FNATIC / Karmine Corp / KOI / NAVI / Team Vitality -「VCT 2023 LOCK//IN」出場チーム紹介

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2022年2月13日よりブラジル・サンパウロで開幕する史上最大規模の国際大会「VCT 2023 LOCK//IN」。本稿では、EMEA地域のパートナーシップに選出されたFnatic / Karmine Corp / KOI / Natus Vincere / Team Vitalityの注目ポイントをご紹介します。

目次

Fnatic

「VALORANT Champions 2021」「VALORANT Champions 2022」を含む5回の国際大会出場を誇るEMEAの強豪チーム・Fnatic。人気、実績ともに世界トップクラスの同チームはオフシーズンに大型補強を実施し、イニシエーターとして屈指の実力を含むLeoとChronicleを獲得しました。未だ国際大会で優勝経験の無いFnaticは隙のないロスターで32チームの頂点を狙います。

Fnatic VALORANT部門

  • 🇬🇧 Boaster
  • 🇫🇮 Derke
  • 🇹🇷 Alfajer
  • 🇸🇪 Leo
  • 🇷🇺 Chronicle
  • 🇵🇱 kamyk
  • 🇬🇧 mini(Coach)

注目ポイント①:Derkeのジェット

yayやArdiisらと並び世界屈指のチェンバー使いのイメージが強いDerkeですが、チェンバー登場以前はジェットをメインにプレイしていました。弱体化によって採用が減ったチェンバーに代わり、多くの登場が予想されるDerkeのジェットには注目です。

また、ジェットともに多くの登場が予想されるレイズは、DerkeとAlfajer、そしてChronicleの3人がピック可能。Derkeのエイム、Alfajerのアビリティのセンス、Chronicleの丁寧なプレイングとそれぞれ強みの異なる3選手ですが、一体誰がレイズを扱うこととなるのでしょうか。

注目ポイント②:新加入Leo

2022-23オフシーズンに「Guild Esports」から移籍したLeoは世界一のイニシエーターとして評価されることもあるEMEA屈指のプレイヤー。コーチのmini氏はTwitterのスペースにて「LeoをFnaticの新体制の軸として検討していた」と発言しており、新たなチームでLeoはどのような役割を担うこととなるでしょうか。

2022年末に日本で開催された「Riot Games ONE」では同チームはLeo・Chronicleのダブルイニシエーター構成を披露。世界屈指のイニシエーター使い2人によるダブルイニシエーターは相手チームにとって大きな脅威となることは間違いないでしょう。

KOI

スペイン語圏を中心に圧倒的なファンベースを誇るチームである「KOI」。VALORANTの競技シーンに参入したのは2022年であり、これまではEMEA地域のTier2リーグであるRegional Leaguesを中心に活動を行ってきましたが、2023年からは世界トップレベルの舞台で戦うこととなります。

KOI VALORANT部門

  • 🇪🇸 koldamenta
  • 🇷🇺 Sheydos
  • 🇷🇺 trexx
  • 🇧🇬 Wolfen
  • 🇵🇱 starxo
  • 🇸🇪 BARBARR(Coach)

注目ポイント①:誰がデュエリストを務めるのか?

koldamenta、trexx、そしてヘッドコーチのBARBARRと元「Guild Esports」のメンバーを中心に構成されているKOIですが、同チームでエースを務めていたSayfは「Team Liquid」に移籍しており、メインでデュエリストをプレイする選手が存在しません。Guild Esportsでは、trexxがレイズをピックしていましたが、国際大会「VCT 2022 Stage2 Masters コペンハーゲン」ではチームを引っ張るようなパフォーマンスを披露することができていません。

チェンバーの弱体化が行われ、ジェットの採用が多くなることが予想される2023年の競技シーンですが、KOIはどのような編成で挑むこととなるでしょうか。

注目ポイント②:Wolfen

「Case Esports」から同チームに加入したWolfenは、2003年生まれのブルガリア出身の選手です。これまではKOIと同じくTier2リーグのRegional Leagueを中心に選手活動を行っていましたが、KOIにピックアップされ、世界トップレベルの舞台で戦うことになります。

Case Esportsでは、チェンバーをピックして素晴らしい活躍を見せていたWolfen。Tier1の舞台ではどのロールでどのような活躍を見せてくれるでしょうか。

Karmine Corp

人気ストリーマーであるKametoがCEOを務めるフランスのeスポーツチーム「Karmine Corp」。フランスで熱狂的なファンを持つ同チームですが、KOIと同様に2022年にVALORANTの競技シーンに参入、Tier2リーグを中心として活動を行ってきました。多くのファンを抱えるScreaMとその弟のNiveraを獲得し、世界からの注目が集まります。

Karmine Corp VALORANT部門

  • 🇫🇷 Shin
  • 🇫🇷 Newzera
  • 🇧🇪 ScreaM
  • 🇧🇪 Nivera
  • 🇫🇷 xms
  • 🇫🇷 pm(Head Coach)

注目ポイント①:ScreaM&Nivera

「Team Liquid」で活躍したScreaMとNiveraは、VALORANTで最も強い兄弟コンビであることは間違いありません。”One Tap God”と呼ばれることもあるScreaMは同チームのデュエリストとして3度の国際大会へ導いた実績を持ち、ジェット、レイズ、そしてフェニックスを扱うことのできるプレイヤーです。

そんなScreaMの弟であるNiveraはセンチネル、イニシエーターをピック出来る器用さを持つプレイヤーであり、少人数戦の立ち回りは一級品です。Niveraは同ロールとしては珍しくオペレーターを得意とする選手であり、同選手のスナイパーはチームを助けることとなるでしょう。

注目ポイント②:積極的な補強を行わなかったオフシーズン

2022年5月に同チームに加入したShinとNewzeraは一度制限付きFAとなったものの、2023年の初期ロスターに名を連ねることとなりました。旧ロスターのKarmine Corpはフランス地域の公式大会「VRL 2022 France Revolution Stage2」ではベスト4で終了しており、両選手は国際大会でどこまで活躍することが出来るでしょうか。

ScreaM、Niveraだけでなく、「MAD Lions」からxmsを獲得したKarmine Corpですが、他チームと比べ積極的な補強を行わなかったオフシーズンとなりました。ScreaM、Nivera兄弟以外ではVALORANTのTier1チームで安定して活躍した選手はおらず、他選手がどこまで活躍できるかが鍵となりそうです。

Natus Vincere

「VCT 2022 Stage2 Masters」優勝、「VALORANT Champions 2022」でベスト4に入った「FunPlus Phoenix」のVALORANT部門が移籍する形となった「Natus Vincere」。北米地域の「NRG」へ移籍したArdiisに替わり、「Acend」で世界王者に輝いた経験を持つcNedをチームに加えて2023年の競技シーンに挑みます。

Natus Vincere VALORANT部門

  • 🇺🇦 ANGE1
  • 🇺🇳 Shao
  • 🇸🇪 Zyppan
  • 🇺🇳 SUYGETSU
  • 🇹🇷 cNed
  • 🇸🇪 d00mbr0s(Coach)
  • 🇸🇪 LATEKS(Assistant Coach)

注目ポイント①:SUYGETSU

現在20歳のSUYGETSUはEMEA地域でトップの実力を持つプレイヤーです。キルジョイ、サイファー、ヴァイパーを中心としたピックながらFunPlus Phoenixではフラグトップを連発しました。同選手の派手なパンツとハイライトプレイには注目です。

一度で複数人を相手に撃ち勝つほどの正確無比なエイムを持つSUYGETSU。Stage2 Masters決勝戦では1vs2クラッチを含む4killで優勝を決めており、LOCK//INでもチームを優勝に導くパフォーマンスに期待がかかります。

注目ポイント②:Ardiis vs cNed

FunPlus Phoenixではチェンバー、ジェットを担当していたArdiisがAMERICASリーグのNRGへ移籍し、cNedがその枠を埋める形でNAVIに加入しました。「VALORANT Champions 2021」でAcendを王座に導くパフォーマンスを見せた同選手ですが、他チームと戦い方が大きく異なるNAVIでは上手く順応することができるでしょうか。

ジェットでの活躍が印象的なcNedにとって、チェンバーの大幅弱体化によってジェットの採用が増すことが予想される現在のメタは追い風になること間違いありません。驚異的なパフォーマンスを見せていたArdiisの抜けた穴を埋めることができるかに注目です。

Team Vitality

Karmine Corpとともにフランスからパートナーシップに選出されたTeam Vitalityは「VRL 2022 Finals」で準優勝を飾るなど、EMEA地域のTier2リーグで素晴らしい成績を残しました。ビッグネームの選手は加入していないものの、新たに3人の選手を加えた堅実な補強で初の国際大会へ挑みます。

Team Vitality VALORANT部門

  • 🇱🇹 ceNder
  • 🇫🇮 BONECOLD
  • 🇵🇱 MOLSI
  • 🇱🇹 Destrian
  • 🇫🇮 Twisten
  • 🇬🇧 Salah(Head Coach)

注目ポイント①:ceNderのピックプール

ceNderは2021年2月からTeam Vitalityに加入しているチームの立ち上げメンバーの一人です。同選手はイニシエーター、センチネル、コントローラーを扱う事ができる広いピックプールを持つ選手であり、チームの構成に柔軟性をもたらすこと間違いありません。

直近の大会では主にチェンバーを担当していたceNderですが、チェンバー弱体化の影響によって他のエージェントをプレイすることとなることが予想されます。新たなメンバーが3人加わったTeam VitalityにとってceNderのピックプールは大きなプラスとなるでしょう。

注目ポイント②:MOLSIとネオン

「OG LDN UTD」からTeam Vitalityに移籍してきたMOLSIはレイズとネオンを扱いながらも、同じくOG LDN UTDから移籍してきたTwistenがジェット使いという影響もあり、ジェットを全くピックしないという珍しいタイプのデュエリストです。

ネオンをピックすることもある同選手ですが、ある試合ではフラグトップでチームを勝利に導くパフォーマンスを披露するも、次の試合ではスコアが沈み、思うような活躍が出来ないといった浮き沈みの激しさが目立っています。同選手がネオンでのプレイで安定したパフォーマンスを発揮できるかがTeam Vitality躍進の鍵となるでしょう。

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