本日閉幕した「VCT EMEA 2024 KICK-OFF」ですが、これまで競技シーンでは不遇だった「ヨル」のピック率が21%を記録しています。
2021年1月にVALORANTへ追加された日本出身のエージェント「ヨル」ですが、これまで競技シーンではほとんど見られませんでした。昨年行われた「Champions 2023」ではピック率が4%となっています。

またEMEAリーグでは4%、PACIFICリーグでは1%、Americasリーグでは1度も登場していません。これまではTPで相手をかく乱できるバインドが中心で、昨年は「Evil Geniuses」がパールで使用していましたが、ピックされたこと自体が話題になる状況は変わっていませんでした。
しかし今回、EMEAではヨルが急増しています。PACIFICは13%、現在進行中のAmericasでは9%ということで、EMEAでの増加ぶりが目立っている状況です。ヨル自体の性能は長く変更されていませんが、果たして何が起こっているのでしょうか。

全世界的に増えているのがブリーズです。広いマップであるためゲートクラッシュによるテレポートが有用であるほか、サイファーのトラップワイヤーに強化が入ったことから、それをすり抜けられるエントリー時にも効果を発揮しています。またヴァイパーのトキシックスクリーンとブラインドサイドの相性もよく、エントリー時のディメンショナルドリフトとソーヴァのハンターズフューリーの組み合わせも超強力です。
その結果ブリーズではEMEAリーグの11チーム中4チーム、PACIFICでは11チーム中6チームがヨルを出しており、メタと言っていい状況になっています。

ブリーズに次いで高いのがバインドです。以前のパッチではスカイ1イニシエーター構成がほとんどでしたが、ガイディングライトが2個までとなったことでフラッシュエージェントの重要性が上昇、レイズ / ヴァイパー / ブリムストーンを中心に、スカイ / ヨルやヨル / KAY/Oの組み合わせに加え、ゲッコーの出番も増えています。
| 構成 | 採用チーム |
|---|---|
![]() | SEN,C9 |
![]() | KC,WOL |
![]() | GEN,ZETA |
![]() | TH |
![]() | NAVI |
![]() | DRX |
そして気になるのが、スプリットにおいて「Karmine Corp」がレイズ / ヨル / フェイド / オーメン / アストラという構成を採用、3勝1敗と好成績を残している点です。

スプリットは昨年まで、スカイの1イニシエーター構成が基本となっていました。弱体化後もその傾向は変わっていませんが、ブリーチを採用した2イニシ構成も増えてきています。KCの構成はさすがに流行しなさそうですが、ヨル採用が広がる可能性はありそうです。
「Champions 2023」でスカイのピック率は56%を記録しました。しかしKICKOFFでは大幅に低下し、各地域で30%程度となっています。減少分の一部をヨルがカバーしているという見方ができるかもしれません。
当サイトでは「Masters Madrid」終了後、【パッチ8.03のメタを追う】と題した連載記事において、各マップの分析を行う予定です。



