「VALORANT Challengers Japan Split 1」は3月31日にGrand Finalが行われ、「FENNEL」の優勝で幕を閉じました。

そして日本と同様、PACIFIC地域の各リージョンでは多くの国でSplit1が終了しています。東京で行われる「Ascension PACIFIC 2024」への出場権を得るのはどのチームになるのか、FLの前に立ちふさがる強敵はどこなのか、本記事で見ていきます。
多くのベテラン選手がFAまたは中国へ移籍、オープン予選を通過した4チームは全てアマチュア(うち1チームをNongshim RedForceが獲得)ということで、混戦が予想されていた韓国地域。リーグ戦は全勝どころか1敗勢も消えるなど、本命不在の接戦が繰り広げられました。

シーズン中にZest選手が移籍、新たにGodDead選手が加わったストリーマーチーム「IAM」、10代の選手4名を元「Rare Atom」のベテランyoman選手がサポートするNSの活躍もありましたが、19日に行われるGFの組み合わせはLFGP-SLTとなりました。

LFGPにはかつて「Crazy Raccoon」Apex Legends部門でコーチを務めていたSunday選手、日本チームに加入経験のあるHate選手など、経験豊富なプレイヤーが多く所属しています。一方のSLTは平均年齢が10代で、これまで大きな実績のあるプレイヤーは不在。リーグ6位から立て直して勢いに乗っているだけに、一気に頂点へ駆けあがるでしょうか。
香港 / 台湾地域は昨年のアセンショントーナメントに出場した「ONE Team Esports」が優勝を決めています。

ただリーグ戦は「Oblivion Force」が全勝で通過しており、ONEは「S2 Esports」に次ぐ3位になっています。昨年のアセンショントーナメントではグループステージで1勝3敗、そこからメンバー1名を入れ替えたのみとなっているだけに、それ以上の結果を残すには大幅な成長が求められそうです。
フィリピンは昨年のアセンションベスト4に入った「NAOS」、オフシーズン大会で活躍し新たにDubsteP選手を加えた「Oasis Gaming」の2強と見られていました。しかし「ZOL Esports」はリーグでNAOSに唯一土をつけ、プレイオフでも3-1で勝利し優勝を決めました。


ただ、大会全体のスタッツを見るとNAOSのプレイヤーが上位を独占。ZOL以外には1マップも落としていない圧倒ぶりで、Split2での巻き返しが予想されます。
インドネシアは強豪「BOOM Esports」に対し、学生大会「Red Bull Campus Clutch 2023」で世界一となったロスターを獲得した「Alter Ego」の一騎打ちと見られていました。
リーグ戦ではBMEが5戦全勝と盤石の戦いぶりを見せた一方、AEは3勝2敗の3位とやや苦戦。しかしAEは見事な立て直しを見せ、プレイオフではBMEに1マップも落とさず優勝を決めました。

AEにはレイズ専のコンテンツクリエイターとして有名なray4c選手が所属。今大会でもレイズしか使用しておらず、全マップレイズ縛りをかけながらの優勝には驚くほかありません。国際大会に出てくる可能性も十分ありそうです。
MY / SG地域はこれまでシーンを引っ張ってきたPRX / BLDがPACIFICリーグに進出、絶対的な優勝候補が不在となっています。昨年BLDの優勝に貢献したJuicy選手を含め、経験豊富なプレイヤーを多く要する「Disguised」が有力との声もありましたが、Split1を制したのはアマチュアチーム「ORGLESS」となりました。

LESSはリーグ戦を全勝で通過、Upper Finalで敗北しLowerに回りますが、BO5ではいずれもストレート勝ちを収め優勝を決めました。この地域ではLESSのVera選手、LZEのSTYRON / Xan選手など個人で目立つ選手が多いだけに、Tier1の舞台に上がってくるかどうかにも注目です。
タイは優勝候補筆頭と見られていたFSが全勝優勝を決めました。昨年「Talon Esports」にいたfoxz / sushiboys選手に加え、2021年のLCQでNTHを破ったJohnOlsen / PTC選手と、日本のファンにもなじみ深いメンバーが揃っています。

リーグ・プレイオフを合計したK/DランキングはFSの選手が1-5位を独占。既にアセンションの優勝候補筆頭とも言われていますが、他のタイチームもFSに一発を入れる力は持っています。元PRXのcgrs選手が率いる「Made in Thailand」、オフシーズン大会で結果を残し、Split2へ向け元TLN・garnetS選手が加わった「Team NKT」に注目です。
VNは長く「Fancy United Esports」の一強状態でしたが、ここ最近は「Team Flash」が力をつけてきています。Split1ではUFでFCYが勝ったものの、GFではFPT(Flashの略称)がストレート勝ちでリベンジに成功しました。

他チームに対してはFCYも安定感を持って臨めているものの、FPTはオフシーズン大会を含めてもFCYに対し3勝1敗と好成績を残しており、相性の良さがあるようです。独特な構成で結果を残してきたFCYですが、ベトナムトップチームの座を守ることはできるでしょうか。
どうやら南アジアはリーグ戦→プレイオフの流れをSplit1だけで2度行う模様です。既にCup1が終了し、Cup2のリーグ戦がスタートしています。
Cup1のリーグ戦は元「Global Esports」SkRossi選手を擁する「Revenant Esports」が全勝で通過。同選手はイニシエーターにロールチェンジしたものの、やはり国内ではトップクラスのパフォーマンスを発揮しています。しかし、プレイオフでは3位に留まり、GRYが国内初優勝を決めています。

とはいえまだ大会は3度残っており、今後急成長するチームが出てくる可能性も考えられます。昨年のアセンションは「Orangutan」がグループステージ全敗と苦戦しただけに、リージョンとしてのレベルアップが求められます。
オセアニアは大会のスタートが3月と遅かったものの、リーグ戦ではなく16チームのスイス式を利用したこともあり、ちょうど決勝トーナメントが始まったタイミングとなっています。

昨年アセンショントーナメントに出場した「BONKERS」のロスターが残る「JiJieHao」が優勝候補の大本命と見られていましたが、大会中に2選手がロスターを外れました。その影響か、スイス式予選では「FOCUSGG」に敗れています。この後のトーナメントはどうなるでしょうか。