長いオフシーズンが終わり、いよいよ国内の公式戦「VCJ 2024 Split 1 Main Stage」が2月3日-3月10日に開催されます。
当サイトでは、リーグに出場する全チームの紹介を行っていきます。最後はOpen Qualifier Hグループ勝者「NORTHEPTION」です。本稿が大会観戦を楽しむために役立てば幸いです。

Let's see on main stage!#NthWIN pic.twitter.com/faTaFVCBfI
— NORTHEPTION (@NORTHEPTION) January 24, 2024
VCJ 2024 Split 1 Open Qualifier
昨年はSplit1 / 2ともにリーグ戦で5位、プレイオフではBO5フルセットの末初戦敗退に終わったNORTHEPTION。5人目の選手の人選で苦労し、チームとして仕上がり切らないままシーズンが終わってしまった印象です。
オフシーズンにはチームの顔を務めていたBlackWiz選手がVLに移籍。TenTen選手はFAV、Moothie選手はCGZ、Derialy選手はFLと国内強豪チームへ移り、コーチのJaemin氏も脱退したことで、2021年オフ以来のロスター全放出となりました。
ただ、そうした状況でも強いチームを作ってくるのがNTHです。オープン予選ではNFX / RIGと同組の難しいグループでしたが、1マップも落とさずMain Stage進出を決めました。選手がここまで入れ替わりながら、実力を維持しているのは驚くほかありません。選手・コーチのスカウト能力は国内No.1と言っていいでしょう。
プレイヤーを見ても韓国シーンで実績の多いEsperanza選手を筆頭に、若手有望株のthiefy / Wolverine選手に期待が集まります。昨年VLで結果を残せなかったPepper選手、今回が初の本格的なプロ活動となるYowamu選手は不安要素でしたが、オープン予選では安定した成績を残しました。ダークホースとなる可能性を秘めているチームと言えるかもしれません。
| Ascent | Haven | Lotus | Split | Bind | Breeze | Sunset |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3-0 | 0-0 | 2-0 | 2-0 | 0-0 | 0-0 | 1-0 |
| マップ | 攻撃ラウンド勝率 | 防衛ラウンド勝率 |
|---|---|---|
| Ascent | 67% | 71% |
| Haven | – | – |
| Lotus | 71% | 64% |
| Split | 75% | 46% |
| Bind | – | – |
| Breeze | – | – |
| Sunset | 50% | 78% |
| マップ | Wolverine | thiefy | Pepper | Esperanza | yowamu |
|---|---|---|---|---|---|
| Ascent | ジェット | フェニックス | ソーヴァ | キルジョイ | オーメン |
| Haven | – | – | – | – | – |
| Lotus | フェイド | KAY/O | オーメン | キルジョイ | ヴァイパー |
| Split | スカイ | レイズ | オーメン | セージ | ヴァイパー |
| Bind | – | – | – | – | – |
| Breeze | – | – | – | – | – |
| Sunset | レイズ | ゲッコー | オーメン | サイファー | ヴァイパー |
| Player | Agent | ACS | K/D | KAST |
|---|---|---|---|---|
| Wolverine | ![]() | 252.1 | 1.31 | 70% |
| thiefy | ![]() | 242.0 | 1.27 | 77% |
| Pepper | ![]() | 195.1 | 1.49 | 82% |
| Esperanza | ![]() | 216.6 | 1.21 | 75% |
| Yowamu | ![]() | 204.6 | 1.08 | 76% |
※KAST = キル・アシスト・生存 (Survive)・トレードを行ったラウンド数 / 全体のラウンド数
今年のNTHは独特なエージェントピックが目立ちます。アセントのフェニックスに加え、ロータスではノーデュエリスト構成を採用。スプリットでも今は珍しくなったセージを含み、サンセットではゲッコーの1イニシエーターとなっています。
同チームのヘッドコーチはインドシーンで経験を積み、昨年は「SLT Seongnam」で韓国2位に入ったm4hogany氏が務め、スペインの「Rebels Gaming」で長くコーチを担当していたTinder氏がそれをサポートしています。
長丁場のリーグ戦において、特殊な構成は研究対象にされがちです。昨年のSplit1でも、積極的なチェンバーピックやアセントのヴァイパー、アイスボックスのヨルなど珍しい構成を使用したRCが徐々に対応され、最下位に沈みました。他チームの研究を乗り越えられるような作戦の引き出しを用意できるか、コーチ陣の実力が試されます。
best coach I've ever seen in my life🫂
— m4hogany (@m4hoganyvlrt) January 24, 2024
チーム躍進のカギになってくるのは、10代の2選手でしょう。19歳のthiefy選手は2020年から競技シーンに参戦しており、18歳のWolverine選手も今年が3年目となります。どちらもランクマッチでアジア上位に入った経験があり、このあたりでさらなる飛躍を期待したいところです。
また気になるのが、両選手でデュエリスト / イニシエーターを分担している点です。共に4マップで4エージェントを使用しており、かなりの負担がかかっているでしょう。ここにアイスボックス / バインド / ブリーズが加わることを考えれば、さらに担当エージェントが増える可能性もあります。
若手として覚醒が期待される一方で、ロール的に難しい役割を求められる両選手。オープン予選と同様に、Main Stageでもチームを牽引することができるでしょうか。




