日本代表「ZETA DIVISION」試合後インタビュー。Laz「もう勝つことしか考えていない」

本日早朝から行われたVALORANT国際大会「VCT 2022: Masters Stage 1 – Reykjavík」にて、日本代表「ZETA DIVISION」がブラジル・Ninjas in Pyjamasを相手に2-1で悲願の勝利を収め、プレイオフ進出＆ベスト8以上確定という日本のeスポーツ史上に残る歴史的な快挙を成し遂げました。

本稿では、試合後に行われた各メディア向けの試合後記者会見「VCT 2022 Masters Reykjavik: Ninjas in Pyjamas vs. ZETA Division Post-Game Press Conferences」からZETA DIVISIONの選手・コーチ陣へのインタビュー内容をご紹介します。

Winning moment against Ninjas in Pyjamas!!
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— ZETA DIVISION (@zetadivision) April 14, 2022

VCT2022: Masters Reykjavik – ZETA vs NIP 試合後記者会見

───DRX戦からさまざまなドラマがあって勝ち抜いてきたと思うのですが、プレイオフ進出＆ベスト8が決まったことへのお気持ちをお聞かせください。また、最終マップ「フラクチャー」でのプレッシャーが掛かる場面で勝ち抜くことができた要因はなんでしょうか？

Dep選手：今日、フラクチャーの最後の方は僕自身の調子は悪かったのですが、それでも出来ることをやろうと思って、雰囲気が悪くならないようにVCの士気を上げて”絶対に諦めない気持ち”でプレーしていました。

crow選手：Depが言っていた通り、勝っていても負けていても本当に雰囲気良くプレーできて、特にフラクチャーの最終局面、追い込まれた状況でもDepが「諦めんな諦めんな」と声をかけてくれて、皆の士気を上げてくれました。皆頑張りきることができて、どうにかカムバック出来たんじゃないかなと思います。それが勝利につながった要因だと思います。

SugarZ3ro選手：ZETAの皆は最高のプレイヤーなのでそれを信じて、自信しかなかったので強いメンタルを持って戦えたと思います。

Laz選手：ZETAのポテンシャルを凄く出せたんじゃないかなと思います。自分たちの強いところをしっかり見せることができたかなと思っています。もっともっと強い姿を見せられると思っているので、プレイオフが楽しみです。フラクチャーは皆途切れないように声を掛け合いながらしっかり集中して、TENNNが試合をぶっ壊すという(笑)、最高の試合でした。

TENNN選手：ちょっと感極まって難しい言葉が出ないんですけど、最後まで皆が諦めないで頑張った結果なのかなと思います。さきほどcrowさんも言っていた通り、フラクチャーの最後の方でDepが「諦めんな諦めんな」って声をかけてくれて、そのおかげでその後は僕が暴走したので(笑)。それが勝因かなと思います。

XQQコーチ：プレイオフに進出できたことは、これまでの自分のキャリアの中で一番といっても過言でないくらい嬉しいです。NIP戦というのは、今までの僕らの練習だったりとか、国内VCTの大会結果、アイスランドに来てからのDRX戦での敗北、Fnatic戦での勝利、これらが全て繋がって今回のカムバック、勝利を得られたと思っているので、今まで戦ってきた練習チーム、今回対戦したDRX、NIP、そしてFnaticにも感謝したいです。

───ZETA DIVISIONは今までに（国際大会で）一度も勝利を挙げたことがないという所から、プレイオフへの進出を果たすという快挙を成し遂げて、VALORANT JAPANの中で最も成功しているチームであると言えると思いますが、この歴史的な瞬間に立ち会って、今どのように感じていますか？

crow選手：言葉にできないくらい嬉しくて、勝った瞬間は「本当に勝ったの？」というくらい実感がない感じで。今になってから試合を振り返ってみると本当に皆が強くて「最高のチーム」だなと思いました。とにかく嬉しいです。

───少し確認したいのですが、今回XQQコーチは前回Fnatic戦の時と同じコーチルームにいたのでしょうか？今回もまた長く走っていたのであれば、どのようなことを考えながら走っていたのでしょうか。

Winning moment⚡️

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— ZETA DIVISION (@zetadivision) April 13, 2022

XQQコーチ：本当に遠いんですよ、めちゃくちゃに。これをプレイオフまで続けてしまうと僕の体重がどんどん落ちてしまうくらいに遠くて。でも、今日は勝った瞬間にヘッドセットを置いて、靴紐が結べてるかを確認して、皆が待っているステージに出来るだけ早く・安全に行こうと思って走っていました。今日はいつもより短く感じましたね。

───まず、おめでとうございます。スプリット戦では保守的なスタイルでのプレーをされていたと思うのですが、NIPのアグレッシブなプレイスタイルに合わせての戦略だったのでしょうか？

XQQコーチ：そういう面が大きかったとは思います。対策として、彼らのやってくることだったり、僕らの攻め・守り方に対してどう返してくるかというのは予想をして、どう対策するかは決めていたのですが、予想以上に違う動きをされてしまった結果、自分たちが想定していた動きができず、普段より受動的・消極的な動きになってしまったのかなと思います。ただ、次はそうはならないと思います。

───Laz選手は今大会が始まった時に、ZETA DIVISIONとしてのゴールは「まずは1勝」と仰っていたかと思います。そしてその1勝を掴んだFnatic戦の後はプレイオフに向けてということだったと思いますが、次の目標があれば教えてください。

Laz選手：どうですかね、俺はもう勝つことしか考えていません。

──特に最後の試合というだけでなく、全体を通して特に活躍した・MVPをあげたい選手がいれば教えて下さい。

Laz選手：特定の誰かというのは正直出てこなくて、皆がそれぞれの役割を本当に上手くこなしていて、本当に助けられたと思っています。という回答はダメでしょうか？(笑)

───もちろん大丈夫です！ありがとうございます。

───最後のマップ・フラクチャーでは非常にプレッシャーが掛かる中での勝利となりましたが、どのようなお気持ちで勝利を掴みましたか？

SugarZ3ro選手：「あと1本」って考えるとどんどんプレッシャーが掛かるので、僕はあと1本ということは全然考えずにただ勝つこと、「何が刺さるのか」「何が効くのか」「何が一番良いのか」ということを常に考えて、全てを丁寧に行った結果です。

───ZETA DIVISIONの皆さんはラウンドを取得した時、「ナイス」と叫ぶ以外の掛け声はありますか？

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— VALORANT Champions Tour (@ValorantEsports) April 13, 2022

Laz選手：無さそうですね、絶対に勝てるよ―みたいな。

TENNN選手：パワー！！！

XQQコーチ：無いです(笑)

───アイスボックスは今回3回目のプレーとなりましたが、あえてBANせずにピックした理由をお聞かせください。また、最後13本目を取った時にcrow選手（ソーヴァ）がBロング箱上にショックダーツを打っていましたが、あれは誰かいるという気配を感じていたのでしょうか？

XQQコーチ：アイスボックスは正直DRXより強いチームはいないと思っていて、「これより強いチームって絶対いないよな」っていう認識が僕らの中にあるので、僕らが選んだ訳ではないんですけど（NIPピック）、空けている理由としてそこですね。

crow選手：昨日の時点で、ZETAのコーチ陣からアイスボックス・Bロングの箱上をNIPが頻繁に使用しているという情報を貰っていて、それ用のショックダーツを教えてもらっていました。あまり使う機会はなかったのですが、昨日の試合でBロングを上がる時に「一応注意しよう」と思ってコールとショックダーツを打ちました。

XQQコーチ：この情報を取ってくれたアナリストのgya9さん (@gya9_) に感謝しています。

───次はG2 Esports戦に挑むことになりますが、明日が3連戦目となります。この連戦に対してはどのようなお気持ちでしょうか？

Laz選手：「ベリーハード」です。ただ、睡眠時間さえ取れればまだ大丈夫だなというのは感じてて、試合時間が遅くならないといいなという感じですね。

───先ほどDep選手が皆を励ましていたという話がありましたが、Dep選手は普段から皆さんを励ますような役回りをすることが多いのでしょうか。それとも本日の試合でDep選手の意外な一面が出たのでしょうか？

Dep選手：僕は普段は結構静かな方なのですが、オフラインで皆の顔が見えるときはそれをよく見ていて、上手くいっていない時は皆があまり好きじゃない表情をしているので、笑顔にしたいなと思って今日は声がけをやっていました。

───フラクチャーで逆転劇が始まる前の感情の状態がどのようなものだったか、試合を終えてみて今どのようなお気持ちか教えていただけますか？

TENNN選手：僕が暴走する前は自分のパフォーマンスがあまり良くなかったので「ちょっとやばいかなー」とは思っていたのですが、その後はDepの言葉に救われました。

ZETA vs NIP – 配信アーカイブ

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