
先日、デンマーク・コペンハーゲンで開催されることが発表された「VCT 2022 Stage2 Masters」に向け、世界各地域ではグループステージがスタート。新キャラクター「フェイド」の登場に加え、ジェットの弱体化と環境が目まぐるしく変化するなか、世界各地域では様々な新しい構成が登場しています。本稿ではEMEA地域を中心として、変化の大きかったマップを紹介していきます。
新パッチ(4.08 – 4.09)に最も影響を受けているマップはアセントと言えるでしょう。EMEA地域の好カード、「Fnatic」vs「FunPlus Phoenix」の一戦は以下のような構成になりました。

ジェットに代わりレイズ、ソーヴァに代わりフェイドを採用したのはFNC。前パッチにおいてアセントでレイズを採用する強豪チームはほぼTSMのみという状況でしたが、現在はNRGもこれに続いています。一方のFPXはノーデュエリスト構成。以前からセージを採用していたこともあり、ジェットとチェンバーを入れ替えています。他にもOpTic Gamingがジェットに代わりネオンを採用するなど、比較的狭かったアセントの構成幅が広がってきた印象です。
ジェットの陰に隠れていますが、同様に減少しているのがキルジョイ。センチネルの枠をオペレーター運用が可能なチェンバーに奪われ、守備力の低下は足止めスキルを持つフェイドが入れば問題ないと多くのチームが考えているようです。
先週行われたEMEA・NA地域ではアイスボックスが計6回登場。同マップをプレイした12チームのうち、ジェットを採用したのはわずか3チームに留まっています。Acendはレイナ、Team Liquidはレイズを採用していますが、残り7チームはノーデュエリスト構成。Stage1でもG2 Esportsがキルジョイ・チェンバー・セージの3センチネルノーデュエリスト構成で結果を残しており、それに追随するチームが増えている状況です。


ノーデュエリスト構成の場合、ヴァイパー・チェンバー・セージはほぼ固定。残りはソーヴァ・フェイドから1枠もしくは2枠、他にKAY/O・キルジョイが選択肢に入るようです。ヴァイパー・オーメンの2コントローラーも一部チームが採用しており、かなり構成に幅のあるマップとなっています。
新パッチと直接関係はありませんが、「VCT 2022 Stage 1 Masters」でOpTicがネオン構成の強さを見せたことで、EMEAの各チームではネオンの採用が増加しています。「G2 Esports」vs「FOKUS」、「BBL Esports」vs「Natus Vincere」では両チームがネオンを採用。まだ競技シーンに登場して半年という状況において、まだまだメタは発展途上と言えそうです。ブリーチに加え、KAY/Oまたはフェードを採用する2イニシエーターにするべきか、2コントローラーにするべきか、アストラとブリムストーンのどちらを採用するべきかなど、悩ましい点が多く残っています。
「VCT 2022: MY/SG Stage2 Challengers」では、PRXが様々な構成を使い分けています。スプリットでのフェイド採用に続き、バインドではまさかの2イニシエーターも披露。しかしその中でも一際目立っていたのが、グループステージ最大の強敵「BLEED」戦の3マップ目・ブリーズで見せた構成でした。

チェンバー・ソーヴァ、そしてネオンまでは理解できるものの、残りの2枠はまさかのアストラとブリーチ。この構成に向いているマップを質問された場合、多くの人はヘイヴンやアセントと回答するでしょう。しかし実戦ではブリーチ役のd4v41が活躍、f0rsakeNネオンも快足を飛ばして積極的に勝負を仕掛け、PRXが13-8で勝利しています。
21日から開始される日本予選からはついにパッチ4.08が適用、その後にはチェンバーが弱体化されたパッチ4.09も予定されています。目まぐるしく環境が変化するなか、新たなメタの誕生に注目が集まります。


