2021年Champions王者の「Acend」が2025シーズンに参戦しないことを表明、事実上の撤退か「ますます厳しくなっているエコシステムは、責任を持ってチームを運営することを不可能にした」
EMEAのプロゲーミングチーム「Acend」は9月16日、2025年シーズンのVALORANTシーンに参戦しないことを表明しました。同チームはcNed選手らを擁し、「VCT 2021 Champions」を制しています。
Acend VALORANTファンの皆さん
時の流れは早いものですね。観客のいないLANの日々を思い出すのは、もう難しいのかもしれません。選手たちは小さく暗い部屋に隔離されていました。私たち(旧Raise Your Edge Gaming)がOGを2-0で破り、新設されたVCTサーキットのMasters 1への出場権を獲得したとき、Valorantの世界はそういうものでした。
他のゲームで成功した多くのesports組織と同様、OGはDota 2での名声を、リリースされたばかりのValorantに拡大しようとしていました。一人のプロポーカープレイヤーがスポンサーとなり運営しているRaise Your Edgeにとって、これは大きな勝利でした。
予選の直後、RiotはRaise Your Edgeに対し、いかなるギャンブルとの提携も禁止し、ブランド名を変更するか、さもなくば史上初のMastersトーナメントで失格となるかであると通告しました。その5日後、私たちはAcend Esports Clubとして初のBO3マッチで、タクティカルFPSでは世界的に最も権威あるチームの一つであるNinjas in Pyjamasに敗れました。
その1週間後私たちはリベンジを果たし、グループAからNiPを退け、FunPlusPhoenixとその死のコアであるAnge1、Zyppan、Shaoとの対戦を予約しました。cNedが+19を記録し、2-1で勝利しました。Grand FinalではTeam Hereticsの強力なロスターと戦いました。一進一退の攻防の中、cNedは111キルを記録し、3-2でHereticsを下して初のEuropean Mastersトロフィーを手にしました。
その後についてはご存知の方も多いでしょう。私たちはMasters Reykjavík出場を逃し、Masters Berlinでは「cNedから逃げる」戦略の餌食となりました。そして、バグ問題やesports界のビッグチームたちを乗り越え、Envy、Team Secret、Team Liquid、Gambitを倒し、Valorant esports初の世界チャンピオンになりました。本当に素晴らしい9カ月でした。
私たちが2022年に開催された3つの国際イベントをすべて逃すという厳しい状況のあと、RiotはVCTパートナーシップモデルに移行しました。私たちは申請プロセスの深い段階まで進んでいたとはいえ、VCTへの参加を認められませんでした。2チームしかいないChampionsトロフィーの所有者のうちの1つであったにも関わらず、です。
私たちの選手たちは元チャンピオンとして高く評価されていただけに、これは大きな痛手であり、ゼロから再建しなければなりませんでした。しかし私たちは以前にも倒された経験があったので、仕事に戻り、ヨーロッパのチャレンジャーズリーグのエコシステムで最高のチームの1つを作り上げました。
2023年にVCT昇格にあと一歩届かなかったことは、VCTチームバンドル初年度を逃すとともに、また1年VCTチームとベストプレーヤーを獲得するために競争しなければならないことを意味します。2024年は私たちのValorantチームにとって再び激動の年であり、その年の半ばにRiotは、2025年からアセンションチームが毎年リーグでの地位を獲得しなければならないと発表しました。
今シーズンはアセンショントーナメントに進出することができなかったものの、我々は通常通りビジネスを続け、2025年に向けてスカウティングを行い、努力し続けることを計画していました。しかしトーナメント主催者の撤退、賞金の未払い、トーナメントのキャンセルなど、ティア2のエコシステムは今年、憂慮すべき崩壊の兆しを見せています。長引くオフシーズン、わずかな賞金プール、VCTレベルの年俸のプレッシャーという状況で、チーム編成を正当化することはますます難しくなっています。
誠に残念ではありますが、Acend Clubは2025年のValorant esportsに参加しないことを発表いたします。ますます厳しくなっているエコシステムは、責任を持ってチームを運営することを不可能にしました。
我々はチャンピオンになり、ヨーロッパ最高の才能を育てたことを誇りに思います。過去から現在に至るまで、Acend Valorantのファンの皆さんの応援に感謝しています。またいつの日か、ステージで皆さんにお会いできることを願っています。#RiseUp
@AcendClub
ACEはcNed / zeek / BONECOLD / starxo / Kilesの5名でChampionsを制しましたが、2023年からのEMEAリーグ選考に落選。その後も東欧リーグのChallengersに出場し、昨年はアセンショントーナメントで3位に入っていました。
発表では2025年シーズンに参入しないとのことですが、現在のエコシステムへの不満を表明していることもあり、ここが改善されない限りは無期限の撤退ということになりそうです。EMEAからは今年のアセンションに出場したポルトガルチーム「SAW」も先日撤退を表明しており、Tier2シーンの厳しい状況が伺えます。
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コメント
コメント一覧 (17件)
日本は”vcj”で一つのコンテンツが完成されてるからチームの撤退とかはないけれど、海外を見ると撤退するチーム多いんだよな。
今のリーグは見てて確かにレベルが高くて面白いけどvaloの競技シーンの衰退にしかなっていないからやっぱり昔のように色んなチームが国際大会にリーチできるようにするべきな気がする。
どうせ実力のある選手やチームはリーグ関係なしに上に上がってくるだろうし。
コロナ終わってネット全部冷めた
RiotとしてはVALORANTを甲子園からプロ野球にしたいんだろうけど、チームとしては難しいよね
選手生命短い中で常にトップの選手を獲得し続ける必要があるわけだし、最初にリーグに入れるかどうかで資金力に差ができるからさ
それでも長期的にリーグを運用出来ればいいけど、ただのコンテンツの使い捨てにはなって欲しくないね
エコを理由にしてるだけ
くそだせーわ
経営は遊びじゃない
馬鹿はコメントするのやめような
Acendも遊びじゃないから撤退するのもわかるけど
Riotも遊びじゃないからスポンサー取れないようなチームをリーグに定住させるわけにはいかないんだよね
tier2に投資してるチームって馬鹿だろ
強いだけじゃダメなのかよって駄々こねてるようにしか見えないんだが
Tier2の選手がTier1チームに移籍する時にしっかりチームに金もらえばええんちゃうの
実際強いだけじゃだめだって言い出したのはRiotだぞ
経営状況とかがRiotのお眼鏡に叶わないと来年からTier1で戦えませんって突然言い出したわけで
当時ZETAも割と寸前までパートナーになれるか怪しかったし
強いだけじゃダメなんて当たり前なんだけどな
年間でずっと利益生もうと思ったらトーナメント大会だけじゃ無理だし
正直チーム側のアマ気分が抜けてないように思える
ここまでくると移籍金制度を勧めなかったRiotが悪い
LoLも中国リージョンの最初は引き抜き合戦や給与高騰で破壊しそうになったからRiotも巻き込んでサラリーキャップとかのルール決めたんだよね
同じ様にリーグルールとして色々やっておけばよかったのに
選手の給料が高すぎるんだわ
世の中にはサラリーマンやりながらスポーツ選手やってる人もいる中で専属でeスポーツ選手として活動出来るのがそもそも凄すぎる
結局のところeスポーツバブルが弾けてチームがまともにマネタイズを考えてこなかったツケが回ってきた感じだな
上の者が下の者を稼げるようにしないとダメ
tier2が腐れば、事実上降格はなくなりtier1も腐っていく
tier1だけで私腹を肥やすことはできても、あとは時間の問題
OWリーグが6年で終わったから、こっちも10年以内には終わりそう
そんな長く続けば十分だろ
長く見積もって10年だから
5年で終わってもおかしくないね~
流行り廃りが激しい世界だし爆破っていうジャンルでcsがある以上難しいよね。デッドロックていう割りと目新しいシステムのゲーム出たしriotも似たようなジャンル作りそうな気もする。長期的に稼ぐより短期間で稼いで後は細々やるつもりなのかもね。