北米VALORANT Tier2シーンの不正問題についてSean Garesが告発「八百長、チート、闇賭博…Tier2は汚染されており、闇は想像以上に深い」

100 Thievesの元ヘッドコーチであり、現在はShopify Rebellion BlackにてタクティカルFPS部門のゼネラルマネージャー兼ストリーマーとして活動しているSean Gares氏が、自身のXにて北米VALORANT Tier2シーンの現状について言及。不正行為が蔓延していると強い懸念を示しました。
正直、今夜ここに来る予定ではありませんでしたし、今の精神状態でこの場に立つのはあまりふさわしくないかもしれません。ですが、私のことをご存じない方のために自己紹介します。私はショーン・ガリス。eスポーツ業界に20年以上関わってきました。
プレイヤーとしてキャリアを始め、カウンターストライクとVALORANTで解説者・キャスターを務め、VALORANTではコーチやGMも経験し、両タイトルでコンテンツクリエイターとして活動してきました。VALORANTでは自分主催の大会を運営し、Popdog(親会社はLoaded)のパートナーシップ部門にも携わり、選手会CSPPAの立ち上げにも関わりました。
そんな経歴の私が今日取り上げるのは、北米VALORANT Tier2シーンの現状です。
はっきり言います。Tier2シーンは「汚染」されています。八百長、チート、闇賭博リング――試合を rig(仕組)んで数十万ドルを稼いでいる者がいるのです。
私はかつてCounter-StrikeでiBUYPOWERの八百長試合を目の当たりにしました。当時、私が所属していたcompLexityは月給300ドル、VCマネーもない時代でした。iBUYPOWERは給料ゼロなのに、わずか700ドル相当のスキンのために試合を投げた。――しかし今起きていることは、その比ではありません。
私はしばらく前から調査を進めてきました。そして、裏で問題を正そうとしてきましたが、そろそろ公にする時が来たようです。Riotは独自に調査中、Challengers運営も調査しています。ほかにも事情を把握している人はいるでしょう。私はNA Challengersを立ち上げ当初から追い続け、Game Changersも同様です。長くこの業界に身を置いてきましたが、今感じる「絶望感」はかつてないほどです。
昔はそもそもお金がほとんどなく、八百長は「許されざる行為」でしたが、皆ゲームを愛してプレイしていた。今は違います。つい数年前を振り返れば――2022年のVALORANTを見てください。当時のチームを挙げます。XSET、Version1、Rise、Knights、Luminosity、Pioneers、The Guard、Renegades、Ghost、Andbox、compLexity、SoaR、Radiance、FaZe――彼らの仕事はわずか数年で消えました。
シーンがこうなったからといって、今回の不正が正当化されるわけではありません。こんな行為は絶対に許されない。私はこの業界に人生を捧げ、今は幼い娘が二人います。彼女たちを寝かしつけたばかりですが、胸が張り裂ける思いです。本当に、吐き気がするほどひどい状況です。
Tier1組織が去り、プレイヤーたちは必死です。あるケースでは、たった一度の八百長で数万ドルを受け取り、その後は「弱み」を握られ続けます。ランクマッチをわざと負けるだけで済む場合もあるでしょうが、一度手を染めれば永遠に脅迫される。それがこの闇の仕組みです。Counter-Strike時代から学んだはずなのに、忘れ去られたのでしょうか。しかも今は金額が桁違いに大きい。彼らは賭けをする一般人から金をだまし取り、真面目に努力する選手たちのキャリアまで奪っている。それが私を最も怒らせるのです。
まだ具体的な証拠は公表しません。全貌を語るには何時間も必要で、闇は想像以上に深い。私は誰もが無実であってほしいし、こんな話をしたくありません。胸が痛い。
だから、もし身に覚えのない選手がいるなら、今すぐ画面を録画し、証拠をすべて保存してください。なぜか? そのデータはすぐに消されるかもしれないし、逃げた連中の代わりにあなたが疑われる恐れがあるからです。私はすでに多くの証拠を握っていますが、状況は本当に酷いです。
というわけで、来週とんでもない爆弾を投下することになるでしょう。
@seangares
Sean Gares氏はeスポーツ業界に20年以上携わり、プレイヤー、キャスター、解説者、コーチ、ゼネラルマネージャーなど多岐にわたる役割を経験してきている人物。VALORANTでは自主大会の運営やCSPPA(選手会)設立への関与、Popdogでのパートナーシップ部門など幅広い分野に携わっています。
同氏は今回の投稿で「Tier2シーンは汚染されている」と述べ、以下の問題を指摘しています。
- 試合の八百長
- チート行為
- 闇賭博組織による不正収益(数十万ドル規模)
また、かつて「Counter-Strike」で発覚したiBUYPOWERの八百長事件を例に挙げ、「当時は700ドル相当のスキンのために試合を投げたが、現在では桁違いの金額が動いている」とコメント。さらに「この業界に人生を捧げてきましたが、今感じている絶望感はかつてないほど深いです」と語り、来週中にさらなる詳細情報を公開するとしています。
なお、本件に関してRiot Gamesは声明を発表しており、現時点では「Riotのアンチチートチームに関わるいかなる人物に対しても、不正や関与の証拠は確認されていない」としたうえで、徹底的な調査を進めているとしています。
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