
先日開催された国際大会「Masters コペンハーゲン」で見事優勝を飾ったEMEA代表「FunPlus Phoenix」。さまざまな強みを持つ同チームですが、そのうちの一つである特殊なバイ方法についてご紹介します。
ファーストラウンドを取得した場合、他のチームではヘビーアーマーに加え、スペクターやマーシャルなどの武器を全員が購入することがよく見られます。しかし、FPXはヴァンダル、ファントムやガーディアンなどの比較的強い武器を3名が購入。残り2名はピストルのまま、というバイを行います。また、ほとんどの選手がハーフアーマーでセカンドラウンドを戦います。

より正確に言えば、3名が「購入できるうち最も強い武器」を購入し、残りの2名がピストルでマネーを節約します。このバイによって、武器が不利なため相手に取得されやすいサードラウンドを「セカンドラウンドで購入した強い武器+節約したマネーで購入した強い武器」で臨むことができます。

また、セカンドラウンドでは前目のポジションやリスクのある行動はピストルのプレイヤーが行うなど役割を徹底しており、相手チームにスリフティーの可能性を与えない動きをしています。
このバイ方法を採用していることもあり、ボーナスラウンド(ファースト、セカンドラウンドを取った場合のサードラウンド目)の勝率が50%を超える数字を記録しているFPX。相手に流れを簡単に渡さない戦い方は優勝チームの大きな強みの一つでしょう。
同チームはファーストラウンドを落とした場合に行うセカンドラウンドのバイも他チームと異なります。

セカンドラウンドではアビリティの購入をほとんど行わず、シェリフのみのバイを決行しているFPX。同チームはシェリフでの撃ち合いを得意とする選手が多いため、アビリティを使わずシェリフで相手チームを削る動きを行っています。相手チームが遠距離での戦闘を苦手とする武器であるスペクターの購入を行っていることも多いセカンドラウンド。交戦距離が遠ければシェリフにアドバンテージがあることもシェリフ購入の理由の1つとして考えられます。
国際大会の場においても非常に高い撃ち合いの強さを見せていたFPX。人数配置や射線管理、そして撃ち合いといったミクロが秀でている同チームであるからこそ、リスクのあるバイの強みを最大限に活かすことに成功しています。エージェント構成や戦い方、そしてバイ方法が特殊な新王者FPXですが、「FPXバイ」が競技シーン、そしてコンペティティブなどで当たり前のように見られる日が来るかもしれません。