元「NRG」Chetが来年3月までのVCT出場停止処分を受ける、試合動画の配信が行動規範に抵触

Riot Gamesは10月15日、今シーズン「NRG Esports」でヘッドコーチを務めていたChet氏の資格停止処分を発表しました。

Chetan “Chet” Singhは、VCTチームのヘッドコーチであることからアクセス可能となっていた試合動画を配信したことで、Riot Games Global Esportsの行動規範に違反しました。彼のコンテンツへのアクセスは無許可であり、2024年7月31日の配信は機密情報の扱いに対する違反に該当します。彼は公に公開されていない試合動画や試合中のコミュニケーションについて、個人チャンネルで配信する前に、Riot GamesやNRG、その他のチームから許可を得ていません。

その結果、Chetは直ちに資格停止処分となり、これはMasters Bangkok終了まで継続します。

@valesports_na

Riot Gamesの公式サイトに公開された文章によれば、Chet氏は競技目的でのみプレイヤーや組織に公開されており、機密扱いとなっている試合動画 (VoD) を配信に載せたことが問題となっているようです。VoDには試合中の選手・コーチ・審判のコミュニケーションが含まれており、これを許可なく公開することは禁止されています。

Riotは懲戒手続きに際してChet氏本人から意見を聞く機会を設けたうえで、「グローバル行動規範」のうち”機密情報”と”チーム制裁とチーム リーダーシップの役割”に該当するとして、今回の処分を下しています。

この発表に対し、Chet氏は以下のように反論しています。

どちらのサイドにも損害はなかったので、私はこの判断に同意しませんが、3月までは競技に参加できないのでそれまで配信を続けます。

@chetsingh

同氏の資格停止処分はMasters Bangkok終了日の3月3日までとなっており、来シーズンへ向けたチーム構築には参加できません。そのため同氏はいくつかのオファーを断っていたことを明かしたうえで、Counter-Strikeシーンも含めて選択肢を検討していると述べています。

最近のニュースを受けて、私はCS2シーンでの選択肢を検討しようと思います。Major大会の終了後、私に興味のあるチームがいたらDMしてください。

資格回復後のVALORANTについても可能性はあります – それまでは配信を行います。

@chetsingh

Chet氏は2016年頃からCSシーンのアナリスト・コーチとして活躍。2020年にVALORANTへ移行すると、2022年はOpTic Gamingのヘッドコーチとして世界大会優勝を経験しました。その後はNRGでも結果を残すなど評価は高いものの、今シーズンは”スーパーチーム”と化したNRGでまさかの世界大会出場0に終わり、7月にチームからの脱退が発表されています。