PRX alecks「mindfreakは非常に経験豊富で、アシスタントコーチの役割を担っている。チームにとっては本当にかけがえのない兄貴分的な存在」

6月8日、「VCT 2025 Masters Toronto」のスイスステージDay1が終了しました。第1試合目では、Paper RexがTeam Hereticsに2-0で勝利を収めました。
本稿では、試合後記者会見でのPaper Rexのインタビュー内容を掲載。選手やコーチが試合を振り返りました。
Paper Rex 試合後記者会見インタビュー
―― PatMen選手に質問です。国際大会でのデビュー戦を終えて、率直にどのようなお気持ちですか?また、Pacificリーグというプレッシャーの大きいタイミングでチームに加入したことが、今回のような高い緊張感のある試合で少しでも緊張を和らげる助けになったでしょうか?
PatMen:
まず、国際大会でのデビュー戦で勝てたことが本当に嬉しいです。そして、チーム全体の落ち着きぶりが本当に素晴らしかったと思います。プレッシャーについては、もちろんすごく大きなプレッシャーを感じていました。ただ、今の自分が見るべきなのは、チームメイトやコーチが自分を信じてくれているということです。それが一番大切なことだと思っています。
―― Patman選手に質問です。Mastersに出場した初のフィリピン人選手となった今の気持ちはいかがでしょうか?そして、この瞬間を待ち望んでいたすべてのフィリピンのファンに一言お願いします。
PatMen:
僕はフィリピン人として初かもしれませんが、フィリピンの血を引く選手としては2人目です。なので、フィリピン人にも本当に才能があるんだと思います。そして、すべてのフィリピンのファンの皆さん、本当に応援ありがとうございます。特にここトロントにいるフィリピンの方々をたくさん見かけましたし、心から感謝しています。応援いただき、本当にありがとうございます。
―― f0rsakeN選手へ質問です。今日の試合ではアストラを使用していて、VCTの中でも最も柔軟なプレイヤーであることを証明しました。とはいえ、ブリムストーンのようにまだ使用していないエージェントもいます。今大会、あるいは今後のキャリアで、そういった未使用のエージェントを使う予定はありますか?
f0rsakeN:
今大会で使うことはたぶんないと思いますが、将来的にメタが変わったり、ブリムストーンにバフが入ったりすれば、ぜひ使ってみたいと思っています。自分のエージェントプールに加えたいですね。
―― alecksコーチに質問です。今日は圧倒的な試合展開でした。過去のシーズンと比べて、特に緊迫した場面での落ち着きぶりに大きな違いを感じました。ここ数ヶ月で、チームがそうした冷静さを身につけるために具体的にどのような取り組みをしてきたのでしょうか?
alecks:
私たちには非常に優秀なパフォーマンスコーチがいて、緊迫した場面でも冷静でいられるようにサポートしてくれています。ここ数ヶ月で取り組んできたこととしては、たくさんの瞑想や、さまざまなトレーニングを行ってきました。
たとえば、試合前のルーティンを作ることで、Mastersの場でも同じ状態を再現できるようにしています。ご覧の通り、それがうまく機能していると思います。
―― alecksコーチに質問です。PatMen選手が加入して以来、mindfreak選手がVCT Pacificでも、そして今日の試合でもコーチ席に座っている姿が見られました。そこでお聞きしたいのですが、彼がそのポジションに移ってから、隣にいてくれることについてどう感じていますか?彼は実質的にアシスタントコーチのような役割を果たしているのでしょうか?
alecks:
はい、今のところ彼は実質的にアシスタントコーチの役割を担っています。選手一人ひとりに対して個別に対応してくれていて、たとえばf0rsakeNが特定のプランや細かいテクニックを必要としているときには、スクリム中でも直接声をかけてアドバイスしてくれます。
彼が考案した作戦もいくつかあって、今日はその一部を使わなかったんですが、ちゃんと準備されているものがあります。そして何よりも、彼は非常に経験豊富なので、チームにとって本当にかけがえのない存在です。選手たちが頼れる存在というか、兄貴分的な存在ですね。常にそばにいてくれるのは心強いです。
さらに、彼はいまでも現役プレイヤーとしてしっかり練習していて、もし誰かが出場できない状況になったときには、彼が代わりに出てカバーできるようにしています。まさに6人目の選手としてのアシスタントコーチ、という立ち位置ですね。
―― 試合終了後、皆さんがファンとの交流を本当に楽しんでいるように見えました。そして現地にいた人たちから聞いたところ、会場の多くがPRXを応援していたとのことでしたが、これは予想外でしたか?また、ロサンゼルスでのChampions以来、ここトロントは多くの選手にとって最も遠い場所での大会ですが、その応援は助けになりましたか?最後に、トロントで応援してくれているファンに向けてメッセージをお願いします。
something:
もちろん、ステージに上がったときにたくさんの紫色のジャージ、つまりPaper Rexのユニフォームが見えるのは本当に嬉しいです。それから、アジアなどの遠くからトロントまで応援に来てくれた皆さん、本当にありがとうございます。
d4v41:
ここにたくさんのファンが来てくれているのを見るのは本当に嬉しいです。Mastersの大会でここに来るのは久しぶりですが、皆さんのおかげで遠く離れていてもホームのように感じられています。皆さんにまた会えて嬉しいですし、今回はもっと良い結果を出せるよう頑張ります。本当にありがとうございます。
Jinggg:
まずここに来て応援してくれたファンの皆さんに本当に感謝しています。どこへ行っても、まるでホームのように感じられるのは、世界中にたくさんのファンがいてくれるおかげです。どの国に行っても、Paper Rexのユニフォームを着てくれている人たちが見えるんです。今日はトロントのファンの皆さんが大きな声援を送ってくれて、本当に嬉しかったです。改めて、応援ありがとうございました。
―― チーム全体に質問です。もっと接戦になると予想していましたか?それとも、今回のような結果は想定通りだったと感じていますか?
alecks:
もちろん勝つつもりではいましたが、Team Hereticsは調子が良いと思っていました。彼らがあまり良くなかった試合は、EMEAファイナルのFNATIC戦くらいだったので、正直今回はかなり厳しい試合になると予想していました。
でも実際には、彼らの立ち上がりがやや遅かったと思います。アイスボックスを見れば分かる通り、彼らは非常に強いチームです。ただ、私たちが序盤から勢いに乗れたのが大きかったと思います。そのまま最後まで流れに乗っていけました。
―― 国際大会の準備や遠征において、海外のランク環境はどれほど重要だと感じていますか?
また、2023年にプレイしていたときと比べて、現在の北米ランクマッチには何か微妙な違いを感じますか?」
Jinggg:
今のところ比較するのはちょっと難しいですね。というのも、練習時間がたったの2日しかなくて、その間も本当に忙しかったので、たぶんランク戦は6~7試合しかプレイできていません。
ただ、北米のランクはすごく楽しいです。プレイヤーたちがたくさん話しかけてくるので、毎回とても楽しんでいます。なので、ここでのランク戦はすごく好きです。
―― PatMen選手に質問です。皆が「Batman」と呼んでいますが、本人としてはどう感じていますか?実際バットマンは好きですか?
PatMen:
もちろん、子どもの頃からバットマンのことは知っています。でも、自分がそんなニックネームで呼ばれるとは思ってもいませんでした。たぶん最初に呼び始めたのは、f0rsakeNとJingggだったと思います。自分がチームのWhatsAppグループに入ったとき、最初に『バットマン!』って挨拶されたんです(笑)。でも、自分的には結構気に入ってます。
―― 2マップ目のアイスボックスではAサイトの攻防が混乱していたように見えましたが、戦術や感情面でどう対応したのですか?
something:
アイスボックスでのディフェンスですが、普段のスクリムではああいうプレイはしていなかったんです。今回は少し新しいことを試してみようとしたのですが、正直、別に新しいことをやる必要がなかったかもしれません。タイミングも何度かずれてしまって、それでディフェンスがちょっと難しくなった部分もありました。また、自分がAサイトを守ってるときに限って、HereticsはBに来るっていうのが3〜4回くらい続きました。
でも、アタッカーサイドに移ってからは、自分たちがいつも通りやっているプレイスタイルに戻して、チームとしてしっかり機能し始めたと思います。
―― alecksコーチに質問です。Pacificでのローワーブラケットを勝ち抜いて、今はトロントで1勝0敗という見事なスタートを切りました。このチームはいま、どれほどの自信を持っていますか?逆にその自信が、“太陽に近づきすぎて羽が焼け落ちる”ような呪いになってしまう可能性はないでしょうか?
alecks:
正直に言うと、自信がありすぎるくらいの方が何もないよりは良いと思っています。
それに、僕たちは毎年スロースタートなんです。これはもう毎年のことです。Kickoffの時期も苦戦しましたし、そういった意味では、今回のスロースタートも“試行錯誤をたくさんできた”という意味で悪くなかったと思っています。
今のチームの状態はかなり良いところに来ていると思います。このまま勢いを保ちつつ、自信を持ち続けてほしいですね。
というのも、このゲームでは“どれだけ自信を持っているか”が本当に重要なんです。
例えばJemkin選手は、今まさに“世界のトップにいる”ような状態に見えます。彼らが万全の状態でプレイすれば、それがよく分かるはずです。だからこそ、僕たちもそのレベルに追いついて、プレイオフまで進みたいと思っています。
―― alecksコーチに質問です。試合を圧倒的にリードしているような展開のとき、チームに“少し落ち着こう”と伝えたいと思うことはありますか?それとも、その勢いのままアグレッシブに戦い続けることを望みますか?
alecks:
これまでにも、1マップ目を圧倒的に勝ったあとに、いくつかのアプローチを試したことがあります。
以前は、“少しリラックスしよう”とチームに伝えたこともあるんですが、そうすると2マップ目が一気に難しくなることが多かったんです。
なので、今ではその経験を踏まえて、エネルギーは保つか、むしろさらに高めることを意識しています。攻撃的で自信を持ったままプレイを続けることが大切です。他のチームならまた違うかもしれませんが、僕たちの場合は、それ以外のやり方だと逆に悪い結果になってしまうことが多いのです。
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