
約半年に及ぶオフシーズンを終え、いよいよ2月中旬よりVCTが開幕します。今年から新たに中国リーグが追加され、計44チームで争うことになったインターナショナルリーグでは、全チームのロスターが揃いました。本記事では選手・コーチを全て掲載し、簡単な紹介を行っています。他スポーツにおける選手名鑑のようなものとして読んでいただければ幸いです。


新たに若手2選手を加え、ブラジルからCarlaoコーチが加入するなどスタッフ陣も大幅に増員したZETA。昨年はChampionsに出場したものの、世界の舞台で勝ち星を挙げることはできませんでした。再び国際大会で躍進するために、まずはPacificの舞台で結果を残したいところです。果たしてどのようなチームを作ってくるでしょうか。
紆余曲折あったものの、最終的には昨年のCrazy Raccoonロスター4名にAnthem / SSeeSの両選手が加わる形となったDFM。CRの抱えていた絶対的なIGLの不在という問題をAnthem選手が解決できるか、もう一つメインコントローラーの不在をどう対処できるかがカギになります。まずは昨年勝ち取れなかった白星を掴みたいところでしょう。
Jinggg選手が兵役のためチームを離れ、新たにMonyet選手が加わったPRX。コントローラーからイニシエーターにロールチェンジしそうなmindfreak選手がまずはカギになるでしょう。オフシーズン大会ではJinggg選手の偉大さを再認識する内容でしたが、アジアトップの座を維持することはできるでしょうか。
DRXは約2年間に渡って維持したロスターをついに変更、新たにFoxy9 / Flashback選手が加わりました。Flashback選手はセンチネル / ヴァイパーとしてオフシーズン大会で十分な活躍を見せましたが、デュエリストからフレックスにロール変更したFoxy9選手の出来が気になります。痛みを伴う改革の真っ最中ですが、どこまで早く仕上がるでしょうか。
k1ng選手が加入から3カ月で脱退するなど紆余曲折あったT1ですが、最終的にxccurare / Rossy選手を含む国際ロスターとなりました。新ロスターの初陣となったオフシーズン大会ではEDG / TLに勝利するものの、PRXに完敗するなど不安定な内容に。昨年は世界大会でグループステージの壁に跳ね返されただけに、今年はさらなる躍進を図ります。
TSは4名を残し、DubsteP選手に変わって19歳のNDG選手が加入しました。昨年はアセントで8勝0敗と絶対的な得意マップがあり、19歳でイニシエーター担当のinvy選手もシーズン後半で世界クラスの実力を見せていました。確かな強みがあるだけに、あと一歩で逃した世界大会の舞台へ進みたいところです。
Meteor選手以外のロスターを全放出と、大幅なロスター変更を行ったGEN。新たにLakia / Munchikin選手が加入と、日本のファンにとってもお馴染みのメンバーが入っています。とはいえ昨年は思うような結果が出せなかったメンバーが揃った印象で、そこにルーキーのKaron選手を加えて反撃はなるでしょうか。
シーズン終了後に2選手を入れ替え、新たにEstrella / Jemkin選手が加わったRRQ。昨年は徐々にチームを仕上げてきていたものの、上位チーム相手に勝ちきれない戦いが続いていました。オフシーズンは大会に出なかったものの、絶対的なデュエリストの不在がネックとなっていただけに、SCARZから移籍したJemkin選手がその問題を解決できるでしょうか。
昨年も様々な国から選手を集めたGEですが、今年もグローバルなロスターを組んできました。しかしBenkai選手以外はトップレベルでの実績が少なく、Guild Esports時代に世界大会へ出場したRuss選手も個人では苦しんでいます。その一方でオフシーズン大会ではBenkai選手不在ながらブラジルのFURを下しており、下剋上があるかもしれません。
昨年は「LOCK//IN」でベスト8に入ったTLNですが、リーグはまさかの9位に終わりました。オフシーズンには大幅な選手入れ替えを行っています。ただ新加入はGovernor / ban / lenneの3選手で、昨年はそこまで結果を残せていません。1月に入って新たにSurf選手が加わったうえ、英語コミュニケーションに苦戦しているとの報道もあり、やや迷走していると言えるでしょうか。
過酷なTier2シーンを勝ち上がり、インターナショナルリーグ参入を決めたBLD。アジア有数のコントローラーと称されるsScary選手を筆頭に撃ち合いに定評があり、Pacificのダークホースとの声も上がっています。昨年苦しんだyay選手がここ最近ランクマッチでサポート役ばかり使用しているのが気になります。
昨年は「LOCK//IN」「Masters Tokyo」を制したFNC。今年こそChampionsを獲りに行くという思いは強いでしょう。選手全員が残留し、ヘッドコーチ辞任を発表したmini氏もアシスタントとして残ることになりました。燃え尽き症候群の心配は残りますが、今年も間違いなく優勝候補になってきます。
選手3名を入れ替え、アセンショントーナメント準優勝の「Apeks」からEnzo / Keiko / Misticが加わったTL。昨年はEMEAを制するも、「LOCK//IN」初戦敗退、Masters / Championsグループステージ敗退と不安定な1年でした。初陣となった「Afreeca TV League」ではT1 / SENに敗れるなど例年に比べスケールダウンした印象で、まずはEMEAでのパフォーマンスが気になります。
決して高くない前評判から全ての国際大会に出場、Championsでもグループステージを突破したFUT。新たにyetujey / cNed選手が加わった新ロスターは「Convergence 2023」で優勝を果たしました。もともとスカイをあまり使用せず、全マップでKAY/Oを出す独特のスタイルは今の環境に向いており、さらに評価を高めています。
※SUYGETSU / Shao選手はロシア国旗の表示を希望せず
実力者が揃いながら、昨年のEMEAは4位、Masters / Championsはグループステージ敗退に終わったNAVI。いまいち伸び切らない状態となっています。メンバー変更はcNed選手からardiis選手の1名に留まり、2022年の「Masters Copenhagen」を制したロスターが復活しています。メタも大きく変わったなかで、再びの躍進はなるでしょうか。
Giants Gamingは「EXCEL Esports」と合併し、GXに名前を変えています。ロスターはIGLのrhyme選手が引退し、新たに元GMB / TLのRedgar選手が加わりました。昨年確かな成長を見せChampions出場を決めましたが、よりアグレッシブな立ち回りが特徴のRedgar選手がチームにフィットするか気になるところです。
Twisten選手の死を乗り越え、新ロスターを結成したVIT。「Convergence 2023」では新デュエリストのrunneR選手、イニシエーターのKicks選手が素晴らしい活躍を見せ、評価を高めています。さらにDestrian選手がKick-off限りで退き、実績十分のtrexx選手が加わるということで、シーズン後半の仕上がりが非常に楽しみです。
トルコの大人気チームとして知られるBBLですが、昨年はEMEAで8位・LCQで初戦敗退に終わりました。新ロスターは3名を入れ替え、初陣の「Superdome Egypt」ではTier2チーム相手ながら優勝を飾りました。昨年のトルコリーグで大活躍した18歳のElite選手に注目が集まっており、Alfajer選手に続くセンチネルの有望株と評価されています。
昨シーズンは2勝9敗と苦しんだTH。若手が多く入りましたが、年齢制限の関係によりKick-offではWo0t選手に代わりpaTiTek選手が出場します。オフシーズンの試合でも1勝4敗と苦戦しており、かなり低い評価を下されている状況です。トルコ出身で17歳のWo0t選手、18歳のRieNs選手は将来を期待されているだけに、成長力次第といったところでしょうか。
Sheydos / trexx / koldamenta / starxoと実績あるプレイヤーが所属していたものの、昨年はEMEA9位に終わったKOI。LCQはあと1勝で世界大会まで迫りましたが、そこから2連敗という残念なシーズンになりました。かなり時間をかけての再編となり、前評判は高くありませんがどこまで戦えるでしょうか。
KCは昨年フランス語でコミュニケーションを取るロスターを組んだものの、EMEA最下位に沈みました。その反省を踏まえ元GMBのENGH氏を招聘し、長期間のトライアウトを実施。marteen / N4RRATE / tomaszyの3選手はいずれもTier2で結果を残した若手デュエリストたちで、ロール変更が上手くいけば面白いチームになるかもしれません。
アセンショントーナメントでは大本命と目されていたApeksを下し、EMEAリーグ進出を決めたG8。あくまで昨年のみのデータですが、積極的な構成の変更・フェニックスや2デュエリスト構成の多用など、パワー重視のスタイルを採っています。コーチのEx6TenZ氏はCounter-Strikeシーンのレジェンドとして知られており、その手腕に注目です。
昨年はChampionsを制したEGですが、jawgemo選手を除く4名は他チームへ移籍。新加入のプレイヤーも、昨年100Tに所属していたDerrek選手を除けば第一線での経験がありません。前評判は昨年以上に低くなっていますが、esports界の最優秀コーチに輝いたpotterコーチのもと復活はなるでしょうか。
不安定な部分はありつつも、Americas優勝・Champions3位と結果を残したLOUD。しかし絶対的なデュエリストのaspas選手はLEVへ移籍、新加入のqck選手は以前デュエリストを使用していましたが、昨年はセンチネル / ヴァイパーの担当でした。エースを失っても強さを維持できるのか、ブラジルの雄にとって試練の1年となりそうです。
Championsでのグループステージ敗退を受け、絶対的なIGL・FNS選手がチームから離れたNRG。しかしEGからDemon1 / Ethan選手が加入し、スーパーチームが結成されました。メンバーの名前だけ見ると間違いなく世界最強クラスで、新IGLとなるEthan選手をはじめ今年大注目のチームです。
昨年はリーグ全敗から巻き返し、奇跡のChampions出場を決めたKRÜ。ラテンアメリカ最強の座をLEVに渡すことなく、守り抜いた印象です。評価の高かったDaveeyS選手の逝去は痛手ですが、LEVからShyy選手の加入は大きいでしょう。エースkeznit選手に続いて暴れるプレイヤーが出てくれば、今年も世界大会への道が見えてきます。
C9はXeppaa / jakeeの2選手を残し、大幅にロスターを再編。オフシーズンも積極的に大会へ出場し、「TEN Global Invitational」優勝、「Red Bull Home Ground」準優勝と好調でしたが、その後の2大会で調子を落としたのが懸念材料です。まずは期待の若手デュエリスト、OXY選手がどこまで輝けるかという勝負になるでしょう。
昨年も南米のスーパーチームと評価されながら、自力での世界大会出場を逃したLEV。aspas選手を獲得して臨んだ「Superdome Columbia」では1マップも落とさず優勝しました。その後nzr選手がサブへ回り、C0M選手が加入したこと、センチネル初挑戦となるtex選手がどうなるかですが、ハイレベルなAmericasで優勝候補に推す声も多くなっています。昨年の雪辱はなるでしょうか。
昨年序盤は好調を維持したもの、右肩下がりの結果になってしまったFUR。Khalil / mwzera両選手を残し、3名を入れ替えました。オフシーズンにはブラジル国内大会を制するも、「Convergence 2023」ではグループステージ敗退とそこまで結果を残せませんでした。苦しくなるとエースのmwzera選手頼りとなってしまうのが弱点で、他選手の奮起が求められます。
VALORANT初の世界大会王者も、ここ2年間はMasters / Championsに出られていません。しかし新たにjohnqt / Zellsis選手を加えた新ロスターは、ここまで素晴らしいパフォーマンスを見せています。オフシーズン最大の大会「AfreecaTV LEAGUE」では全勝優勝、全体でも11勝1敗と圧倒的な強さを見せました。フレックスに転向したTenZ選手とともに復活なるでしょうか。
タレント揃いの人気チームながら、昨年のAmericasは8位に沈んだ100T。Championsを制したEGよりBoostio選手とZikzコーチが加入し、立て直しを図っています。しかし初陣の「Ludwig × Tarik Invitational」では2連敗に終わりました。エースCryo選手がジェット以外のロールを含めやや苦しんでいる印象で、その復活が待たれます。
昨シーズン序盤は好調だったものの、徐々に落としてしまったMIBR。オフにはartzin / mazinの2選手が加わりましたが、初陣の国内大会「MEG 2023」でもブラジルのTier2チームに2連敗と苦しい状況です。選手の実績的に厳しい戦いが予想されますが、元LOUDのコーチ陣がどこまで実力を高められるかに注目です。
G2(当時はThe Guard)は昨年「M80」との激しい争いを制し、Tier1入りの権利を手にしました。leaf以外の4選手は2022年から共にプレイしており、その実力は折り紙付きです。オフシーズン大会ではそのleaf選手がチームとやや噛み合っていないように見えた点が気になりますが、EMEAでのブートキャンプを経てどこまで仕上がっているでしょうか。
昨年は中国勢として世界大会初勝利、「Masters Tokyo」「Champions 2023」で5-6位に入るなど躍進したEDG。オフシーズンでは過密日程の影響でパフォーマンスを落としていましたが、それでも国内大会は全て制しました。パフォーマンスを戻せていれば、今年も世界の舞台で暴れまわりそうです。
JDGは「Rare Atom」のメンバー4名を獲得。stew選手は昨年秋から大活躍しており、ZmjjKK選手に次ぐ中国シーンNo.2のデュエリストとして高く評価されています。RAロスターから唯一外れたIGL・yoman選手の穴を埋めることができれば、世界大会出場の有力候補と言えるでしょう。
TEのメンバーはもともと「Totoro Gaming」として活動し、国内Top8あたりで安定していました。しかし昨年4月に元BLGのKai選手が加わると、「China Evolution Series」では4位 / 2位 / 4位と一気に伸びています。FengF選手のレイズは中国トップクラスと称されており、今年も上位進出が期待されます。
これまで2度の世界大会出場を果たしているFPXですが、3戦して全敗と結果に結びついてはいません。「China Evolution Series」では3位 / グループステージ敗退 / 3位という結果になりました。これを受けて、チームには元ASEのLife選手が加入。これまでデュエリストを担当していたAutumn選手のロール移行が上手くいけば、面白いチームになりそうです。
昨年のChampionsで5-8位に入ったBLGですが、シーズン終了後にJexenコーチが離脱。IGLを変更した影響もあったか、「China Evolution Series」では最高で5-6位とまさかの結果に終わりました。rin選手の代わりに入った新IGLのB3Ar選手、復帰したJexen氏がチームを立て直せるでしょうか。
昨年11月に立ち上げられたTECのVALORANT部門ですが、初大会でBLGなど強豪を破り中国5-6位に入りました。以前EDGの控えを務めていたデュエリストのAbo選手が大活躍しています。またオフシーズンには元「DRX」のRb選手が加入。成長次第では面白いチームになるかもしれません。
中国FPSの古豪として知られるTYL。しかしVALORANTではそこまで結果を残せておらず、「China Evolution Series」は2度のオープン予選敗退を経験するなど、ここ最近は厳しい状況でした。そのなかでチームは4選手との契約を更新し、新たに元ASEのhfmi0dzjc9z7選手が加入しています。この判断がどう出るでしょうか。
NOVAはモバイルゲームの強豪として知られています。VALORANTには昨年から参入していますが、ここまで目立った成績を残せておらず、直近の大会も初戦で姿を消しています。しかしチームは4選手との契約を続行し、新加入のneveR / GuanG選手も大きな実績が無く、かなり下馬評は低くなっています。
AGはDRXアカデミーのBeYN / mika選手を軸に戦っていましたが、中国リーグ入りを決めて大幅再編を慣行。Bunt / monkという元ASE組を獲得し、各チームで活躍していたメンバーを揃えています。元「KONE」で昨年はEDGのサブコーチを務めていたsword9選手の復帰も気になるところです。
イギリスのサッカーチームを母体とするWOLは昨年11月にVALORANTへ参入しましたが、まだ勝利を挙げられていません。オフシーズンにはまず「Monarch Effect」のロスター5名を獲得。元ASEのYuicaw・元WBGのpl1xx・元NIPのSpringと実績あるプレイヤーも揃えており、メンバー的には非常に楽しみなチームです。
昨年末のアセンショントーナメントでは「Rare Atom」かASEの優勝が有力視されていた中、両チームを破っての優勝となりました。vo0cashu選手はセンチネルながらいつでもチームをキャリーしており、是非世界大会で見たいプレイヤーです。またデュエリストのTvirusLuke選手も爆発力があり、ダークホースとなってくるかもしれません。