
約4カ月に及ぶオフシーズンが終了し、いよいよ1月中旬からVCTが開幕します。今年から全48チームで争うこととなったインターナショナルリーグでは、各チームのロスターがほぼ出揃いました。
本記事では選手・コーチを全て掲載し、簡単な紹介を行っています。他スポーツにおける選手名鑑のようなものとして読んでいただければ幸いです。


※日本チームを除き、昨シーズンの順位に基づいて順番に掲載しています。
日本シーンの顔となっていたLaz選手が引退、JUNiORコーチもアカデミーコーチに転身したことで、チームの大元となっていたAbsoluteのメンバーはついに0名となりました。新たにFENNELのコアメンバーを加え、オフシーズン大会はポテンシャルを感じさせる結果を残すしただけに、3年で途切れた世界大会の連続出場を再び始めることができるでしょうか。
昨年から4名の選手を入れ替えたDFMですが、この補強が功を奏しました。「Radiant Asia Invitational」ではEDG / PRX / TEに勝利しての準優勝という結果を残し、評価もうなぎ登りとなっています。将来性のあるgyen選手と安定感のSSeeS選手という悩みもありますが、オフシーズン大会では防衛時のラウンド勝率が攻撃に比べ15%程度低いのが課題となっており、ここを解決できれば世界大会出場が現実のものとなりそうです。
昨年はMasters Shanghaiを制したGENですが、2選手を入れ替えることとなりました。「SOOP VALORANT League」準優勝と結果を残してはいますが、やはりMeteor選手の脱退は痛く、オフシーズン大会を見ていてもチームとして以前より安定感を欠いてしまっている印象です。t3xture / Munchkin選手の調子次第でその日のパフォーマンスが大きく変わってしまう状況を変えられるでしょうか。
DRXは3選手を入れ替え、2022年のロスターから残るのはついにMaKo選手のみとなりました。オフシーズン大会は再編直後ということで低調なスタートでしたが、出番を重ねて徐々に良くなってきた印象です。ここからどう仕上がるかに注目が集まっていたものの、1月5日にはまさかのBeYN選手復帰が決まっています。Kickoffまでの短期間でどこまで仕上がるでしょうか。
Championsではグループステージ敗退に終わったPRXですが、メンバー変更は行いませんでした。その代わりにチーム内でロール変更を行い、something選手のソーヴァやJinggg選手のセンチネルなどが登場しています。昨年18勝3敗と大得意のサンセットが消え、7勝9敗とやや苦戦気味のアセントが消える変更はどう出るでしょうか。
昨年はシーズン終盤にPrimmie選手が加入し、初のChampions出場を果たしたTLN。メンバー変更は行いませんでしたが、「SOOP VALORANT League」ではグループステージ敗退を喫するなど、チームとしてはやや下降線を辿っています。今年は地元バンコクでMastersが開かれるだけに、なんとか立て直しを行いたいところですが、果たしてどうなるでしょうか。
TSは昨年Stage2前のロスター変更から4勝1敗と好調だったこともあり、変更を行いませんでした。オフシーズンもイベントのBO1に出場したのみと、ほとんど動きを見せていません。久しぶりの世界大会出場に向けてこの判断がどう出るのか、まずは招待出場となる「Predator League」での戦いぶりで確かめたいところです。
RRQは1名を入れ替え、Lmemore選手に代わりKushy選手が入りました。オフシーズン大会ではDFM / PRXなどと接戦を演じたものの、あと一歩で勝ち切れない形となっています。エースのJemkin選手は強力ですが、ここ2年はPACIFICの中堅で落ち着いてしまっているだけに、爆発力が欲しいところです。
期待された昨シーズンはPACIFICリーグで4勝6敗、まさかの7位に沈んだT1。シーズン中にstax選手を獲得するなど再編へ乗り出していましたが、新たに3選手を獲得し、大幅補強に成功しました。オフシーズンはZETAとのBO1に敗れたのみで、残り9戦を全勝。「Red Bull Home Ground」本大会も制し、PACIFICの優勝候補筆頭と評価されています。この勢いを維持できるでしょうか。
GEは全選手を入れ替え、フィリピン人選手を中心としたロスターに変更しました。なかでも日本のSCARZで活躍したKr1stal選手は強力で、オフシーズンも素晴らしいパフォーマンスを見せています。急遽加入となったDeryeon選手以外はいずれもTier1初挑戦のプレイヤーとなるだけに、より一層のレベルアップが求められるでしょう。
昨年のアセンションはSin Prisa Gamingとして出場し、本命との評価を受けながら見事優勝したNS。チームの強みとなっていたDambi選手のネオンが弱体化されたのは痛手ですが、それを抜きにしても十分に戦っていけるとの評価も少なくありません。一部ではダークホースとの声もあるだけに、今シーズンのパフォーマンスが楽しみです。
BMEはアセンションで地元の応援を受けての準優勝、BLEED Esportsの除名を受けてPACIFICリーグ入りが決まりました。戦力的には厳しそうですが、今年からは下位に沈むと即降格となるだけに、負けられない戦いとなります。ZesBeeW選手に代わって入ったdos9選手がプラスアルファをもたらせるでしょうか。
ここ数年結果を残し続けてきたFNCですが、ここに来て最大の危機に直面しています。世界最高のイニシエーターと評価されるLeo選手は療養のためcrashies選手が急遽加入、Derke選手に代わって入ったkaajak選手はそこまでのインパクトを残せていません。miniコーチもチームを離れており、Boaster選手を中心にどこまで作り直せるか、試練の1年となりそうです。
VITは大型補強に成功、新たにLess / Derke選手が加わりました。地元フランス・パリで開催のChampionsに向け、かなり気合が入っています。一方でスモーク使いの不在に加え、Sayf選手が初のIGLとなることは不安材料と言えるでしょう。メンバーを見れば最強候補ですが、オフシーズンも一切大会出場がなかっただけに、その仕上がり具合に注目が集まります。
昨シーズンの世界大会で準優勝2回のTHはメンバー変更を行いませんでしたが、サブの選手を入れながらの戦いが続いたこと、Miniboo / RieNs / Wo0t選手と10代の若手プレイヤーが揃っていることを考えれば、当然の選択と言えるでしょう。あと一歩及ばなかった世界一の称号へ、今年は届くことができるでしょうか。
ここ2年EMEA上位を確保し続けているFUTは1名の入れ替えにとどまり、cNed選手に代わって若手のデュエリストxeus選手が入りました。撃ち合いの強さには定評があり、コンスタントに世界大会へ出場しながらなかなか上位進出を果たせないチームだけに、xeus選手がさらなる爆発力をもたらすことができるでしょうか。
※Shao選手はロシア国旗の表示を希望せず
NAVIはついに2022年世界大会優勝時のコアメンバーが解体、残っているのはANGE1 / Shao選手のみとなりました。オフシーズン大会の出場はありませんでしたが、昨年FNCのサブメンバーを務めたhiro選手など、若手有望株を獲得しています。注目はNAのM80から移籍したkoalanoob選手が、どこまでデュエリストとして引っ張ることができるかでしょう。今年36歳を迎えるANGE1選手にとっても、正念場の年となりそうです。
昨シーズンはKickoff優勝を果たしたものの、その後は結果を残せなかったKC。marteen選手のみを残しての大幅再編となりました。スモーク専念となるsuygetsu選手、初のTier1挑戦となるavez選手を、世界一のIGLと称されるSaadhak選手、そしてEnghコーチが導けるでしょうか。地元フランスに熱狂的なファンを抱えるだけに、なんとしてもパリ開催のChampionsへ進みたいところです。
BBLはここ2年の結果を受けてトルコ人ロスターを諦め、国際的なメンバーを集めました。オフシーズン序盤は苦戦するシーンもありましたが、「Monsters Reloaded」ではGXを3-1で下し優勝するなど、ポテンシャルを見せています。18歳のデュエリストLêwN選手が成長し、Jamppi選手のIGL次第では上位もあるでしょうか。
TLは昨シーズン8位に沈み、新たにポーランド人選手3名が加入しました。しかしオフシーズン大会の「Monsters Reloaded」はGXに接戦ながらストレート負けと、難しい船出になっています。センチネル経験者が多く、ややロール面が渋滞気味なだけに、練度を高めたうえでデュエリストを務めるkamo選手の爆発を待ちたいところです。
M8はロスター4名を入れ替え、アセンション昇格時のメンバーは全てチームを去るという厳しい判断を下しました。その判断が功を奏したか、オフシーズンではイベントとはいえTHにストレート勝ちを収めています。Tier2から上がってきたRobbieBk選手はキャリーできるIGLとして評価が高まっており、今シーズン注目の存在となるかもしれません。
GXはCloud選手 / pipsoNコーチと2026年まで契約を延長、若手の育成に専念するとして平均年齢20.2歳のロスターを組んできました。今シーズンというよりは、さらなる未来を見据えての編成と言えるでしょう。runneR / tomaszy両選手はEMEAの他チームから放出されただけに、ここで存在感を発揮したいところです。
KOIは2年連続でEMEA下位に沈むなど、かなり厳しい状況が続いています。それでもSheydos / GRUBINHO選手の残留組は実力を兼ね備えるだけに、脇を固める選手がどうなるかが気になるところです。特にNAのTier2シーンから、熱心なオファーを受けて移籍したIGL・flyuh選手の手腕に注目が集まります。
アセンションを制したAPKですが、エースのkaajak選手はFNC、soulcas選手はKOIに引き抜かれ、戦力ダウンに直面しています。2年ぶりのTier1復帰となるMOLSI / AvovA選手も気になりますが、なんといってもGame Changersシーンからの初挑戦となるflorescent選手に注目が集まります。加入早々にチームの命運を握る選手となりますが、果たしてどのようなパフォーマンスを見せるでしょうか。
LEVは昨年Championsで3位に入るなど、躍進の1年になりました。しかしエースのaspas選手がMIBRに移籍したのは大きな痛手です。NRGのロスターを途中で外れたDemon1選手が2023年のような輝きを取り戻せるか、ロール幅の広かったMazino選手の穴をnataNk選手が埋められるか、新加入組が鍵を握りそうです。
G2はアセンション上がりながら「Masters Shanghai」で3位に入るなど、存在感を示しました。ロスター変更は1人のみですが、デュエリストがicy選手からJawgemo選手に代わったのは確かな戦力アップでしょう。いずれも長く競技シーンで活躍してきた選手が揃いますが、さらなる飛躍の年となるでしょうか。
KRÜは昨シーズン終盤に粘り強さを見せ、4年連続のChampions出場を果たしました。ただ言語面の問題があったとはいえ、heat選手の移籍は大きな痛手と言えそうです。その結果、今年は全員が元LEVという面白いロスターになりました。3年ぶりのトップシーン復帰を果たしたIGLのadverso選手がキーでしょうか。
100Tは「Masters Shanghai」で4位に入りましたが、その後は失速してChampions出場を逃しました。オフシーズンにはbang選手に代わりZander選手が加入したものの、NAのアマチュアチームに敗れるなど不安な立ち上がりとなっています。昨年からやや乱調気味のBoostio選手がどこまで安定感を取り戻せるでしょうか。
昨年Masters Madridを制したSENですが、ベテランのTenZ / Sacy選手が抜けた影響はやはり大きそうです。オフシーズンでは「SOOP VALORANT LEAGUE」でグループステージ敗退と、消化不良の成績に終わりました。IGLのjohnqt選手がイニシエーターにロールを移したこともあり、チームを作り上げるには時間がかかりそうです。
C9は10月に一度ロスターを完成させたものの、12月に入って2選手を変更。練度不足の懸念もあり、やや苦戦が予想されています。OXY選手はチームを引っ張っていく実力があるだけに、Tier1初挑戦のv1c / mitch選手、昨年は壁に跳ね返されたneT選手の奮闘を期待したいところです。
昨年は低評価を覆し、強豪を破ってプレイオフ進出争いを演じたEG。エースJawgemo選手のG2移籍は痛手ですが、オフシーズン大会では新加入のyay選手が復活の兆しを見せました。Potterヘッドコーチは常に周囲の予想を上回る結果を残してきただけに、その手腕に今年も注目が集まります。
昨シーズンはまさかの世界大会出場0に終わったNRGですが、オフの再編は大成功を収めました。「SOOP VALORANT LEAGUE」「SEN City Classic」を制し、Americasの優勝候補筆頭と評価されています。やや不安定な部分もあるのが懸念材料ですが、今年がラストシーズンとの話もあるIGLのFNS選手は有終の美を飾ることができるでしょうか。
毎年のように主力が流出しているLOUDですが、今年は最大のピンチを迎えています。やはりSaadhak選手移籍の影響は大きく、オフシーズン大会「Tixinha Invitational」では1勝2敗と結果を残せませんでした。tuyz / pANcada選手のロール被りも懸念材料で、苦しいシーズンになるかもしれません。
昨シーズンは3勝9敗と不振だったFURですが、オフシーズン大会「Tixinha Invitational」ではいずれもフルセットながら全勝優勝を果たし、南米最強格に躍り出てきました。mwzera / heat両選手のサポート陣は強力なだけに、havoc選手がデュエリストとして安定したパフォーマンスを見せられれば面白い存在となってきそうです。
MIBRはArtzin選手のみを残して大幅再編に乗り出し、新たに世界トップクラスのデュエリスト・aspas選手が加わりました。オフシーズン大会「Tixinha Invitational」では準優勝と、まずまずの滑り出しを見せています。エース力は飛び抜けているだけに、HS率の高さで注目されたcortezia選手など、続く選手が出てくるかがカギになるでしょう。
アセンションでは前評判を覆し、ブラジル4チーム目となるAmericasリーグ参戦を果たした2G。立役者の1人であるspikeziN選手が年齢制限のため6月まで出場できないのは懸念材料ですが、オフシーズン大会にはLOUDを破るなど悪くない戦いぶりでした。強豪ひしめく地域で残留を目指すために、1戦1戦が勝負になってきます。
※中国チームのロスターはVCT CHINA公式Xの投稿(Part1 / Part2 / Part3)を参照しています
EDGは地元上海でのMasters惨敗を経て、Championsでは一気の戴冠となりました。一気に注目度が高まったものの、オフシーズン大会では「Radiant Asia Invitational」2連敗で敗退、その後は明らかに本来のロールと異なる構成を使用するなど、精神面も含め状態が懸念されています。まずは8連覇中の国内大会を制し、勢いを取り戻すことはできるでしょうか。
FPXは1名を入れ替え、Lysoar選手に代わりyosemite選手が加入しました。しかしオフシーズン大会では「TEN Asia Invitational」で全敗、「FGC Invitational」もWOLに2連敗とやや不振で、現状では国内での上位争い候補と言えるでしょうか。新たにセンチネル / コントローラーへロールを移したAutumn選手が適応できるかどうかが焦点になりそうです。
TEは昨年のChampionsでプレイオフに進出し、コミュニティを驚かせました。ロスター変更は行っていません。オフシーズン大会にも積極的に出場しましたが、GEN / DRXにストレート勝ちすることもあった一方で、格下相手に取りこぼすシーンもあるなど、不安定さを露呈しました。その点を改善し、王者EDGの連覇を止めに行きたいところです。
BLGは昨年2年連続となるChampions出場を果たしましたが、FNC / KRÜに完敗を喫して敗退しました。オフシーズンでも国内大会「FGC Invitational」を制しますが、国際戦は全敗と壁を感じる結果となっています。Flex1n / yosemiteの両ベテラン選手に代わって入ったLevius / rushia選手のルーキー2名が成長し、世界レベルのチームとなることはできるでしょうか。
昨シーズンは後半に調子を上げ、Stage2のプレイオフ進出を果たしたJDG。しかしオフシーズン大会では2勝7敗と苦戦が続き、エースのstew選手がセンチネルを担当、12月末になって新たにBabyblue / MrCANIの2選手が加入するなど、やや迷走気味であることは否定できません。短い期間でチームをどこまで立て直せるでしょうか。
昨年中位争いを演じたAGはオフシーズンに様々な選手を試した結果、先日になってVALORANTの競技経験が無いクロスファイアシーンのレジェンド・LsN選手がIGLとして加入しました。31歳で新たなゲームに挑戦となりますが、果たしてどこまで結果を残すことができるでしょうか。AGの運命がかかった存在です。
NOVAは昨シーズン前評判が高くなかったものの、Stage2ではプレイオフ争いに最後まで絡みました。オフシーズンも「WALL-E Cup」「Superb Cup」両方で準優勝と、一定の存在感を放っています。コントローラーのEzeir選手、デュエリストのSwerl選手は強豪チームと比べても遜色ないだけに、それ以外の選手が続けるでしょうか。
TYLは昨年中位チームの一角を占めていましたが、オフシーズンは2勝7敗と苦戦しました。特に最後の「Superb Cup」ではいずれも差をつけられての3連敗。この結果を受けてチームはコーチ陣を変更し、昨年JDGでIGLを務めていたsword9氏をヘッドコーチに招聘しました。この判断が吉と出るでしょうか。
WOLは2選手を入れ替えましたが、これが大当たり。オフシーズンではPRXを破り、FPXに連勝して2度の優勝を果たすなど、世界大会出場の有力候補として評価を上げています。コントローラーに転向した元DisguisedのJuicy選手がフィットすれば、国内の優勝争いも現実味を帯びてくるでしょうか。2025年の中国で、再注目のチームと言えそうです。
DRGは昨年Masters Shanghai出場後に失速し、Stage2はプレイオフ進出を逃しました。オフシーズンも接戦続きながら1勝4敗と、苦しい状況が続いています。アグレッシブさが特徴のデュエリストTvirusLuke選手が安定感を保つことができれば、強力なセンチネルvo0kashu選手が活きてきそうで、新加入のSpiritZ1選手も気になる存在です。
TECは昨年リーグ最下位と低迷、新たにHaodong選手 / AfteRコーチというEDGのコンビが入ったものの、オフシーズンでは目立った結果を残せませんでした。メンバーの実績的は決して悪くないだけに、新加入のルーキーDynamite選手がデュエリストとして引っ張ることができれば、上位進出の兆しが見えてくるでしょうか。
アセンションを制したXLGですが、その直後にIGLのKr1stal選手が脱退。戦力ダウンが懸念されましたが、積極的なロスター変更が功を奏し、「Superb Cup」優勝などオフシーズン大会でも上位に入ってきています。デュエリストのRarga選手は強力で、ここ最近はhappywei選手が非常に良いパフォーマンスを見せているだけに、新加入のViva選手がハマればダークホースとなってきそうです。