日本代表「Northeption」、タイ代表のFULL SENSEにBo5フルセットまでもつれ込むも2-3で惜敗。LCQ準優勝で念願のChampions出場はならず
「VCT APAC Last Chance Qualifier 2021」(2021年10月11日-17日)の最終試合、グランドファイナルの 🇯🇵Northeption vs 🇹🇭FULL SENSE の試合が本日行われました。
本試合「APAC LCQ 2021 Grand Final」は、今年度末に開催予定のVALORANT世界大会「VALORANT Champions 2021」(2021年12月1日-12日)への出場がかかった非常に大事な一戦。
Northeptionは第1マップ, 第3マップを勝利し、2-1で先に勝利へと王手をかけますが、PTC, JohnOlsen選手を筆頭としたFULL SENSEが底力を発揮し、試合はBo5フルセットまでもつれ込む激戦に。計6時間弱にも及んだ本試合ですが、最終的にはタイ代表のFULL SENSEがNortheptionを2-3で破り、APAC LCQはFULL SENSEが優勝&Champions出場権を獲得するという結果で大会は幕を閉じました。
#VALORANTLCQ
— VALORANT Champions Tour JAPAN (@valesports_jp) October 17, 2021
VALORANT APAC
Last Chance Qualifier 2021
GRAND FINAL MAP5@northeption 2-3 Full Sense
NORTHEPTIONあと1歩届かず😱
LCQ APAC優勝、そしてChampionsへ
駒を進めたのは、Full Senseとなりました‼️
GG👊👊 pic.twitter.com/Vx1lZlJsld
第1マップ – アセント:[9-13] 🇯🇵Northeption WIN
第1マップはFULL SENSE側ピックのアセント。Northeptionは開幕の2ラウンドを落としてしまいますが、続く第3ラウンドではAstell選手の好プレーなどによって勝利ラウンドを積み重ねていきます。対するFULL SENSE側は詰め待ちからの丁寧なセットアップを続け、さらにはJohnOlsen, PTC選手らのエースなどもあり、前半は7-5とFULL SENSEがやや優勢な展開で試合が進んでいきます。
攻守を交代しアタッカー側となったNortheptionは、折り返し後の2ラウンドを先制取得。7-7とようやくFULL SENSEに追いつきます。FULL SENSEとしては絶対に落とせないフルバイの第13ラウンド、Northeptionもフォースバイで武器を買い揃え、結果的にこのラウンドを見事ものにします。
第20ラウンドでは、エコラウンドながらもNortheptionが見事ラウンドを奪取。このラウンドを皮切りにNortheptionは続く第21ラウンド、22ラウンドを立て続けに獲得。第1マップを見事逆転勝利で収めました。
第2マップ – アイスボックス:[13-11] 🇹🇭FULL SENSE WIN
第2マップはNortheption側ピックのアイスボックス。NortheptionはFULL SENSEの徹底したマップコントロール、Bメインとミッドを軸とした攻めへの打開策を見出だせず、開幕5本を立て続けに落とすという苦しい立ち上がりに。第6ラウンドでようやく1本目のラウンドを獲得したNortheptionですが、その後も完璧な攻めを続けるFULL SENSEを食い止めることはできず、10-2と大差を付けられ前半を折り返しへ。
しかし、後半戦から本調子を取り戻したNortheptionがまたもや怒涛の追い上げを見せ、12-2の絶望的ラウンド状況からFULL SENSEを追い詰めていきます。手に汗握る緊迫した戦いが繰り広げられ、NortheptionはOT突入まであと1ラウンドのところまで迫りますが、最後はFULL SENSEがなんとか逃げ切り、大波乱となった第2マップは13-11でFULL SENSEの勝利となりました。
第3マップ – バインド:[16-18] Northeption WIN
両チーム1-1で迎えた第3マップのバインドでは、FULL SENSEのアタッカーからスタート。序盤から中盤にかけてはお互いに一歩も譲らない互角の展開が続きますが、中盤からはFULL SENSEがGambitを彷彿とさせるような丁寧かつ巧みな戦術によって少しずつリードを奪っていきます。
前半を7-5で折り返したNortheptionは開幕2ラウンドを獲得し、7-7でFULL SENSEにようやく追いつきます。第18ラウンドでのAstell選手の好プレーにより、マネー状況で大きな有利を作ったNortheptionは続く2ラウンドを連続取得。その後、OTに突入した両チームはしのぎを削るような激しい攻防戦へ。試合は計34ラウンドまで続き、最終的にはNortheptionがこの死闘を16-18で制し、LCQ優勝&Champions出場へ残りあと1勝とします。
第4マップ – スプリット:[7-13] FULL SENSE WIN
Northeptionの勝利への王手がかかった第4マップは、Northeption側ピックのスプリット。開幕4ラウンドを先制され、苦しい立ち上がりとなったNortheptionですが、その後3本連続取得で勝利への流れを掴みます。一時は5-5と同スコアにするものの、もう後がないFULL SENSEはPTC選手のスーパープレーを皮切りに勢いを取り戻していきます。
5-7で前半を折り返した後も、PTC, JohnOlsen選手などを筆頭としたFULL SENSEの猛攻は止まらず、一気にラウンドを突き放され、7-13でFULL SENSEが第4マップを勝利。2-2のBO5フルセットとなり、最終マップへと望みを託すこととなりました。
第5マップ – ヘイヴン:[8-13] FULL SENSE WIN
運命を分かつ最終マップの舞台となったのはヘイヴン。開幕、FULL SENSEが2本を先制しますが、続く第3, 4ラウンドではNortheptionが後を追いかけるようにラウンドを取得。第5ラウンドでは、PTC選手の好プレーなどによりFULL SENSEがエコラウンドを獲得し、2-3でNortheptionがFULL SENSEを追う形に。慎重な攻めを続けたNortheptionが攻略の糸口を見つけ、7-5の優勢で前半を折り返します。
後半戦、FULL SENSEに1st, 2ndラウンドを取られ、7-7と同スコアに追いつかれます。NortheptionはMeiy, Astell選手の見事なリテイクが刺さったシーンもあり、8-7と1本のリードを先制。が、その後はFULL SENSEがNortheptionの防衛を打ち崩し、8-13でFULL SENSEが第5マップを勝利し、2-3でタイ代表のFULL SENSEがLCQ優勝&Championsシード権を獲得するという結果となりました。
Northeptionの皆さん、本当にお疲れさまでした。
Northeption – 試合後インタビュー
――まずは、Astellさん。悔しいとは思いますが、今のお気持ちをお聞かせください。
Astell選手:本当に決勝まで全部勝っていって、勝てるように昨日も対策をいっぱいして、いっぱい練習してやったんですけど。負けちゃって本当に悔しいです。
――FULL SENSEを2回相手にしてみて、特に自分たちよりここが強かったな、っていう部分ってどこにありましたか?
Astell選手:勢いがすごくて、東南アジアのチームってほぼ、撃ち合う時に勢いで出てくることが多いと思うんですけど、PTCとJohnOlsenが前でて撃ち合ってくるのと、FULL SENSEはスキルセットアップが綺麗に入ってくることが多くて対応しづらかったです。
――初の国際大会、Astellさんいかがでしたか?
Astell選手:僕は韓国人なんですけど、今日本のチームに所属しているので、日本のリーグのために本当に頑張って、世界で日本のVALORANTの力を見せたかったんですけど、負けちゃって本当に申し訳ない気持ちもあるし、次はもっと準備して勝てるように頑張ります。
――続いてはSeoldamさん、まずはお疲れさまでした。非常に思い切った飛び出し、そしてチームに貢献したプレーがありました。今回のLCQ、いかがでしたか?
Seoldam選手:後悔が残らないようにプレーしたので後悔はないんですけど、負けて悔しいです。ベルリンに行きたかったので。
――続いてはMeiy選手、本日はお疲れさまでした。7日間を通じてたくさんの成長があったと思いますが、Meiy選手にとって特に成長した点っていうのはどこにありますか?
Meiy選手:とにかくスクリムの数とかも踏んできたので、今までできなかったカバーとかトレードの速さとか、コミュニケーションが言語の壁があって難しかったんですけど、言葉がなくても自然なカバーの意識や、連携が取れるようなチームになったと思います。
――続いてはTEN選手、7日間お疲れさまでした。今回、沢山のエージェントを使いながら、レイズではACSで高いスコアを叩き出しました。対戦相手にいたJohnOlsen選手、PTC選手に負けず劣らずの撃ち合いがありましたが、実際に戦ってみた最前線の感想としてはいかがですか?
TEN選手:2日前にやったときよりも強く感じて、対策もちゃんとされてたのかなって思いますね。
――たとえば、どういうところが自分たちの対策をされたなって思いますか?
TEN選手:いつも自分の動きがすごい読まれている感じがしたので、さっきの試合は動きが難しかったです。
――最後にSugarZ3ro選手、まずは7日間お疲れさまでした。今大会SugarZ3ro選手からしても大きな経験になったかと思います。まず終えての感想をいただけますでしょうか。
SugarZ3ro選手:正直ここまでこれるとはあまり思っていなくて、ここまできたからには勝ちたかったんですけど。負けちゃって今は頭真っ白です。
――ここまで行けなかったかも知れなかったというところなんですが。これは行けるなって瞬間っていうのは今大会でいえばどの辺りになるんでしょうか?
SugarZ3ro選手:PaperRexに逆転勝ちした時からですかね。
――チームとしての限界を突破した形で、FULL SENSEとの再戦っていうのはいかがでしたか?
SugarZ3ro選手:勝てると思って挑んで。でもすごく前より強く感じて、相手チームがすごく自信を持ってプレーしているなと思いましたね。
――対戦相手のアストラ使いのSuperBusS選手が神視点だと彼もすごいアストラ使いの中でも好戦的といった印象があるんですが、対戦してみてこういったところが参考になったなというのは同じコントローラー使いとして何かありましたか?
SugarZ3ro選手:先に死んではだめなキャラなので、その中でも自身を持ってピークしたり勝負するってのいうのが見られたので、自分が絶対に勝てるという自信を持っているところが強かったと言うか、苦しめられたとこだと思います。
――最後にAstell選手からですね、最後にファンの皆様に一言いただけますでしょうか。
Astell選手:プロはファンの方達の応援のおかげで頑張っていけるんじゃないかなと考えているので。いつもNortheptionを応援してくださっているファンの皆さん、日本の全チームを応援してくださったファンの皆さん、本当にありがとうございました。
APAC LCQ 2021 大会結果
順位 | チーム | シード |
---|---|---|
優勝 | 🇹🇭FULL SENSE | Champions出場 |
準優勝 | 🇯🇵Northeption | – |
3位 | 🇰🇷DAMWON Gaming | – |
4位 | 🇰🇷NUTURN Gaming | – |
コメント
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本当にお疲れさま!
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