
モンゴルを拠点に活動するプロゲーミングチーム「The MongolZ」は8月15日、Premierの結果により出場権を獲得したと見られていた「VCJ 2024 Split 3 Advance Stage」への参戦がRiot Gamesより認められなかった件について、声明を発表しました。
Official Statement regarding TheMongolZ participation in VALORANT Challengers League pic.twitter.com/Ut9MFmYAcN
— The MongolZ (@1mongolz) August 15, 2024
The MongolZ VALORANT部門とVCJ Split 3をめぐる現在の状況について
The MongolZ VALORANTチームは日本のPremier Inviteディビジョンで競い、2度の優勝を達成しました。
Episode8 Act3のPremierを勝利したあと、チームはRiotから何の招待も受けず、この問題についてチームが出場権を得ているのかどうか、何のコミュニケーションもありませんでした。
2Act連続でPremierを勝利した後、The MongolZはVALORANT Esports JapanのLead Product Managerを務めるKohei Izumi氏から以下の連絡を受けました。
“Challengers Japanへ出場するためには、現在5人中3人が日本の居住権を持っていなければなりません。”
しかし、この連絡は当初私たちのプレイヤーに伝えられたことに反しています。それは、私たちがチームを作るにあたり、最初に選んだPremierサーバーで出場できるというものです。
現在の状況では、モンゴルの所属するChallengersリーグはトルコに設定されています。しかし私たちのプレイヤーは、EMEAのアカウントを必要とするリージョンのPremierに参加することができません。モンゴルでVALORANTのアカウントを作成すると、自動的にAPACの所属となるからです。
さらに付け加えると、首都ウランバートルからイスタンブールサーバーにはおおよそ130-140pingとなっています。これではプレイできません。私たちの理解では、VALORANT Challengers Turkiyeにも”3人のプレイヤーが該当のリージョンに居住していなければならない”というロスター制限が存在しています。
とはいえこれらのルールは、過去に例外が設けられたことも複数あり、不明瞭で曖昧です。
The MongolZ VALORANT部門は私たちの次のステップについて、現在Riot Gamesからの公式回答を待っているところです。私たちはチームに対し、最終的にはアセンションへつながっているVALORANT Challengersで競う機会が与えられるべきだと信じています。今回の問題が私たちの道を塞ぐことが無いよう願っています。
同チームはVCJ 2024 Split 3 Advance Stageへの出場権をかけたPremierで2度優勝しており、8月19日から始まる同大会に参加できると考えていた模様です。声明中の「当初私たちのプレイヤーに伝えられたことに反しています」という部分が気になりますが、consz選手が実際のやりとりを公開しています。
Oh yeah and by the way, before going in to Japanese premier zone, i did ask Riot about if we could play in it and qualify into further tournaments. They basically said yes. pic.twitter.com/Biqh10DQ7D
— MongolZ consz (@consz9) August 15, 2024
やりとりでは「私たちはモンゴルのチームですが、日本のPremierで好成績を残した場合場合Relegation/Promotion(※注 Advance Stageに相当)に出場できますか?」という趣旨の質問に対し、「参加可能なサーバーがリストに表示されており、その中であればどれでも選択可能です」という趣旨の、ややずれた回答が返ってきています。
というのもconsz選手はプレイヤーサポートに対して問い合わせを行ったため、おそらく担当者がeSportsのシーンに詳しくなかったことで、このような行き違いが発生したと思われます。
とはいえ、競技シーンにおけるモンゴル地域の扱いがかなり曖昧なものになっていることは否定できません。トルコのChallengersに所属しながら、アカウント作成時にはAPACに割り当てられ、Premierでトルコ地域を選ぶことができず、選べたとしても130-140pingでのプレイを余儀なくされてしまいます。
また声明では国籍制限の例外についても触れられています。これはモンゴルチームTeam Kobolsが今年のSplit 2でPremierを勝ち抜き、台湾/香港リージョンに出場できたことが挙げられるでしょう。

香港/台湾地域にモンゴル人選手5名ということで、明らかに国籍条件を満たしていないものの、出場が認められています。筆者はこれを見てモンゴル地域が台湾/香港地域の所属になったと理解しており、MGLZは今回日本のPremierに間違えて参加したのではないかと考えていましたが、どうやらこれは例外だった模様です。
.@consz9 & @ArdyIRL giving some information about the whole situation pic.twitter.com/wrmsyQwE1I
— The MongolZ (@1mongolz) August 15, 2024
またMGLZが投稿した動画によると、Team Trinityというチームも東南アジアのPremierを勝ち抜き、国籍条件を満たさないながら例外として出場が認められています。こうした流れを受け、MGLZも日本で大会に出場できるものと考えていたようです。動画においてコーチのAndy氏は「なぜ我々だけ例外が認められないのか?」と苦言を呈し、「トルコのビザを取り、高い金をかけてブートキャンプを実施すればいいのか?」と述べています。
MGLZ側の説明を聞く限り、モンゴル地域自体がRiotによってかなり雑に扱われていると言わざるを得ません。今回の件への対応と何らかの制度作りが求められるでしょう。
MGLZのCounter-Strike部門はアジア最強の座を確保し、最近ではヨーロッパチーム相手にも結果を残すなど、モンゴル地域全体が高いポテンシャルを秘めています。そのポテンシャルが発揮できる舞台が用意された時が非常に楽しみです。