2025年最初の世界大会「VCT 2025 Masters Bangkok」が2月20日より開幕します。
当サイトでは、Mastersに出場する全チームの紹介を行っていきます。まず一番手はCHINA2位「Trace Esports」です。本稿が大会観戦を楽しむために役立てば幸いです。
VCT 2025 CHINA KICK-OFF

中国リージョンでは強豪と評価されながら、あと1歩で世界大会を逃すことの多かったTrace Esports。昨年のChampionsで念願の初出場を果たすと、低い前評判ながらTeam Vitaliity / LEVIATANといった強豪を撃破、グループステージを突破して世界を驚かせました。
プレイオフは残念ながら1マップも取れずに敗退となりましたが、初出場で7-8位は上出来と言えるでしょう。今回のMastersはちょうど8チームの出場となるだけに、前回の結果を上回るための戦いとなります。オフシーズンにロスターの変更は行っておらず、リベンジの機会が回ってきた形です。
中国のKickoffではまだエンジンのかかっていなかったEDGを13-4×2で撃破するなど、アグレッシブな戦いぶりと撃ち合いの強さには定評があります。Grand Finalは惜しくも敗れましたが、3マップ目まではいい粘り強さを見せて互角に渡り合いました。地域的には2強体制となるなかで、着実に強くなっています。
チームの中心はやはりKai / FengF選手となります。ジェット / ネオンはKai選手、レイズはFengF選手が務め、デュエリストを使わない場合はセンチネルを担当するという分業体制がうまく回っています。さらにコントローラーのLuok1ng選手も成長を見せており、少人数戦で頼りになる存在です。Championsでは苦戦したheybay / Biank選手がここに続けるでしょうか。熱いコーチングで知られるdestroyeR氏にも注目です。

| Haven | Split | Bind | Fracture | Lotus | Pearl | Abyss |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 0-1 | 0-0 | 2-1 | 0-1 | 3-0 | 1-0 | 1-1 |
| マップ | 攻撃ラウンド勝率 | 防衛ラウンド勝率 |
|---|---|---|
| Haven | 50% | 36% |
| Split | – | – |
| Bind | 52% | 67% |
| Fracture | 17% | 0% |
| Lotus | 70% | 59% |
| Pearl | 67% | 56% |
| Abyss | 67% | 39% |
| マップ | Kai | FengF | Biank | heybay | Luok1ng |
|---|---|---|---|---|---|
| Haven | ネオン | キルジョイ | ソーヴァ | ブリーチ | オーメン |
| Split | – | – | – | – | – |
| Bind | ヴァイス | レイズ | フェイド | デッドロック | ブリムストーン |
| Fracture | ネオン | ヴァイス | ソーヴァ | ブリーチ | ブリムストーン |
| Lotus | ヴァイス | レイズ | フェイド | ヴァイパー | オーメン |
| Pearl | ネオン | ヨル | ソーヴァ | キルジョイ | アストラ |
| Abyss | ジェット | サイファー | ソーヴァ | KAY/O | アストラ |
| Player | Agent | ACS | K/D | KAST |
|---|---|---|---|---|
| Kai | | 207.8 | 1.04 | – |
| FengF | ![]() | 225.7 | 1.13 | – |
| Biank | ![]() | 211.1 | 0.97 | – |
| heybay | ![]() | 197.4 | 1.02 | – |
| Luok1ng | ![]() | 201.4 | 1.13 | – |
※中国リージョンはKASTのデータ無し
TEは構成に特徴があり、他に比べてセンチネルを重視している印象です。Kai / FengF選手がヴァイスを使用していたほか、得意のバインドではデッドロックを含めた2センチネル構成を使用しています。中国リージョン自体がかなりアグレッシブなため、良い対策となっていた印象です。
一方で、今回のMastersには新エージェント「テホ」を多く使用したチームが勝ち上がってきました。中国ではKickoffの途中からテホが解禁されたうえ、かなりの短期決戦となったためにほとんどピックされていません。よって、あまり対戦経験の無い構成とぶつかることになります。
そうしたチームを相手にどこまで戦えるのか、TE自体もMasters進出チームの中で唯一テホを使用していないだけに、構成の部分がまず気になるところです。
少し気になるのは、マッププールがやや狭そうに見える点です。パールはDRG戦で見せたのみ、BANすることの多いヘイヴンはBLGに敗れ、フラクチャーもEDGに大敗、スプリットも2番目に優先してBANする傾向にあります。
ロータス / バインド / アビスに関してはEDGと渡り合うことができており、かなり自信を持っていそうですが、このままではBANPICK次第で取れても1マップという状況になってしまいかねません。Championsではアセント / サンセットを多く見せていただけに、マップのローテーションにかなり影響を受けていそうです。
とはいえ中国は春節回避のため1月25日にはKickoffが終了しており、他地域に比べてMastersへの準備期間が長くなっています。この時間を活かし、自信を持てるマップを増やすことはできるでしょうか。



