日本代表ZETA DIVISION、ブラジル1位のVivo Keydに2-0で敗れグループ通過ならず。10月開催の「ラストチャンス予選」でCHAMPIONS出場への最後の望みをかける
VALORANTの世界大会「VCT Stage3 – Masters Berlin」(2021年9月10日-20日) で9月14日、日本代表1位「ZETA DIVISION」vs ブラジル代表1位「Vivo Keyd」のグループB(ローワーブラケット)試合が行われました。
All good things must come to an end.
— VALORANT Champions Tour (@ValorantEsports) September 14, 2021
It’s been a pleasure having @zetadivision at #VALORANTMasters Berlin. pic.twitter.com/qnEjpz7dGP
対戦相手となったのは、ブラジル1位通過のVivo Keyd。第1マップ目はVivo Keydが選択したブリーズからスタート。ZETAは随所で好プレーを見せるも、今大会注目選手のheat選手を起点とした猛攻に対処することができず、13-3の大差で第1マップを落としてしまいます。
続く第2マップ目のスプリットでも、やはりheat選手を中心とした撃ち合いの強さが目立っていたVivo Keydを最後まで攻略することができず、4-13で敗北。結果としてZETA DIVISIONは2-0で敗退、残念ながら予選グループリーグ突破の夢は叶いませんでした。
ZETA DIVISIONは最後の望みかけて10月開催の「ラストチャンス予選」へ出場
2021年末に開催を予定しているVCTシリーズの世界王者を決める「VALORANT CHAMPIONS」では、これまでのChallengers、Mastersの成績に応じて付与される”サーキットポイント”によって11枠の出場チームが決定。
全体の出場チームの内訳は、このサーキットポイントの上位11チームに加え、今大会MASTERS 3での優勝チームの12チームが出場。さらに10月に各地域で開催されるCHAMPIONS前の最終予選「ラストチャンス予選(LCQ)」で優勝した各地域の4チームを合わせた計16チームがCHAMPIONSに出場します。
グループリーグ敗退となったZETA DIVISIONは、サーキットポイントで同じく日本代表のCrazy Raccoonを上回ることができないため、CHAMPIONS出場の残り1枠をかけてラストチャンス予選(10月13日-17日開催)に出場することとなります。
各地域のLast Chance Qualifier(ラストチャンス予選)
ラストチャンス予選では、各地域の優勝チームのみがCHAMPIONS出場権を獲得します。
試合後インタビュー:ZETA DIVISION Laz選手
岸氏:今回大会で得られたもの、っていうのはたくさんあったとおもいます。EMEAでスクリム、あとは現地でのオフラインでの戦い、その中で一番Laz選手にとって大きかったものってのは何でしょうか?
Laz選手:そうですね、EMEAでの練習が本当にためになるものが本当に多くて、彼らの戦い方をできるだけ吸収してかなりステップアップできたなとは思っております。個人的な個人技のパフォーマンスというか、takejとかもなんですけど、EMEAにも通用するぞ、という自信は得られたなと思っています。
岸氏:少しお伺いしたいのが、チームとしてもそうなんですが、日本からベルリンに向けて練習した中で、通じたもの、通じなかったものっては具体的に何かあったりしますか?
Laz選手:そうですね、練習試合の話をここでするのはあれかも知れないんですけど、結構自分たちのチームを活かす感じで、自分たちが上手くプレーすることに集中したときにわりと通用したなとは思いました。今回、大会結果が惨敗で終わってしまって、個人的にはなんですけど、やっぱり研究したものを実戦でどれくらい使うかというところですごく苦しんだなと自分で思っております。日本チームに対して研究してそれをぶつけるものと、海外に対して同じことをするので、どれほど利用していいのか、どれくらい相手が変わってきてるかというところで、すごく悩まされました。
岸氏:選手の目線でコメントをいただいてありがとうございます。我々からすると、どういう形で戦っていたのか心境で分からなかった中でこういう風にお答えいただいてありがとうございます。
OooDa氏:1試合目、少しラウンド差があいたブリーズ、次のスプリットに向けてそのインターバル中にJUNiORコーチと少しLaz選手が話しているような映像がこちらに届いていたんですけど、あの時ってどういった話がありましたか?
Laz選手:さっき喋った通りの内容を喋っていて、研究と微妙にやっぱり違う部分が、同じ部分と違う部分があって、その違う部分にものすごく悩まされてて、どれくらい研究の部分を利用するかっていうのを一回皆で共有しようっていう話を、コーチ目線のJUNiORとプレイヤー目線の俺で喋ってた感じですね。大会終わったから全然細かく言えるんですけど、向こうのジェットとレイナが本当に直感かどうか分からないんですけど、すごく動き回ってて、それにめちゃめちゃ苦労しました。対応できなかったですね。
yukishiro氏:まずはLaz選手、お疲れさまでした。今特にどういった部分がキツかったのか聞こうとしてたんですけど、どうしようかな。
Laz選手:純粋なパワーは凄かったですね。
yukishiro氏:あとは細かなアビリティを使ってかなり攻め入ろうとしている部分が僕の目線だとZETA DIVISION側も多かったなとブリーズを見てて感じたんですけども、そこに対して、どこが通用しないから厳しかったというのはなにか試合中の中で打開策というのはある程度見出だせてはいたんでしょうか?
Laz選手:そうですね、相手がやってくることを見つつ、自分たちの作戦に対してどれくらいのレベルまで対応してくるのかっていうのは、試合中に見極めながらやってましたね。実際にサイトまでは入れたり、全然刺さってないわけではないんですけど、その後の少人数戦で落としてしまったり、細かいところも本当に上手くて。
岸氏:我々ね、またラストチャンス予選も実況解説応援しておりますので、それに向けて死ぬ気で頑張ってください!応援してます。
Laz選手:ありがとうございます。
観戦レポート
第1MAP目:ブリーズ
第1マップ目の舞台となったのは、Vivo Keydが選択した広い交戦距離が特徴のブリーズ。防衛側からスタートしたZETAは、1stラウンドではブリーズが広大なマップということもあり、ラッシュ警戒のためB5人守りという配置に。しかし、読みが外れ、Aにラッシュをかけられピストルラウンドを落としてしまいます。その後2ラウンド目も落としたZETAですが、バイラウンドとなった第3ラウンドでは、Reita選手のスーパープレイもあり見事なBリテイクを成功させます。その後、heat選手を主軸に攻め入ってくるVKにじわじわとラウンド差をつけられ、9-3で攻守交代に。
ラウンドに余裕のないZETAにとっては、必ず抑えておきたい後半の序盤ラウンド。しかし、VKのmurizzz選手とheat選手のスーパープレイに阻まれ、12-3と王手をかけられてしまいます。そのままVKの勢いにのまれてしまい、第1マップ目は13-3でVivo Keydの勝利となりました。
第2MAP目:スプリット
第1マップ目を落とし、いよいよ後がなくなったZETA。第2マップ目のスプリットはZETAの攻撃からスタート。開幕3本を落とし苦しい立ち上がりとなったZETAですが、ようやく第4ラウンド目で1本目を獲得し、1-3とします。その後も惜しいラウンドが続くものの取り切ることができないZETA。なんとかVK攻略の糸口を探ろうとしますが、絶好調のheat選手を止めることができず、第1マップと同様少しずつ差が広がりラウンドは1-10に。第12ラウンド目でZETAがなんとか2本目のラウンドを抑え、2-10で前半を折り返します。
折り返し後のピストルを落としてしまい、エコをする余裕のなくなったZETAはジャッジ4本購入で防衛を試み、これが見事に刺さり2本続けてラウンドを獲得。ここから巻き返しを図りたいZETAですが、VKの猛攻に耐えられず、4-13と大差をつけられ敗北。2-0で今大会VCT Masters敗退となりました。ZETA DIVISIONの皆さん、本当にお疲れさまでした。
コメント
コメント一覧 (1件)
heatも強すぎだけどmurizzzもえぐかった