
パッチ4.08でフェイドが登場し、ジェット・ソーヴァが弱体化、パッチ4.09ではチェンバーの弱体化が行われるなど、環境に大きな変化が訪れているVALORANT。パッチ4.10のメタに関しては当サイトでも以前から取り上げてきました。今回はプロシーンにおいて様々な試行錯誤が見られる状況を、一度マップごとに整理する企画となっています。
主に取り上げるのは、メタの最先端を行っているとされるEMEA地域。それに加え、世界各地の強豪チームの戦略を整理していきます。今回はフラクチャー編です。
昨年末に行われた世界大会「VALORANT Champions 2021」から登場したフラクチャーは、競技シーンでの登場が少ないこともあり、多様な構成が見られていました。基本は1デュエリスト(ジェットorレイズ)構成が多く、イニシエーター(ブリーチ必須級、他にはKAY/Oも)、センチネル(チェンバー・サイファー・セージ)、コントローラー(ブリムストーンorアストラ、ヴァイパー含む2コンも)をどのように選ぶかがカギとなっています。
レイキャビク大会ではフラクチャーをプレイした9チームのうち、ジェット採用が4チーム、レイズ採用が3チーム、ネオン採用・ジェットネオン採用が1チームとなっていました。また2コントローラー構成が4チーム、2センチネル構成が3チームと人気が分かれた一方、OpTic Gamingは唯一の2イニシエーター構成で4戦全勝。ネオン・ブリーチ・KAY/O・チェンバー・ブリムストーンという他にない構成に注目が集まりました。

Stage1では多数見られていたジェット構成ですが、Stage2ではEMEA・NA共に採用は無し。直線が多いためオペレーターが強力なマップですが、弱体化の影響は大きかったようです。その結果レイズの1デュエリスト構成が最も多くなっている一方、ネオンもEMEAで5チーム、NAで4チームが試している状況。OPTC構成が人気を集めていますが、果たしてどちらがメタになっていくでしょうか。

またジェットの減少を受け、安全にオペレーターを使用できるチェンバーの人気が高まっています。トレードマークの数は減ったものの、フラクチャーはサイト内への侵入経路が多く、全てを警戒することは以前から不可能でした。攻め側はスポーン地点に、守り側はパラボラにトレードマークを置くのが鉄板となっています。
多様な構成が見られてきたフラクチャーですが、NAはここにきてメタが固まりつつあります。同マップをプレイした10チーム全てがレイズ(ネオン)・ブリーチ・チェンバー・ブリムストーンで4エージェントを固定。残り1枠がセージ・KAY/Oなどに割れている状況です。
一方、EMEAでは未だに各チームの戦略が分かれています。2コントローラー構成はFnaticのみと減りましたが、アストラ・サイファーの採用も多いうえ、Team Liquidはスカイを入れた構成でM3 Championsに勝利、2勝1敗という成績を残しています。

EMEAでは他にも、FunPlus PhoenixがKAY/O・フェイド・チェンバー・セージ・オーメンという構成で2勝。ノーデュエリストに加えブリーチのいない構成は非常に珍しいですが、オフメタを追求する傾向にある同チームらしいと言えるでしょう。試合を見た限りではKAY/Oとフェイドで効果的に情報を取り、フィジカルの高さを活かしているように感じました。Playoffsで強豪相手にどこまで結果を残せるでしょうか。
