok | 51% | 49% |
| PACIFIC | 42% | 58% |
| Americas | 52% | 48% |
| EMEA | 55% | 45% |
| CHINA | 42% | 58% |
スプリットはKickoff+Mastersで全34試合と少なく、特にEMEAでは3試合・中国で5試合とあまりみられませんでした。その影響か多様な構成が登場し、エージェントピック率を見ても10位まで30%を超えるなど、珍しい状況になっています。
たとえばMIBRは今から2年ほど前に大流行した構成を継続して使用、対するEGはyay選手がチェンバーを担当しています。

その一方、中国では2センチネル構成同士がぶつかることもありました。

最も使用された構成でも7回、スプリットを得意とするチームが同じ構成を使い続けるという状況でしたが、スプリットの登場回数が多かったAmericasでは徐々にテホ・ブリーチが増えてきたところで、世界大会でどうなるのかという注目が集まっていました。
そのMasters Bangkokではヴァイパー / オーメンのピック率がいずれも93%を記録し、がらっと状況が変わっています。ヴァイパーのピック率はPACIFICで17%、中国でも33%となっていただけに、Americasを中心としたメタに移り変わったと言えるでしょう。
センチネルはサイファーの1回のみと激減しており、2イニシ2コントローラーが主流となりました。フェイド / ブリーチ / テホのうち2つを選び、レイズ / ヨル / ジェットを選ぶのが多くなっています。

ヴァイパーは以前からスプリットで人気を集めており、どちらのサイドでもトキシックスクリーンの強さが評価されていましたが、今回のケースでは防衛時ミッドに置くポイズンクラウドの役割が大きそうです。
攻撃側はメールボックスにスモークを炊き、ベントにフォールトラインや誘導サルヴォを入れてからデュエリストを突っ込ませることで、あまりスキルを使わずにミッドを制圧することができます。このエリアを簡単に渡さないためにも、対策としてのヴァイパーが増えていると思われます。
こうした状況のなかで、ヨルが増えつつあります。ブリーチのフラッシュはその性質上使いづらい場所もあり、他のマップと同様にテホ・ブリーチとヨルの合わせが人気を集めました。もちろんヨルの難易度は高いため、うまく使いこなせるかという話にはなってきます。
デュエリストで一つ気になるのが、EDGがジェットを使い始めた点です。確かに誘導サルヴォがあればレイズのグレネードは必要性が低下するうえ、センチネル不在でトラップ系も気になりません。ブリーチのスタンと合わせるにはレイズより向いているとみているのでしょうか。既にAmericasではKRUとMIBRがジェット1デュエリスト構成を取り入れており、今後が気になります。

一方で大幅に減りそうなのがスカイとアストラです。スカイはガイディングライトの個数減少が痛く、T1など一部ではフラッシュ枠がヨルに変更となっています。ブリーチの人気で素早い合わせが増えてきたこともあり、スキルを早く使用できるオーメンがより好まれている状況です。

