『VALORANT』がeスポーツとして世界的に大きな成功を収められた3つの理由

今年から正式展開が開始されたVALORANTのeスポーツシーンですが、一年目にして3つの国際大会を開催し、その内「VCT Masters」「VCT Champions」の2つの大会で100万人を超える同時視聴者を記録するなど、世界各地で大きな盛り上がりを見せています。

また、今年10月に海外メディアより公開されたPCゲームを対象とする2021年第3四半期（7-9月）のeスポーツPCゲームランキング（ティアリスト）では、VALORANTは総合順位第3位でTier1入りを果たしており、数値からも爆発的な人気を得ていることが伺えます。

5v5の本格タクティカルシューターとして2020年に正式サービスを開始し、大きな成功を収めたVALORANT。海外メディア「esports.gg」では、VALORANTが大きな成功を収めた理由を分析した記事が公開されています。

以下、元記事より一部引用したものを掲載

経験豊富な開発陣

開発元のRiot Gamesは「リーグ・オブ・レジェンド」を10年以上運営し、その中でいくつもの問題点を改善してきました。同社のesports部門は「リーグ・オブ・レジェンド」や「CS: GO」の開発に携わった経験を持つ、Esportsを知り尽くした人材で占められています。

これはVALORANTが競技用ゲームとして設計されており、Eスポーツシーンの展開は問題なく行えるようになっている事を意味します。そして長年の経験を活かし、チームや会場などとの協力の下、ファンに興奮を届けることに成功しました。

競技のレベルを上げたベテランプレイヤー達

VALORANTシーンに参入しているチームの殆どは、CS: GOを始めとした様々なゲームでの経験があるプレイヤーで構成されています。プレイヤーたちは競技シーンの厳しさや特殊な環境に慣れており、通常よりも短い期間でプレイのレベルを上げていきました。

また他タイトルから移行してきたプレイヤー達は、元々活動していたゲームから多くのファンを呼び寄せ、VALORANTは様々なプレイヤーからの興味を引くことに成功しました。OverwatchやCS:GO出身のプレイヤーに加え、Ninjaのような人気ストリーマーがプレイしたときにはコミュニティは大いに盛り上がりました。

エンターテイメント性あふれるタレントたち

プロゲーマーの移行先となったVALORANTは、同時に多くのタレントも呼び寄せることに成功。PansyやDDKなどのタレントが、ファンに素晴らしい経験を届けてくれました。別タイトルで活躍するタレントを起用することは、VALORANT独自のタレントを育成することに比べて、VALORANTのアイデンティティを失うことに繋がりかねませんが、同時に優れた視聴体験をもたらす事になります。

多様なキャスターを揃えるなど、VALORANTの成功に尽力したRiot Gamesが、リーグ・オブ・レジェンドで何年もかけ学んだことを1年でVALORANTに活かせたのは素晴らしいことです。

VALORANTを待つ明るい未来

発表された新フォーマットによれば、来年以降のVALORANTは大きく拡大し、VALORANTファンが見るものがない状態が更に少なくなります。来シーズン以降には、女性向けトーナメントや、サードパーティーが主催する大会など、様々なコンテンツが展開され、今後のVALORANTシーンはますます大きくなることでしょう。

引用元：https://esports.gg/opinion/none/three-reasons-valorant-had-a-better-first-year-than-most-esports/