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T1 VALORANT部門の舞台裏映像が物議、Sylvanへのメンバーやコーチの対応を巡り賛否─「チームの雰囲気が著しく悪化している」「応援する気になれない」と批判も

NEWS 2025.07.25 101 COMMENTS
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韓国のeスポーツチーム「T1」が、公式YouTubeチャンネルで公開したドキュメンタリー動画を巡り、コミュニティから大きな批判を集めています。動画内で見られた選手間のやり取りが、チーム内の不和やパワーハラスメントを想起させるとの指摘が相次いでおり、大きな議論へと発展しています。

事の発端は、T1が7月中旬に公開した約1時間半にわたるドキュメンタリー動画『Boys Be Ambitious』。この動画は、T1が「Masters Toronto」への出場を逃した「VCT 2024 Pacific Stage 1」の期間中にチームへ密着したもので、これまで明かされることのなかったチーム内のフィードバックや、試合中のボイスチャットの様子が赤裸々に収められています。

動画冒頭では、グループステージ初戦のZETA DIVISION戦を終えた後、ヘッドコーチのAutumn氏がSylvan選手へフィードバックを行う場面が映し出されています。Autumn氏は「エイムはどうしたのか」と問いかけ、BuZz選手が「3マップ目は良かった」とフォローしましたが、続けて「2マップ目は本当におかしかった。期待しているのに、今日は倒されるばかりだった」と指摘しました。

これに対し、Sylvan選手が「ミスがないこととエイムが良いことのどちらが重要ですか?」と尋ねると、Autumn氏は「どちらも必要だ。ずっと中途半端でいいのか?」と応じるやり取りが見られました。なお、動画の後半では、Autumn氏がSylvan選手のエイムを高く評価する発言もしており、今回の指摘は同選手への高い期待の表れとも受け取れます。

場面は切り替わり、T1はグループステージ第2戦でNongshim RedForceと対戦。第2マップのスプリットでは、アタッカーのNS側がAサイトからヘブンを経由してBサイトへローテーションを行う場面がありました。ヘブンを守っていたSylvan選手は、iZu選手が守っているBサイト内へ移動。その後、メイン側からヘブンを見ていたiZu選手がオペレーターを外してしまい、守りが崩される結果となりました。このプレーに対し、BuZz選手がヘブンを明け渡したSylvan選手の判断を厳しく指摘し、Meteor選手が間に入りフォローする場面が見られました。

試合後には、落ち込んだ様子を見せるSylvan選手に対し、Autumn氏が「表情が良くないけど、大丈夫か?」と声をかける場面が映されました。Sylvan選手が「ミスをしてしまって…」と返答すると、Autumn氏は「他に気にしていることがあるわけではないよな?自己肯定感が下がっていたりはしないよな?」と問いかけ、同選手を気遣う姿勢を見せていました。また、控えのCarpe選手も、BuZz選手からの指摘に関して試合後に「お前は悪くない」とSylvan選手を擁護する場面が確認されています。

しかし、グループステージ最終戦となったTALON戦では、T1は0-2で敗北を喫しました。試合中のチームの雰囲気はこれまでと比べて沈滞した様子が見られました。Sylvan選手は自信を失っているためか、積極的に勝負を仕掛ける場面が少なく、こうしたプレーに対して、Meteor選手が試合中に指摘を行う場面も映されています。

また、試合後のミーティングでは、他の選手たちが積極的に意見を交わす一方で、Sylvan選手とiZu選手は終始沈黙している様子が見られました。これに対し、BuZz選手は「2人にももっと意見を出してほしい」と促す発言をしています。

さらに、Carpe選手も「昨日も言ったことだが、皆の意見が必ずしも正しいとは限らない。お前の意見が正しい場合もある。当然、何か間違っていれば指摘されるし、厳しいことを言われることもある。でも結局、自分のスタイルでプレーしているのであって、誰もお前に『Makoになれ』と言っているわけではない。そうした部分を少しずつ変えていけば改善できる。だから、そこまで深刻に考えすぎなくていいと思う。なぜならそうやって俺たちは優勝してきたんだから」と声をかけ、Sylvan選手らを励ます場面が映されました。

さらに、Meteor選手もチームメンバー全員に対し、「優勝したいなら、もっと切実にならないとダメだよ。俺は優勝したチームを出て、またここに来て再び優勝した。でも、正直言うと、俺はもっと優勝したい。リスクを負ってでもプレーするのは、勝ちたいからなんだ。もし俺が何もかも諦めたら、どうやって試合に勝てるんだ?アイスボックスのときなんか、キルジョイでできることなんてないんだよ。マップを見て、今どこに問題があるのかを伝えるしかない。正直、これは君たちが乗り越えなきゃいけないことで、最近本当にきつい。だから、頑張ってほしい」と強い想いを吐露しました。

続けて、「俺はまだ勝ちたい。本当に、スクリムの1戦1戦に命を懸けてほしいし、同じミスは繰り返さないでほしい。いつまでも俺が全部カバーできるわけじゃない。もっと切実な気持ちで取り組んでほしい」と涙ながらに訴える場面も見られました。

このドキュメンタリー動画の公開を受け、海外掲示板サイトRedditやSNS上ではさまざまな議論が巻き起こっています。特に、物静かな性格で知られるSylvan選手が委縮しているように見える場面に対して、「これは単なるフィードバックではなく、いじめに近いのではないか」「チームの雰囲気が著しく悪化している」といった批判的な意見が相次ぎました。

今年3月に開催された国際大会「Masters Bangkok」で優勝を果たし、世界中に多くのファンを獲得したT1ですが、今回の動画公開以降、世論は一転し、否定的な反応が急速に拡大。一部ではT1の試合を敗北を期待しながら観戦する、いわゆる「ヘイトウォッチ」と呼ばれる行為も見受けられるなど、異例の状況となっています。

一方で、海外のコンテンツクリエイターやアナリストからは、この問題に対して多角的な視点からの分析も行われています。一部の過激な反応については、映像内の発言が翻訳上の誤解や文脈の欠如によって、本来の意図よりも厳しく受け止められている可能性があると指摘する声も上がっています。

また、元OpTic GamingやNRGで活躍し、現在はストリーマーとして活動するFNS氏も、この件について自身の配信内で以下のように言及しました。

「舞台裏で起きていることには、皆さんが目にしない部分がたくさんあります。私が関わったVALORANTチームで、あのT1のドキュメンタリーのような場面が起きたことはほとんどありませんが、皮肉にも最も“ドラマ”が多かったのはOpTicでした。

だから選手たちの振る舞いを非難する前に理解してほしいのは、勝ち続けるチームでは期待値が跳ね上がり、メンバー全員の自信も極限まで高まるということです。そして1位の座から滑り落ち始めると、練習場では厳しい議論が避けられません。

ほとんどの組織はこうした内部のやり取りを公開しないため、今回はたまたま“実態”が見えただけです。それを目にして『こんな扱いはおかしい』『なぜこんな発言をするんだ』と感じるのも無理はありませんが、正直に言えば私はこれより酷いケースを目にしてきたので、それほど衝撃的ではありません。」

この件に関して、VCT出場選手の経歴や実力を分析する動画を投稿しているコンテンツクリエイターのCommend氏は、「How T1 Became Valorant’s Most Hated Team Overnight(T1が一夜にしてVALORANT界で最も嫌われるチームになった理由)」と題した動画を公開。同氏は、「確かに言いすぎと受け取られかねない場面もあるが、多くは勝利への強い思いからくる情熱的なやり取りだ」と述べ、チーム内では仲間を励ます場面も数多くあり、特にMeteorやCarpeがチームの雰囲気を良くしようと努めていたことが印象的だったと指摘しました。

また、「SylvanとiZuは非常に物静かなタイプであり、ベテラン選手が多いチームにおいては発言のハードルが高く感じられるかもしれないが、それでも必要なときには意見を口にする姿勢が求められる。BuZzはその点を建設的に指摘していたように思う」と評価しています。

さらに、「このドキュメンタリーで最も重要だと感じたのは、“誰かが悪い”という話ではなく、健全なチーム文化の重要性だ」と強調。実際にPaper RexやFnaticといった近年成功を収めているチームは、良好なチームカルチャーを強みの一つとして挙げており、その鍵となるのが“感情的知性”を持った選手の存在であると述べました。

具体例として、Boaster選手やd4v41選手の名前を挙げ、「彼らは瞬時にチームの空気を察し、仲間が何を必要としているかを理解しながら、雰囲気を前向きに保つ役割を担っている」と説明。その上で、「今回のドキュメンタリーを見る限り、T1においてはMeteorとCarpeがその役割を果たしているように感じられた」と総括しました。

また、Commend氏は「不調期のチーム内部をここまでオープンに公開したT1の姿勢は、透明性が高いものとして評価できる」とした上で、「Sylvan選手をもっと支えるべきだったという指摘は否めないが、これだけをもってT1を“悪いチーム”と断定するのは早計だ」とコメントしました。

最終的には「コミュニティで大きく騒がれているほど極端な状況とは感じなかった」としつつも、「T1が今回の出来事から学ぶべき教訓は確かに存在する。特に、前向きなチームの雰囲気を築くこと、そして長期的に悪影響を及ぼすような習慣に陥らないよう意識することが重要だ」と述べ、締めくくりました。

T1は今年3月に開催された国際大会「Masters Bangkok」において、G2 Esportsを下し、悲願の初優勝を果たしました。しかし、その後に行われた「VCT Pacific Stage 1」では、プレイオフで2連敗を喫し、今年2度目となる国際大会「Masters Toronto」への出場を逃す結果となりました。

この結果を受け、Stage 2の開幕前にT1はSylvan選手のメインロスターからの離脱を発表。ゼネラルマネージャーのNorman氏がX上で明らかにしたもので、Sylvan選手には他チームへの移籍を含めた複数の選択肢を提示したとしています。しかし、Sylvan選手自身はT1の一員として2025年シーズンを最後まで共に過ごしたいという意向を示しており、試合出場は行わないものの、今後もT1に所属することが発表されています。

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7月26日 更新
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