
2022年2月13日よりブラジル・サンパウロで開幕する史上最大規模の国際大会「VCT 2023 LOCK//IN」。本稿では、AMERICAS地域のパートナーシップに選出されたCloud9 / Sentinels / NRG / KRÜ Esports / Leviatánの注目ポイントをご紹介します。

2022年はOpTic Gamingの一員として「VCT 2022 Stage1 Masters」で優勝、「VALORANT Champions 2022」で準優勝という素晴らしい功績を残したyayを獲得したCloud9。Sentinelsですばらしい活躍を見せたZellsisとThe Guardを国際大会へ導いたmCeコーチをチームに加え、2023年初の大会で優勝を狙います。
OpTic Gaming時代は国際大会で素晴らしい活躍を見せ、現在世界最高の選手と評されることもあるyay。素晴らしいスナイパーの使い手であり、一人でラウンドを決めてしまう活躍を今大会も見せてほしいところです。
OpTicでは、チーム全体でyayを献身的にサポートする戦術が取られていましたが、チームが変わった今大会でも同様のパフォーマンスを継続できるでしょうか。OpTicの前身であるTeam Envyではジェット使いとしてプレイしていた同選手の久しぶりのデュエリストにも注目です。
これまでCloud9のデュエリストとして活躍してきたleafですが、今オフのyayの加入によって2023年はジェットをピックすることは無くなることが予想されます。デュエリストを幅広く扱うことが出来る同選手は、レイズやネオンが必要なマップでは引き続きチームのエントリーを担うこととなるでしょう。
オフシーズン大会である「Red Bull Home Ground」ではキルジョイ、ヴァイパーとかつてピックしたことのないエージェントを担当したleaf。Cloud9がチームとしての完成度を高めるには、同選手の新たな役割での活躍が不可欠です。
「VCT 2021 Stage2 Masters」で優勝以来、残念な結果が続き国際大会未出場で2022年を終えたSentinelsは今オフに大幅なロスターの改革を実施。Champions 2022王者であるSacy、pANcadaを「LOUD」から加え、Championsでプレイオフに進出した「XSET」からzekken、dephh、そしてコーチのSykkoNT氏が加入し、TenZを中心とした新たな体制を構築することとなりました。
2021年のStage2 Mastersでは圧倒的な活躍を見せ、世界中にファンを持つ人気選手であるTenZ。ジェットでのプレイは一級品であり、オフシーズン大会「Ludwig × Tarik Invitational」では、ジェットでACS386を記録するなどの活躍を見せています。
TenZがあまり他のデュエリストを得意としていないこともあり、ジェット以外のデュエリストが求められるマップでは苦戦を強いられてきたSentinels。今オフには、デュエリストを含む柔軟なピックロールを持つzekkenが加入しており、無理のないエージェント構成が加入となりました。
Champions 2022でOpTic Gamingを破り優勝を飾った「LOUD」のSacyとpANcadaのSentinels移籍は競技シーンに大きな衝撃を与えました。
pANcadaはアストラ、オーメンを始めとしたコントローラー、Sacyはイニシエーターのスペシャリストであり、両選手の加入はSentinelsのレベルを一段引き上げることになるでしょう。特にSacyはピックした回数が2番目に多いフェイドが20回であるのに対し、トップのソーヴァは161回を記録。隅々までソーヴァを知り尽くした同選手のプレイに注目です。
2022年最も成功したチームであるOpTic Gamingのコアメンバーと、同じく昨年素晴らしい成績を残した「FunPlus Phoenix」のArdiisが加入したNRG。国際大会トップレベルの舞台で活躍している選手でロスターを構築し、LOCK//INで優勝を目指します。
OpTic Gamingでは、圧倒的な火力を誇るyayを中心に据え、同選手を他のメンバーでサポートする戦術を取ってきましたが、yayに代わりArdiisがチームメイトとなったNRGでもその戦術を継続するのでしょうか。
Ardiisも世界トップレベルの実力を持つ選手として評価されており、yayと同じ役割を果たすことは十分可能でしょう。しかしながらシステムの中心であったチェンバーには大幅な調整が入っており、同様のシステムが通用するかは不明です。
チームメイトにジェット使いとして素晴らしい選手であるyayがいたことによって、ジェット以外のデュエリストをメインにこれまで戦ってきたVictor。今回のロスターでもチェンバー以前はジェット使いであったArdiisがいるため、同様のロールとなることが予想されます。
フェニックス・レイズ・ネオンの3人のデュエリストを使いこなし、KAY/Oやスカイといったフラッシュ役も扱うことが出来るVictor。キャリア通算ではフェニックスの採用が97マップで一番多く、今大会ではVictorのフェニックスが採用されることはあるのでしょうか。
これまで開催された国際大会全てに出場している唯一のチームであるKRÜ Esports。チームの中心を担ってきたkeznitとMazinoが同地区のライバルチームである「Leviatán」へ移籍し、新体制でLOCK//INへ挑むこととなります。
チェンバーがメタの頂点に君臨していた2022年はチームでその役割を担ってきたNagZ。それ以前はジェットをメインのエージェントとし、デュエリストとしてプレイしていましたが、レイズを扱うことができるDaveeySと、ジェット使いとして活躍してきたxandが加入した現在のロスターではセンチネルとしてプレイすることになります。
Klausとともに旧体制から残留しているメンバーの一人であり、チームを引っ張る活躍に期待が寄せられます。
チームには「Leviatán」から加入したMelserと、「ODDIK」から加入したaxeddyの2名のコントローラーをプレイできる選手が在籍しています。オフシーズン大会「Red Bull Home Ground」ではaxeddyが出場していましたが、LOCK//INではどちらの選手がプレイすることとなるでしょうか。
国際大会での経験もあり、クラッチにも強い27歳のMelser、2022年はChallengersにさえ出場していない19歳のaxeddyと対象的な両選手。KRÜ Esportsは若さと経験のどちらをチームへ加えるのでしょうか。
KRÜ Esportsで主力としてプレイしていたkeznit、Mazinoが加入、さらに「FURIA Esports」からIGLのNozwerrを獲得と大型補強に成功Leviatán。コーチであるOnur氏のパフォーマンスは日本を含めた世界で人気を博しており、初戦であるZETA DIVISION戦でのパフォーマンスを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
2004年生まれの18歳と非常に若いプレイヤーであるShyyは、Champions 2022では同チーム躍進の原動力となりその名を世界中に知らしめることとなりました。
フェイドのイメージが強いShyyですが、オフシーズンにNozwerrが加入した影響もあり直近の大会ではセンチネルやフラッシュ役としてプレイしています。Championsではプレイオフで不調に陥ってしまった同選手ですが、一度負ければ敗退の厳しいフォーマットでさらに成長した姿を見せることが出来るでしょうか。
今オフの動きによってLeviatánは大幅なロールチェンジを実施することとなりました。これまでkiNggがレイズなどをピックしながらIGLを務め、Tacolillaがチェンバーをピックしていましたが、チェンバーの大幅弱体化とIGLであるNozwerrの加入によってTacolillaがジェットやレイズなどのデュエリスト、kiNggがフレックスとしてイニシエーターとセンチネルを扱うことになります。
また、これまでイニシエーターをピックしていたShyyがセンチネルとなり、フレックスとしてKRÜ EsportsでプレイしていたMazinoはコントローラーを直近の大会ではピックしています。メンバーが変更され、ロールも大幅に変わった同チームはLOCK//INでどこまで完成度を高めることが出来るでしょうか。