PRX Jingggがファントムに変更した経緯を明かす「ファントムの新スキンを使って撃ち負けていたら、alecksにタイムアウトで使うなと言われたことがあった。ある日、ファントムで敵を破壊する夢を見たので、試したら調子が良かった」

6月17日、「VCT 2025 Masters Toronto」のプレイオフで、Paper RexがSentinelsに2-0で勝利し、アッパーブラケット決勝に進出しました。
本稿では、試合後に行われた記者会見でのインタビュー内容の一部を掲載。Paper Rexの選手陣とヘッドコーチのalecks氏が試合を振り返りました。

Paper Rex 試合後記者会見
ー PatMen選手に質問です。以前の記者会見では、ルーキーであることからPRXメンバーの隣に立っていることに対し、まだ自信が持てていないという話がありました。しかし今日のSEN戦では、良いプレイをした時に屈伸するシーンもありました。自信がついてきたということなのでしょうか?
PatMen:alecksが言っていたことで、選手全員に共通すると思いますが、自信を持って試合に臨むのは本当に重要です。なので、私はJason(※forsakeN選手)だけでなく、私たち全員がもっと自信を持てるように手助けする必要があると気づきました。

ー alecksコーチに質問です。最終ラウンドは、f0rsakeN選手がスパイクを解除する時は特にですが、誰もが固唾を飲んでいました。見ている時の心拍数はどうでしたか?
alecks:正直、勝てるとは思っていませんでした。だから(※OTの)アタッカーサイドでどうするか、数秒Aaron(※mindfreak選手)と話していました。それで私が顔を上げた時、Aaronが飛び出していって、おお、という感じでした。下を向いていたので見ていませんでしたし、正直そのラウンドのことを考えていなかったのでよく覚えていません。
ー forsakeN選手に質問です。alecksコーチも話してくれましたが、ガチ解除を通したあのドラマチックなラウンドについて、考えていたことを教えてください。
f0rsakeN:あのときは1v2で、PatMenに「信じてる」と伝えたのですが、ただ彼が倒された後もスモークが溜まるまで0.2秒だったので、まだ勝てると信じていました。自分自身を隠してガチ解除すれば、相手が飛び出してくるには遅すぎると思ったので、勝てるんじゃないかなという感じです。

ー WolvesはPacificのRRQとGen.Gを下しています。現在の彼らのプレイスタイルをどう考えていますか?またこれまでの試合で、彼らが優位に立った理由は何なのでしょうか。
d4v4i:私たちにとっても、簡単なことではないと思います。彼らはPacificの時にスクリムパートナーをしてもらっていて、多く対戦しました。つまり私たちは彼らのプレイスタイルをよく知っていて、それは向こうも同じだということです。金曜日の試合はよりミスが少ない方が勝つことになるでしょう。とてもいいチームですし、才能ある選手がたくさんいるので、対戦が楽しみです。ベストを尽くして、夢を保ち続けたいです。
ー Wolves Esports側はSentinelsとの対戦を予想していました。しかし今Sentinelsを撃破して、WOLとの対戦にどれほどの自信を持っていますか?
alecks:インタビューでも話しましたが、彼らは今大会の主人公だと思います。2023年にEvil Geniusesと対戦した時と同じような感じです。そう言って申し分ないでしょう。良い知らせとしては、私たちには経験があるということです。こういう類の相手を甘く見ると、危険なことになると知っています。だから私たちはオープンマインドで臨み、できる限りトライして撃ち合いではトレードし、願わくば頂点に立ちたいと思います。

ー RedditコミュニティからJinggg選手に質問です。彼らの知る限り、あなたが大会で主にファントムを使用するのはこれが初めてです。彼らがあなたとPRXのファンになって以来、あなたとヴァンダルスキンを合わせたいと考えてきたので、この変更は目を引きました。なぜその武器に変更したのか、変更のハードルが低いのか教えてください。
Jinggg:前回の大会ではずっとヴァンダルを使っていました。というのも、新しいファントムのスキンが出た時、確かアーケードのやつ(※正式名称:レディアントエンターテイメントシステム)がクールだったから、PacificのTALON戦で使い続けていたんです。そうしたらずっと撃ち負けていたので、alecksがタイムアウトを取ってファントムを使わないよう言ってきたことがありました。
だから私は、わかった、ヴァンダルを使い続けるよという感じでした。ただ最近になって、ファントムがバフ(パッチ9.10)されましたよね?その時から、alecksはファントムが良いかもしれないから試して欲しいと言うようになりました。そうしたらある日、夢の中でVALORANTをプレイしていて、ファントムを使って相手をみんな破壊していたんです。
そこで自分はファントムのプレイヤーなのかもしれないと言い聞かせて、スクリムで試してみたら、みんなキルできたんです。その日のことは覚えていて、確かスクリム2回連続で30キルできました。だからファントムを使おうと思ったんです。これまで順調ですし、良かったと思います。

プレイオフでは2連続のストレート勝ちということで、非常に明るい雰囲気で会見が行われています。今回は掲載しませんでしたが、f0rsakeN選手の筋トレ事情やPatMen選手がマウスを紛失した際の裏話なども出ていました。
気になるのは、WOLとPRXがよくスクリムをしていたという点です。PRXに苦戦するチームはそのアグレッシブなプレイスタイルに手を焼くことが多かったため、その点ではWOLに大きなアドバンテージがあると言えるでしょう。言い回し的にトロントでは試合をしていなさそうですが、少し期間を空けた状態でどうなるでしょうか。
PRXはこれまでの世界大会で2度準優勝があり、その他にも2度の3位を経験しています。これまでは上位へ進出すると固くなってしまう姿も見受けられましたが、悲願の優勝へ向けどのようなパフォーマンスを見せるでしょうか。次戦は日本時間21日の午前1時となっています。
コメント
コメント一覧 (10件)
ラマヌジャン?
ジンって名前コナンを思い出す。
黒づくめの組織のやつ
alecks勝利の瞬間見逃してて草
WOLがPacific勢に勝ってきてるのはスクリムでの情報があるからっても少なくないだろうな
今は明らかにファントムの方が強い
なんの調整入ったか忘れたけど
ダメージが減衰する距離が遠くなった
d4v4iが、ミスが少ない方が勝つって言ってるの面白すぎる
全てd4v41にかかってる
ダバイの甘えピークが1番やばい
スミスはジグルとかロックしてたところ抜かれてコメで言われてるのかわいそう
そういや2023年から東南アジアのチームはprx以外世界大会で1勝もしていないことに気づいた。
追記・2023のmastersからね。