現世界王者「Gambit Esports」コーチのインタビューが公開。「グループステージではVikingsとCrazy Raccoonが主なライバルになる」

2021年11月30日

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今年9月に開催されたVALORANT国際大会「VCT Stage3 Masters Berlin」において、Masters初出場ながらも圧倒的なチーム戦績で優勝を飾ったロシアのプロチーム「Gambit Esports」。そんなGambitでヘッドコーチを務めるEngh氏が「VALORANT Champions 2021」に向けた準備とチームの意気込みについて語ったVCT公式のインタビューが公開されました。

Engh「満足のいく準備はできていない」

以下、元記事より一部引用

――こんにちは、Enghさん。本日はお時間をいただきありがとうございます。Championsに向けた準備の進捗状況はいかがでしょうか？

Engh氏：
Championsの準備はいつも通りで、2週間のブートキャンプに集まり、これからベルリンで練習を続けます。Championsに向けたトレーニングプロセスは、様々な不測の事態に対処しなければならなかったので、少し変更を加えました。正直なところ、我々の準備にはあまり満足できていません。現実的に考えれば、ベルリン以降、我々のパフォーマンスは以前よりも落ちているでしょう。我々はモチベーションを失っているようにも見えましたが、ブートキャンプでは新たな活力を得ることができました。多くのことを分析し、これまで以上にトレーニングを行いました。もしブートキャンプの前に自分たちの状態を評価していたとすると、最高でも8位ぐらいだったと思いますが、今ではなんとか4位以内には入れると思います。そして、ベルリンに着いたらさらに良い状態にしたいと考えています。

――Masters3での勝利を再現し、再び世界チャンピオンになることは可能だと思いますか？

Engh氏：
私たちはMasters Berlinでは優勝できたかもしれませんが、EMEAのプレーオフやCIS予選の前、そしてベルリンの前でも、優勝できるとは思っていませんでした。私たちは大会そのものに向けた準備をしてはいますが、一度会場に着いたら、いつも通りのプレーをするだけです。今持っているものでプレーし、相手に備えて準備をする、それだけです。そうしないとプレッシャーが大きすぎますからね。ですから、勝てるかどうかはまだわかりません。とにかくやってみることだけを考えています。

――Masters3では多くの地域やチームと対戦しましたね。今後、対戦してみたいチームはありますか？

Engh氏：
ChampionsではSentinelsとぜひ対戦してみたいですね。私は彼らが今でも世界最高のチームのひとつだと思っています。彼らはMasters Berlinに古い戦略で参加し、その中でもわずかな変更しか加えていません。聞いた話では、彼らのチーム全員がこの大会を真剣に考えていたわけではないようです。そのため、ChampionsでのSentinelsは、私たちがMastersで見たSentinelsとは全く違うものになっていると思いますが、かなり強いことには変わりないでしょう。

――グループ内で最もリスペクトしているチームはどこですか？

Engh氏：
ブートキャンプでブラジルのTeam Vikingsと対戦しましたが、彼らはとても良いチームだと感じました。彼らと日本のCrazy Raccoonがグループ内の主なライバルになると思っています。Team Secretについては、まだ彼らの試合を見ていないので何とも言えませんが、ベルリンではぜひ彼らの戦いを見てみたいと思っています。

――決勝戦に進出する可能性の高い2つの（あるいは1つの）地域はどこだと思いますか？

Engh氏：
ヨーロッパと北米のどちらかのチームが決勝戦に進出する可能性が高いと思います。もしかするとアメリカが2チーム進出するかもしれませんが、最終的にはEMEAとNAの戦いになると考えています。

――新マップ「フラクチャー」でのGambitには何を期待できるでしょうか？

Engh氏：
フラクチャーは、今のところ我々にとってまだ練習中のマップです。たくさんの練習をしたとは言えませんが、かなり満足のいく結果が得られていますので、機会があればChampionsでプレイしたいと思います。