
8月22日、「VCT 2026 Pacific Stage 2」プレイインDay8が行われ、DetonatioN FocusMeがZETA DIVISIONに2-0で勝利しました。
試合終了後、記者会見でZETAのeKo選手とryota-ヘッドコーチが試合を振り返りました。





── まずは、本日の試合を振り返っての感想をお願いします。
ryota-:自分たちが出したかったものを出す前に潰されてしまった、という感じです。
……ちょっと追加してもいいですか。やりたいことができなかったというよりは、自分たちが練習してきたものを出せなかったことが悔しいです。
eKo:僕も同じです。DFM戦だけではなく、Play-In全体に向けて色々なものを準備してきたのですが、ryota-コーチが言った通りそれをしっかり出すことができなかったので、すごく悔しいですし、残念な気持ちです。
── アセントでは、Stage 2序盤に使用していたブリーチ入りのダブルイニシエーター構成から、ヨル / ウェイレイのダブルデュエリスト構成に変更していました。この変更にはどのような意図があったのでしょうか?
ryota-:最初はウェイレイとブリーチの強い合わせを相手に押し付けようとしていました。ただ、実際にやっていく中で、押し付けられる部分と押し付けられない部分があって、押し付けられない部分のほうが大きいのではないかとチーム内で話し合いました。
そこをカバーしつつ、もう少し自分たちの良さを出せるようにヨルを入れようということになって、今の構成になりました。
── KickoffやStage 1ではメタを追ったダブルデュエリスト構成を中心に採用していましたが、Stage 2では必ずしもメタを追わず、セージなどを採用したスローテンポなスタイルへと変化していったように見えます。どのような経緯で現在のチームスタイルにたどり着いたのでしょうか?
ryota-:これは、横にいるeKoに今年一番教えてもらったことでもあります。
メタ構成を追うと、周りのチームも同じようにメタ構成を使うので、スクリムでもメタ構成同士のぶつかり合いになります。お互いに再現性の高い練習ができますし、大会でも同じような構成が出てくるので、対策資料を細かく見なくても「だいたいこういうプレーをしてくるだろう」という形になりやすいです。
ただ、そういう環境の中でZETAの良さを出すよりも、スローテンポは正直後付けで、「セージ構成を入れよう」となって、Xdllがセージをすごく得意としているので彼に使ってもらいました。eKoもコールが良く、インゲームIQも高いのでイニシエーターを任せました。そうやって構成を作っていく中で、「自分たちはスローテンポが強いよね」という強みが後から見つかっていきました。

今年eKoから一番教えてもらったのは、メンバーの良さを出す構成にすることです。周りと同じ道を進むのではなく、自分たちなりの強みを見つけて、自分たちなりの勝ち方を理解することで、より強いチームを作れるということですね。そういった経緯で、今のプレースタイル、チームスタイルになりました。
── eKo選手は以前、ヘイヴンのヨル構成などについて、ランクで試したものをチームに持ち込むこともあると話していました。普段からランクでは、新しい構成やアイデアを探すことも目的の一つとしてプレーしているのでしょうか?
eKo:ランクをするときに、特にそういう目標を決めているわけではないです。「この構成を作ろう」と考えながらプレーしているわけでもありません。
ただ、僕はスモーク以外のエージェントを色々使うのが好きなので、ランクでも色々なキャラクターを使っています。
シーズン中にもアップデートがありますし、何か変更されたエージェントがいたら一度ランクで使ってみます。そこで「この部分は結構強そうだな」「チームでも使えそうだな」と感じたら、チームに意見を伝えることもあります。
僕自身、新しいものを研究したり探したりすることが好きなんです。カスタムに入って「このキャラクターならこういう使い方が強いんじゃないか」と探して、それをランクで試してみて、「これならスクリムや大会でも使えそうだな」と思ったら、ヘッドコーチに話したりしています。
── 今シーズンはKickoff初戦でFULL SENSEに敗れ、その後Stage 1、Stage 2と戦いながら現在のプレースタイルを確立していきました。ここでシーズン終了となりましたが、1年間を振り返って得られたものや教訓を教えてください。
ryota-:僕がヘッドコーチになったのはStage 1の前で、Kickoffにはアシスタントコーチとして参加しました。そのときに「Tier 1ってこんなにレベルが高くて面白いんだ」と感じて、そこからStage 1が始まりました。Stage 1では、自分の中ですごく迷ったり、自信がなくなったりした時期もありました。
ただ、この1年間を通してメンバーのみんなから教えてもらったことが本当に多くて、それは今後の自分にとってすごく大きなものになると思っています。XQQさんからも、大事にしていることを色々と教えてもらって、「こういう部分も大切にすれば、もっと良くなるんだ」と学びました。個人的には、これまで自分では考えられなかったようなことを新しくどんどん吸収できた1年だったと思っています。

eKo:1年を振り返ると、僕自身これまで色々なチームや環境でプレーしてきましたが、ZETAに加入してからの新しい挑戦はすごく楽しかったです。ZETAにはZETAだけのスタイルがありますし、チームのシステムや色々な考え方も教えてもらいました。
この1年で大きく学んだことの一つは、チームは1人だけ、あるいは2人だけが強くても勝てないということです。一番よかった部分は、自分がチーム全体にどのような良い影響を与えられるのか、自分もチームメイトやコーチからどのような良い影響を受けられるのか、という部分もすごく学びました。
ZETAでは、自分が言ったことをみんながちゃんと聞いてくれますし、逆にみんなからも色々な意見をもらえました。伝え方も上手い人が多くて、本当に良い影響をたくさん受けました。この1年間ZETAでプレーして、その部分は本当に良かったと思っています。プロ選手としてだけではなく、人としてもすごく成長できた部分だったと思います。

── 今回DFMは、普段ファーストBANすることが多かったヘイヴンではなく、サンセットをファーストBANしました。今回のBAN・PICKはある程度想定していましたか?
ryota-:そうですね。DFMは相手の勝率が高いマップを消す傾向があると思っていたので、サンセットをBANしてくる可能性は考えていました。
── その中でZETAはファーストピックにスプリットを選択しました。Stage 2、Play-Inを通して大会での勝率は高くありませんでしたが、なぜスプリットを選んだのでしょうか?
ryota-:今日までに2回か3回プレーして、確か一度も勝っていなかったと思います。ただ、自分たちの中ではスクリムの段階からかなり自信があって、実際に練習での勝率も高かったです。
大会で負けた試合についても、「何が悪かったのか」という部分をみんなで把握できていました。「次はこうすれば勝てる」というものを一番多く持っていたのがスプリットだったので、今回ピックしました。
── eKo選手はStage 2を通して、モチベーターとしてチームを盛り上げる役割も担っていたと思います。苦しい展開となった今日の試合では、どのような声掛けをしていましたか?
eKo:今日はモチベートするために特別何かを頑張ったという感じではないです。ただ、1マップ目が終わったときに、私から見てチームの雰囲気が「勝てる雰囲気じゃないな」と感じました。
2マップ目のスプリットに入る前に、「本当に負けたらここで終わりだけど、このままだとやばい」というようなことを話しました。詳しくは覚えていないのですが、諦めないようにすることと、自分たちが準備してきたものをもっと出せるような言葉をかけました。
あとは、ラウンドを取ったときには本当にすごく喜ぶようにしていました。そういう部分は意識していました。