2024年のVALORANT競技シーンはどう展開されるのか?1年の流れ、大会システムを分かりやすく解説
「VALORANT Challengers Japan 2024 Split1」の開催が迫り、EMEAの一部地域では公式戦が始まっています。既に大会システムは公表されていますが、少々複雑なため今回の記事を作成しました。
競技シーン全体のシステム
現在の競技シーンは「Masters」「Champions」を目指すインターナショナルリーグ参戦チーム=Tier1チーム(4地域各11チーム、合計44チーム)とChallengers / Game Changers出場チーム=Tier2チームに分かれています。地域ごとに細分化されたChallengersを制したチームが「アセンショントーナメント」に出場、その優勝チームがインターナショナルリーグに進出します。
また今年より、Challengersへの進出にはゲーム内システム「Premier」が利用されるようになりました。PremierをTier3シーンとして活用し、競技シーンとの連続性を持たせる狙いがあるようです。
Tier1シーン
詳細スケジュール
KICK-OFF:2月中旬-下旬?
Masters Madrid:3月14日-24日
International League Stage1:4月上旬開始?
Masters Shanghai:5月開始?
International League Stage2:6月開始?
Champions 2024:8月開始?
KICK-OFF
昨年はブラジル・サンパウロにインターナショナルリーグ参加30チームと中国から2チームを集めて行われたキックオフですが、今回はEMEA / Americas / PACIFIC / Chinaの4地域内で行われます。大会の開始日も既に公開されています。
KICK-OFF開幕日
EMEA:2月20日
Americas:2月16日
PACIFIC:2月17日
China:2月22日
KICK-OFFはダブルエリミネーション方式で行われ、各地域の上位2チーム、計8チームが「Masters Madrid」に出場します。
Masters Madrid
スペイン・マドリード大会ではVALORANTシーン初となる「スイス式」の予選を開催予定。予選が3/14-18の5日間、プレイオフが3/21-24の4日間となっていることから、2勝通過2敗失格のスイス式予選を行ったのち、4チームでダブルエリミネーション方式のトーナメントを行うとみられます。
International League Stage1 + Masters Shanghai
インターナショナルリーグについては昨年同様、各地域に分かれて総当たりBO3のリーグ戦を行い、上位チームがプレイオフに進出。プレイオフで上位に入った複数のチームが「Masters Shanghai」に出場するとみられています。
中国・上海大会の詳細は分かっていませんが、「Masters Tokyo」と同じシステムならば合計12チームの出場になるでしょうか。
International League Stage2 + Champions 2024
昨年通りのシステムならば、「Masters Shanghai」実施後に再度11チーム総当たりのリーグ戦が実施されます。そして、上位チームが「Champions 2024」(開催場所未発表)に出場するとみられています。
一方で、Champions出場には今シーズンから導入される「チャンピオンシップポイント」(詳細不明)も関係してきます。「KICK-OFF」やStage1リーグなどの結果を踏まえ、年間トータルで結果を残したチームが最後の舞台に登場できる仕組みとなっています。2022年まで導入されていた「サーキットポイント」と同様のシステムと言っていいでしょう。
これにより、Champions直前の大会=Stage2リーグで強かったチームと年間トータルで強かったチームの両方が、世界最強の座をかけて争うことになります。各チームはKICK-OFFから仕上げてくる必要がある一方、Stage2で一気に巻き返すことも可能になるわけです。このシステム導入に伴い、昨年まで存在した「Last Chance Qualifier」は廃止されました。
Tier2シーン
VCJについては昨年から大幅な変化はありませんが、いくつか細かい変更が加えられました。
大会スケジュール
Split1:1月22日-3月31日
Open Qualifier:1月22-24日
Main Stage:2月2日-3月10日
Playoff Online:3月12-13日
Playoff Offline:3月30-31日
Split2:
Advance Stage:未定
Main Stage:5月20日-6月28日
Playoff Online:7月10-11日
Playoff Offline:7月27-28日
Ascension Tournament:9月開催
Split1
Split1は昨年と同様、64チームによるオープン予選を実施。8チームによるリーグ戦を行い、上位6チームが変則トーナメント形式のプレイオフに進出します。昨年のプレイオフは全試合BO5でしたが、今年からはセミファイナル・ファイナル以外はBO3に変更されました。また昨年同様、Split1の結果はアセンショントーナメント進出に直接影響しません。
詳細スケジュール
Open Qualifier:1月22-24日
Main Stage:2月3-4日、10-12日、15-16日 / 3月2-3日、8-10日
Playoff:3月12-13日、30-31日
Split2
昨年はSplit1の上位2チームがSplit2リーグの出場権を獲得、中位4チームがAdvance Stageに回り、下位2チームがオープン予選に回るシステムとなっていました。しかし今年のSplit2からは「Premier」がオープン予選の役割を果たします。
よってSplit1の上位チームはSplit2リーグ内定、下位チームは全てAdvance Stageに回る形となります。そしてAdvance Stageを勝ち抜いたチームを加えて再度リーグ戦→プレイオフが行われ、優勝したチームが「Ascension PACIFIC」の出場権を獲得します。
詳細スケジュール
Advance Stage:未定
Main Stage:5月20-22日、27-28日 / 6月11-14日、20-21日、27-28日
Playoff:7月10-11日、27-28日
Split1でオープン予選敗退となったチームは、ゲーム内システム「Premier」で結果を残し、Advance Stage進出を目指します。この際、3月上旬から開始予定となっている「Premier’24 Stage2」コンテンダーディビジョン(最上位ランク=平均ランクイモータル3が基準)プレイオフの結果により、Advance Stage進出チームが決定します。
Ascension PACIFIC
昨年のアセンショントーナメントは6月下旬から7月上旬にかけて各地域で行われていましたが、今年からはChampions終了後の9月に開催されます。
2025年シーズンは今年10月から開幕
昨年はTier2シーンのオフシーズンが非常に長くなっていたことを踏まえ、今年10月より2025年シーズンが開始予定となっています。
新シーズンの出場チームは2024年Split2との連続性があるとみられており、8月にはPremierの結果をふまえたPromotionイベント(Advance Stageに相当)の開催が予告されています。リーグ戦とPremierの同時開催→Advance Stageで入れ替え戦実施という流れが今後も続いていくでしょう。
Game Changersシーン
昨年のGame Changersでは7月にSplit1、9月から10月頭にかけてSplit2、10月下旬から東アジア大会、11月下旬から世界大会というスケジュールでした。
今年からは開催時期が早まり、4月から5月頭にかけてSplit1を実施。Split2は7月に行われます。その後アジア大会を挟み、アセンショントーナメント終了後に世界大会「Game Changers Championship」が開かれます。各大会の詳細については分かっていません。
国内大会スケジュール
Split1
Open Qualifier:4月12-14日
Main Stage:5月1-3日
Split2
Open Qualifier:7月5-7日
Main Stage:7月16-18日、23-24日
関連リンク:
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2024 VCT CHALLENGERSのお知らせ
VCTよりコミュニティーの皆さまへ2023年末のご挨拶
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コメント
コメント一覧 (16件)
Masters日本開催流石にないか
けど選手と客に対しての環境で1番いいのは日本だと思うけどRiotみせてくれ
2年連続同じ国でマスターズ開催する意味がどこにあるんだよ?笑
2年連続レイキャビクで開催されてるけどこれはどういう意味?
コロナ禍で開催しやすかったからだけど?
いまはコロナ禍でもないし同じ都市を2年連続使う意味はない
日本は比較的2部の視聴数多いんだから配信台の枠を8チームから12チームとかに増やしても良くないか
わかる、もっと色んなチーム見たい
予選始めの試合とかかなり点差開いて終わるのが常だから厳選された方が面白いと思う
オーナーとかが個々で配信中継するのは全然ありだが
去年MRGとFLのオーナーが同意の上で配信できないか相談してたけどriotにダメって言われたらしい
予選でSZとJDTが当たる勿体ないこともあったから何とかなってほしいけど無理そうだね
去年のkickoffのお祭り感というか
いろんなリージョンのチームが
ごちゃ混ぜでやるの面白かったのにな
おもろいのはわかるけど、1試合即帰宅チームが16もある大会とかコスパ悪すぎる、弱小同士の試合なんてどこでやっても席ガラガラだろうし
大会とリーグ詰め詰めで強いチームはスケジュールマジできつそうだな
去年勝ちまくったフナが忙しすぎてだいぶ参ってたから改善してくれるかと思ったんだけど
公式にTierって表記ないのに勝手に付けるのなんで?
わかりにくいから。
とにかくREJECT以外はどのチームも頑張ってほしい〜
スケジュールキツ過ぎるだろ
去年と同じでMasters1回でキックオフも国際大会にすればよくね
半年間で世界大会3開催は狂気
強いチーム程辛いしオフシーズンの期間長すぎなんよ