VALORANT:今後のチート対策に関する公式記事が公開。増加傾向にあるハードウェアチートやアカウント売買&共有、ブースティングへの対策について言及
VALORANTチート対策チームによる、現在のチート対策事情と今後のチート対策方針について述べられた記事がVALORANT公式サイトより公開されました。
公開された記事では、現在のチートをめぐる状況、今後の対策方針などについて触れられており、特に最近では外部周辺機器を用いた「ハードウェアチート」が増加傾向にあることが明かされています。また、チート対策チームは現在ゲーム内からのチート報告率が低くなっていることを強調。プレイヤーへの”報告”によるさらなる協力を呼びかけています。
そして、ACT III, EPISODE 4における今後のチート対策については、チーターを永遠に排除することを目標に、VALORANTのチート対策システム「Vanguard」の改良を進めていくとしており、増加傾向にあるアカウント売買や乗っ取りなどに対処するためのアカウントセキュリティーの改善のほか、アカウント共有やウィントレードなどの公平さを乱す行為についても最善の対策を行っていくとしています。
VALORANT チート対策:2021年秋のアップデート
こんにちは、Matt “K3o” Paolettiです。今回も私がVALORANTのチート対策チームを代表して、Episode 3でのチート対策に関する最新情報をお届けします。
VALORANT Episode 3における(現在までの)最大のプロジェクトは「VCTにおけるeスポーツの競技の公正さを維持すること」、「一部地域で増加しているチート行為を撲滅すること」そして「増加しつつある外部ハードウェアによるチートへの対応」でした。
EPISODE 2の報告
- 90日間の「便乗」ペナルティ
- チーターによって影響を受けたプレイヤーのために、ランク再調整の可能性を調査
それでは、Episode 3はどうかというと…
Eスポーツ(VALORANT CHAMPIONS TOUR)
競技シーンの頂点たるVALORANT Champions Tourは、幸いかなり上手くいったと思います。Mastersレイキャビクとベルリンは、LAN環境で行われる初の大規模な国際試合となったわけですが、その大会期間中、オンラインイベントで見てきたハイレベルなプレイを、より競技性の高いオフライン環境下で実現することができました。これらの大会でも通常どおり、私たちはオープン予選からプロプレイヤーをレビューし、安全かつ安定したライブ環境の維持を行いました。
コンペティティブ・インテグリティ(競技の公正さ)
現在配備されている検知システム、そしてVALORANTのランク戦に以前導入されたメタゲームシステムのアップデートのおかげで、チートに関する報告率の数値は減少傾向にあり、同時にこれまでで最も低い数値を記録しています。
とはいえ、チーターとチート開発者は今も新たなチート技術を組み込もうと試みを続けているわけです。ですから、チームは増加傾向にあるチートの試みに関して、現在も対策を進めています。VALORANTの世界的人気は、こうした悪質行為に加担する人たちに国際的な市場を生み出しました。であれば、私たちはそれに適宜対処していかなくてはなりません。一部の地域では報告率の急上昇が見られましたが、さらなる調査やデータ分析、またVanguardへの継続的な改良を行うことで、私たちはこれらの増加を抑え、競技としての公正さを全世界で強く保つことができています。
現在のチートをめぐる状況
チートとの戦いには、先進的なチート対策技術や自律型AIのような「一度配備したら、もう忘れて大丈夫」となる解決策はありません。絶えず改良を続けていかなくてはならないのです。このテーマに関して論文を書いてもいいのですが(動画の方が面白いでしょうか?)、ここで簡潔にまとめていこうと思います。
最近、ハードウェアチートが増加傾向にあります。ハードウェアチートは外部周辺機器を用いて行われるチートであり、対策チームが導入している保護機能や検知システムをかいくぐることで機能します。またチート開発者は、機械学習アルゴリズムのように斬新なアイデアも打ち出してきています。
チート対策チームはこの戦いで数歩先を行くことができており、多種多様な提供者や遂行メソッドによるチートを定期的に排除しています。開発者たちが何と言ったとしても、「人工知能」によってチートを検出不能にすることはできません。加えて、私たちは典型的なエイムボット以外に、ゲームエンジンやアセットを改ざんするような、特殊な形式でのチートについても対策を行っています。
現在、報告率はこれまでで最も低くなっています。
確かに、VALORANTには現在チーターが存在しますし、これから先も何らかの形で存在するでしょう。ですが私たちは、チートの件数を継続的に低く抑えられるよう、そして何より、VALORANTにおいてチート行為が長期にわたる競技面での成功を実現できないよう、運営面と技術面の両方を発展させることに多大な時間を費やしています。私たちは試合を可能な限り安全に保ちつつも、チーターとの開発競争において常に先手を打ち続けなくてはなりません。
これに関して非常に重要になってくるのが、皆さんからの報告です。プレイヤーからの報告は、私たちの調査範囲のギャップを埋めるとともに、新たな脅威を発見する手助けとなっています。ですので、引き続き報告にご協力いただければと思います。また時間がある際は、ぜひ報告コメントから詳細をお知らせください。必ずお読みしています!
ACT IIIそしてEPISODE 4
では、次に何をしていくかについてです。あまり驚きはないかもしれませんが、VALORANTのエコシステムからチーターを永遠に排除することを目標に、今後もVanguardを最良の状態に保てるよう改良を続けていきます。これについては、サイバーセキュリティー業界全体での最新技術を活用していくつもりで、特により高精度でのチートの検出と防止が可能になる、オペレーティングシステムのセキュリティーアップデートを活用していこうと考えています。
また、ライアットエコシステムのさらなる発展は、ゲーム全体で公正さを確保する手助けにもなります。アカウントセキュリティーの改善は、プレイヤーがアカウントを盗まれる危険を減らすだけでなく、増加傾向にある高レベルのアカウントを買おうとするチーターに対処することにも繋がります。というのも、彼らはトップレベルのプレイヤーを装い、本当に高レベルなプレイヤーを邪魔したいと考えているからです。
また、私たちは試合の公正さを乱すその他の行為、つまり不当な優位性を得るために間接的に用いられるチートにも対応を行っています。Episode 2の期間中、デュオを組んで他のプレイヤーをブーストするチーターが見られました。アカウントがバンされることを知りながらも、ブーストを受けるプレイヤーは不当な優位を得続けていたのです。私たちはブーストされたアカウントに措置を講じるための自動化されたシステムを作ったのですが、これについては現在も改良を続けています。
焦点の中心にあるのはサードパーティー製ツールですが、アカウント共有やウィントレードによるブースティングのように、試合の公正さを乱すその他の行為についても時間をかけて対策を行っています。VALORANTを世界で最も競技性の高いタクティカルシューターとして守っていく上で最良の方法は何なのか、私たちは今後も探求していくつもりです。
コメント
コメント一覧 (2件)
ブースティング=八雲べに、CrazyRacoonオーナー、rion、zepherのイメージ付いちゃったね〜
Zeta所属の現役選手で代行、スマーフに手を染めたtakejも忘れないでね~