アジアの各地域で「Challengers League」が進行中、アセンショントーナメント出場の有力候補チームは?
6月3日から2日間の日程で「VALORANT Challengers League」Playoffsがオフライン開催される日本地域ですが、アジアの各地域でも大会が進行し、Split2も佳境を迎えています。本稿では各地域のリーグ結果をまとめ、アセンショントーナメント出場の有力候補を見ていきます。
昨年のAPAC大会ではインドネシア / フィリピン / タイ / マレーシア・シンガポールの4地域が結果を残していた印象です。しかしその4地域からはいずれもインターナショナルリーグ参加チームが出たため、ベトナムや香港・台湾の上位チームが序列を上げてきている可能性が考えられます。
やはり強豪と言えるのは韓国の「Dplus KIA」、マレーシア / シンガポールの「BLEED Esports」、タイの「Made in Thailand」でしょうか。国内で圧倒的なパフォーマンスを見せている台湾 / 香港の「ONE Team Esports」、南アジアの「Orangutan」、強豪リージョンとして知られるインドネシアのチームも気になります。
韓国
Split1では「Dplus KIA」が優勝した韓国地域ですが、既にプレイオフが進行中。リーグ戦を上位で通過したDK / MARU の2チームがUpper Finalに進出しています。Lakia / allow 両選手など、日本チームに所属経験のあるベテラン勢が率いるDKを、若手中心の他チームが撃破する展開はあるでしょうか。
台湾 / 香港
順位 | チーム | 成績 | マップ成績 | ラウンド得失 |
---|---|---|---|---|
1位 | ONE Team Esports | 7-0 | 14-1 | +98 |
2位 | Anti Eco Eco Club | 6-1 | 12-4 | +68 |
3位 | Oblivion Force | 5-2 | 11-4 | +63 |
4位 | UTT Esports | 3-4 | 8-9 | -9 |
5位 | ROA Esports | 3-4 | 7-8 | -14 |
6位 | S2 Esports | 3-4 | 4-9 | -34 |
7位 | Ghetto Artist | 1-6 | 3-13 | -76 |
8位 | Ghost CommandoS | 0-7 | 1-12 | -96 |
Split1のリーグ戦では3位に終わったONEですが、プレイオフは無敗で優勝を飾りました。Split2のリーグ戦も7戦全勝、現在公式戦14連勝中でその間に落としたマップは2つと圧倒的な強さを見せています。中国リージョンへの人材流出が続く台湾 / 香港地域ですが、やはりこの強さがどこまで通用するのか気になるところです。
マレーシア / シンガポール
順位 | チーム | 成績 | マップ成績 | ラウンド得失 |
---|---|---|---|---|
1位 | BLEED | 7-0 | 14-0 | +78 |
2位 | Enigma Gaming | 6-1 | 12-5 | +16 |
3位 | Kizuna Esports | 5-2 | 11-6 | +35 |
4位 | X10 Esports | 4-3 | 9-6 | +27 |
5位 | Bikini Bottom Pratahouse | 2-5 | 5-10 | -5 |
6位 | Teo Teo Teo | 2-5 | 6-11 | -14 |
7位 | Todak | 2-5 | 4-10 | -45 |
8位 | Louvre | 0-7 | 1-14 | -92 |
MY/SG地域はSplit1を制したBLDが全勝でリーグを1位通過しています。Split2を前に同地域の強豪X10から移籍加入した新IGL、nephh選手もチームにフィットしているようです。元XIAのsScary選手が所属するなど資金力のあるチームとして知られているだけに、インターナショナルリーグ昇格の本命とみる向きも少なくありません。
フィリピン
順位 | チーム | 成績 | マップ成績 | ラウンド得失 |
---|---|---|---|---|
1位 | NAOS | 7-0 | 14-3 | +80 |
2位 | Oasis Gaming | 6-1 | 13-3 | +86 |
3位 | Action PH | 5-2 | 11-4 | +21 |
4位 | Gamelab Alpha | 4-3 | 8-10 | +4 |
5位 | ZOL Esports | 2-5 | 8-12 | -36 |
6位 | MVP Esports | 2-5 | 6-11 | -21 |
7位 | Stream Raiders Nacague | 1-6 | 5-13 | -76 |
8位 | Rambutan ni Tatay | 1-6 | 4-13 | -58 |
フィリピン地域はSplit1に引き続き、NAOSとOASの2強体制が続いています。今年に入ってからの直接対決はNAOSが3勝1敗とリードしていますが、他チームとの対戦ではOASも安定した成績を残しました。両チームのどちらがアセンションに出場するのか、他チームの逆転があるのか気になるところです。
インドネシア
順位 | チーム | 成績 | マップ成績 | ラウンド得失 |
---|---|---|---|---|
1位 | BOOM Esports | 5-2 | 11-4 | +50 |
2位 | Bigetron Arctic | 5-2 | 10-6 | +23 |
3位 | ARF TEAM | 4-3 | 10-7 | +22 |
4位 | Alter Ego | 4-3 | 9-7 | +23 |
5位 | Le Crapaud | 3-4 | 7-10 | -28 |
6位 | Dominatus | 3-4 | 6-10 | -20 |
7位 | Hike Digital Esports | 2-5 | 7-11 | -35 |
8位 | Dewa United Esports | 2-5 | 5-10 | -35 |
Split1ではリーグ戦2位のBigetron Arcticが1位のBMEを下して優勝したインドネシア地域ですが、Split2は大混戦になりました。BMEはAEとARFに敗れ、BTRはBMEと最下位のDEWAに敗れています。実績あるチームが勝ち上がるのか、伏兵の一発があるのか、注目のプレイオフは31日からの短期決戦となります。
ベトナム
順位 | チーム | 成績 | マップ成績 | ラウンド得失 |
---|---|---|---|---|
1位 | Tim Tai Tro | 6-0 | 12-3 | +33 |
2位 | Fancy United Esports | 5-1 | 11-2 | +85 |
3位 | LAZY | 4-2 | 10-5 | +22 |
4位 | Syko | 3-3 | 7-6 | -6 |
5位 | Team Big BAAM | 3-3 | 6-8 | +17 |
6位 | Team Lofi | 1-5 | 4-10 | -39 |
7位 | TwoKay | 1-5 | 2-10 | -76 |
8位 | The Mad Men | 1-5 | 2-10 | -36 |
ベトナム地域はリーグ戦残り1戦となっています。Split1ではFCYが全勝で優勝を飾りましたが、Split2のリーグ戦ではアマチームのTim Tai TroがFCYを下しています。現在APACランクマッチの3位と5位にランクインするなど、フィジカルの高さに定評があるFCYの逆転はあるでしょうか。
タイ
順位 | チーム | 成績 | マップ成績 | ラウンド得失 |
---|---|---|---|---|
1位 | Made in Thailand | 7-0 | 14-2 | +82 |
2位 | XERXIA Esports | 4-3 | 9-9 | -9 |
3位 | CRIT Esports | 4-3 | 10-7 | 0 |
4位 | FULL SENSE | 4-3 | 10-8 | +5 |
5位 | Attack All Around | 4-3 | 9-8 | +9 |
6位 | Sharper Esport | 3-4 | 9-8 | +17 |
7位 | Team NKT | 2-5 | 6-11 | -15 |
8位 | The Infinity Esport | 0-7 | 0-14 | -89 |
タイではSplit1より「Made in Thailand」が17連勝中。フルセットになったケースでも3マップ目では快勝しており、もはや国内に敵なしと言っても過言ではありません。Split2の平均ACSが300を超えているデュエリストのKadoom選手と、2021年のLCQで圧巻のパフォーマンスを見せたPTC選手が日本勢の前に立ちはだかることとなりそうです。
オセアニア
順位 | チーム | 成績 | マップ成績 | ラウンド得失 |
---|---|---|---|---|
1位 | Bonkers | 6-1 | 13-2 | +84 |
2位 | NerdPunt | 6-1 | 12-2 | +59 |
3位 | Funcrew | 5-2 | 11-5 | +52 |
4位 | The Who? | 4-3 | 9-8 | +27 |
5位 | xyz | 3-4 | 7-10 | -38 |
6位 | Koopa Troopas | 2-5 | 6-12 | -42 |
7位 | Guangzhou Long Lionz | 2-5 | 5-11 | -53 |
8位 | Mammoth ESC | 0-7 | 1-14 | -89 |
OCE地域ではSplit1を制した「95 Esports」が、Split2のリーグ戦も1位で通過しました。しかし、今月上旬にチームはVALORANT部門の放出を決定し、現在は「Bonkers」の名でアマチームとして活動しています。NAへの人材流出が多く、あまり実績のないOCE地域ですが、アセンショントーナメントで巻き返しはなるでしょうか。
南アジア
順位 | チーム | 成績 | マップ成績 | ラウンド得失 |
---|---|---|---|---|
1位 | Orangutan | 4-0 | 8-0 | +51 |
2位 | Reckoning Esports | 3-1 | 6-3 | +18 |
3位 | Revenant Esports | 2-2 | 5-5 | +3 |
4位 | Velocity Gaming | 1-3 | 2-6 | -34 |
5位 | MLT Esports | 0-4 | 1-8 | -38 |
順位 | チーム | 成績 | マップ成績 | ラウンド得失 |
---|---|---|---|---|
1位 | Aster Army | 3-1 | 7-5 | +1 |
2位 | True Rippers | 3-1 | 7-3 | +17 |
3位 | Gods Reign | 2-2 | 6-5 | +16 |
4位 | GodLike Esports | 1-3 | 4-6 | -7 |
5位 | Medal Esports | 1-3 | 2-7 | -27 |
南アジアではSplit1を制したOrangutanがいまだ負けなしの11連勝となっています。フィリピンから加入しているazys / tesseract 選手に加え、地元インドのrawflul選手でリーグのACS上位3位までを占めるなど、圧倒的な成績を残しました。昨年から同地域で結果を残してきたメンバーが、アジアを舞台に活躍する展開もあるでしょうか。
コメント
コメント一覧 (19件)
現時点で怖いチームはDK、BLEED、BOOM、MiTHあたりか
アンチエコエコクラブの名前好き
MiTHが一番強そう
少し関係無いけどeu地域も知りたい
自分はあまりEMEAは追えてないけど注目するとしたら、元FNC3人と元FPX1人いて無双してるApeks、ドイツではほぼ敵なしのCGN、フィジカル化け物リージョントルコで現状一位のFFE、2021年champions優勝チームで当時のメンバーだとMONSTEERRがいるACENDとかが有力かな。
個人的には元フォトナの有名トッププロで、最近ではVCTにも出るようになったbenjyfishyのいるEnterpriseとかも注目してる
Acendが優勝した時monsterいないでしょ
確実にkillesが忘れられてる
MITHのやばいところはそもそもタイは全体的にレベルが高くて2位以下も強豪に間違いないのに、その中でも全く負ける可能性が見えないところ
本当にそうか?
見知ったチームが多いからそう錯覚してるだけかもしれないよ
お前が憶測で語ってんじゃねーか
せめて試合見てから言え
mithは地元バフがあるのもヤバいんだよな
MithはKadoomが強すぎて周りのスタッツに下駄履かせてる。
デュエがFBSR60↑はそりゃあ周りもフリーキル取れるよ
MITHのヤバいところは2021年LCQ優勝したPTCもやばいんだけどコントローラーのb3taがさらにヤバいからみんな見た方がいい
FULL SENSEって解散してなかったんだな
おいおいNAOSってことはWitzが見れるってことかよ!
MiTHオタクおって草
いいと思うよ
去年まではここら辺のapac勢と戦わず日本と韓国だけ別で枠あったのすごく優遇されてたんやな
まあ2021年はオンラインとはいえPacfic全体でLCQやってたけどね
回線の問題でしょ
2021のLCQ酷かったもん