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FNC Crashies「この一年は仲間と共に過ごした本当に特別な時間だった。それだけに、こうして終わるのは本当に悔しい。2-2に追いついた瞬間、“今年こそは報われる”と信じていた」

2025.10.06 84 COMMENTS
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10月6日、「VALORANT Champions Paris」のグランドファイナルにて、FNATICはNRGに2-3で敗れ、準優勝で大会を終えました。試合は序盤からNRGが主導権を握り、圧倒的な内容で最初の2マップを連取。追い込まれたFNATICは、敗退のかかった3マップ目のアビスで1-11という絶体絶命の状況から劇的な逆転劇を演じ、オーバータイムの末に勝利しました。

勢いに乗ったFNATICは続く4マップ目のアセントでも流れを掴み、シリーズを2-2のタイに戻しましたが、最終マップのサンセットではNRGに惜しくも敗北。悲願の初Champions制覇は来年以降に持ち越す結果となりました。

試合後、FNATICのメンバーが記者会見に出席し、試合と今シーズンを振り返りました。

目次

FNATIC(NRG vs FNC)試合後記者会見

── まずは今年の活躍を称賛します。あなたたちは常に大会ごとに優勝候補の一角でした。Boaster選手、試合前の映像やインタビューでは、競技生活の継続について考えているような発言もありました。今の率直な気持ちを教えてください。

Boaster:そうですね…前にも言った通り、プロとしてあとどれくらい続けるのかは正直自分でも分かりません。とにかく続けていくつもりです。ただ、もし今回チャンピオンズのタイトルを手に入れて「少なくとも一度は成し遂げた」と胸を張れていたら、よかったとも思います。僕たちがまだ獲っていない唯一のトロフィーですし、そういう“歴史的な瞬間”にできたら良かったと思います。

でも、まあ、来年また挑戦です。次は中国開催なので楽しみにしています。今日の僕たちは、フェニックスがもう少しで羽ばたくところまで来ていましたが、もしかするとそれは別の場所で羽ばたくことになるのかもしれません。

── NRG戦では0-2からのリバーススイープを目前まで迫りました。最終マップのサンセットでは、あと一歩のところで敗れてしまいました。チームにとって、何が勝敗を分けたと思いますか?

Boaster:こうした国際大会の最終日は、おそらくご想像の通り本当に過酷です。僕たちはアッパーブラケットから進んでいたので、決勝まで3日連続で試合がありました。そのうえ、取材や撮影、メディア対応なども多く、試合の後はアドレナリンが止まらず、体は痛いし頭もガンガンする。それでもどうにか寝なきゃいけないし、翌朝には早く起きて会場に向かう。だから、単純に「試合をするだけ」ではなく、いろんな要素が重なって本当に大変なんです。

今日の試合は全体的にスロースタートでした。特にロータスでは、僕たちにとって重要なマップだったのに、まったく噛み合いませんでした。相手のオーディンに完全に壊されて、何もできなかった。アビスに入ったときには「これが最後のチャンスだ」と思いました。でも攻撃側の動きは全部理解していたので、自信はありました。とはいえ1-11になったときは「これはマズいぞ」と(笑)。それでも巻き返して、“Holy guacamole(マジかよ)!”って叫ぶくらいの奇跡のような展開でした。あの瞬間、観客の歓声を聞いて本当に鳥肌が立ちました。もしあそこでストレート負けしていたら、あまりに後味が悪い決勝になっていたと思います。だけど、僕たちはFNATICらしく戦い抜いて、アセントで反撃し、流れをつかみ直せました。

そして迎えたサンセット。ご存知の通り、僕たちが普段はほぼ常時BANしているマップです。少なからず準備はしていましたが、結果的にここが勝敗を分ける運命のマップになりました。勝てるはずのラウンドを落とし、その次のラウンドで相手がアルティメットを使ってきて…VALORANTの厳しさを思い知らされました。もしボーナスラウンドを1つでも取れていたら、全然違う結果になっていたと思います。最終的には1v1のわずかな差で決まってしまいました。

もちろん悔しいですが、トロントの時とは違って、やり切った感があります。僕たちは全力で戦い抜きましたし、チーム全員が持てるものをすべて出し切りました。勝てれば最高でしたが、勝者は一人だけ。だからこそ、この舞台で競い合えたこと自体が何よりの祝福だと思っています。

── 試合全体を振り返って、NRGから学んだことや後悔はありますか?

Chronicle:率直に言って、間違いなく大きなストレスがありました。NRGの対処の仕方は本当に見事で、こちらは試合への高揚や感情に押されてしまい、その隙を徹底的に突かれました。正直、シリーズ全体を落としかねない場面になってからは良いプレーも出始めましたが、最終的にはあまり助けになりませんでした。

彼らが素晴らしかったのは認めざるを得ません。あらゆる局面でこちらの弱点を突き続け、僕たちは解決策を見いだせなかった。ストレスという問題に加えて、最初の3マップではせめて1、2ラウンドを拾う方法すら見つけられず、あれは“チャンピオン決勝のプレー”とは言えない出来でした。

── リーグ1年目で、国際大会の決勝まで進みました。今の気持ちを聞かせてください。

Kaajak:正直、どれが一番かは選べません。この大会では本当にたくさんの思い出ができました。特に印象に残っているのは、Domaと一緒にプレーしたPaper Rex戦です。あれは本当に忘れられない試合でした。そして、今日の1-11からのカムバックも信じられない体験でした。おそらくずっと心に残ると思います。

最終的にはサンセットで完全に止められてしまいましたが、それでもここまで戦えたことを誇りに思います。ただ、やはり2位には意味がありません。今年は国際大会で3回も準優勝を経験しました。だからこそ、来年はもう一度挑戦して、必ず優勝します。そしてこの経験からしっかり学んで、もっと強くなります。

── アビスで見せたあの立て直しやチームの一体感は、どうやって生まれたのでしょうか。

Chronicle:このゲームは、すべて勢いに左右されます。相手のプレーを見てもわかるように、1ラウンドも取れないような展開になると、そこからシリーズを立て直すのは本当に難しいです。グランドファイナルやそれ以前の試合でも同じで、4〜5ラウンド連取された時点で、もう取り返すのはほとんど不可能に近い。唯一の方法は、試合の中で“あり得ないこと”を起こすしかないんです。

アビスでは、まさにそれをやってのけました。1-11の状況から始まって、ピストルラウンドで4キル、ボーナスラウンドでも誰かがとんでもない活躍を見せ、重要なラウンドでは毎回誰かが信じられないプレーをしてくれました。そうなると、もう相手はどうすることもできません。

こちらのメンタルがどんどん上がり、相手の集中力が落ちていくと、試合は完全にひっくり返る。アビスの逆転は奇跡ではなく、チーム全員の気持ちがひとつになった結果だったと思います。

── 1-11の局面で、どんな声かけをしましたか?

Milan:正直、あのときの細かい言葉までは覚えていません。あの場面では、自然と口から出る言葉しか出てこないものです。たぶん「勝つことばかり意識せず、小さなことに集中しよう」と伝えたと思います。11-1から追いつくなんて普通はあり得ない。だから「勝つ」ではなく、「1ラウンドずつ積み重ねよう」という意識で臨ませました。

そして、チーム全体にポジティブなエネルギーが戻ってきた瞬間、動きが一気に変わりました。自信がみなぎり、プレーもどんどん良くなっていきました。あのときの彼らは、まさに“勢いに乗ったFNATIC”そのものでした。

── 今日の観客の声援は、あなたたちにとってどんな意味を持ちましたか?

Boaster:最初の2マップはかなり一方的な展開で、正直ちょっと残念でした。せっかくの決勝なのに、良いショーを見せられなかったと思ったんです。だって、誰もそんな試合は望んでいない。たとえ勝者側のNRGだって、「3-0で勝ったけど、ちょっと退屈な試合だったね」と言われるのは本意じゃないはずです。

だからこそ、アビスで盛り上がる展開を作れたのは本当に嬉しかったです。あのマップは興奮と緊張感に満ちていて、まさに決勝らしい内容でした。

観客の声援はものすごく大きくて、会場全体が揺れるようでした。僕たちを少し応援してくれていたのも感じましたし、純粋に楽しかったです。まさに“最高に熱い夜”でした。

── この1年を振り返って、どんなシーズンでしたか?

Crashies:正直に言えば、この一年を振り返ると本当に信じられない気持ちです。あっという間に過ぎ去ったように感じます。この仲間たちと共に、信じられないほど多くの経験をしてきました。それだけに、こういう形でシーズンを終えることになったのは本当に悔しいです。

このチームに受け入れてもらい、家族のように扱ってもらえたことには、心から感謝しています。今日の試合後は、本当に悲しさがこみ上げてきました。スコアが2-2に追いついた瞬間、「今年こそは報われる」と全員が信じていました。それだけに、この結果は本当に辛い。ここまで積み上げてきた努力や、チームの絆を思うと、簡単には受け入れられません。

それでも、この一年は間違いなく素晴らしいシーズンでした。きっと、僕のキャリアの中でも最も大切な一年になると思います。そして、人としてもプレイヤーとしても、大きく成長できた一年でした。

── 試合中、チーム全体が大声を上げ、熱狂していました。その“ハイプ”はどうやって生まれるのでしょうか?

Boaster:今日、改めて大きな学びがありました。“ハイプ”――つまり、熱狂や感情の高ぶりというのは、無理に作るものではないんです。自然と湧き上がってくるものなんです。アビスでは、まさにその瞬間が訪れました。勢いがついて、チームがひとつになり、流れが転がり始めたのです。アセントでも同じで、読みが噛み合い、すべてがスムーズに回り始めました。

IGLとしては、頭が爆発しそうなほどのプレッシャーがあります(笑)。本当に脳みそが飛び出しそうになる。叫び続けているのに、声が枯れないのが不思議なくらいです。でも、それは自然と出てくるものなんです。アドレナリンが全身を支配して、考えるよりも感じる状態になります。その瞬間こそが、VALORANTが一番楽しい時間です。考えなくても体が動く、流れに完全に乗っている状態なんです。チーム全員がその“フローステート”に入った時、ゲームは明確で、そして何より楽しくなる。あれは本当に不思議で、そして最高の感覚です。

── 最後に、ファンや関係者への感謝をお願いします。

Alfajer:まず、チームマネージャーのCoJoに感謝を伝えたいです。あそこにいるんですけど、ずっと僕たちを見てくれています。今大会の途中で僕が体調を崩したとき、彼はずっとそばにいてくれました。病院でも8時間、9時間、10時間と、一度も離れずに支えてくれました。まるで兄か、いや、叔父のような存在です。

本当は勝ったあとにインタビューで彼への感謝を伝えたかったんですけど、今日は叶いませんでした。それでも今ここで伝えたいです。彼は間違いなく最高のマネージャーの一人です。僕の家族の一員でいてくれてありがとう。愛してるよ。

Chronicle:まずチームの中で言いたいのは、Kaajakの頑張りを本当に称えたいです。彼はルーキーなのに、今のシーンで最も安定していて自信のあるプレイヤーの一人だと思います。今日のシリーズも、間違いなく彼が引っ張ってくれました。チームの中では「彼はいつも全力でやる男だ」って冗談で言い合っているけど、本当にその通りなんです。言葉にするのが難しいけど、心から感謝しています。

そして会場にいた全てのファンの皆さんへ。今日の1-11からのカムバックができたのは、間違いなく皆さんのおかげです。あの歓声がなければ、絶対にあそこまで戦えなかったと思います。正直、あのマップを終えてステージを降りるとき、泣きはしなかったけど、目に涙が浮かびました。13-1とかで終わっていたら、恥ずかしくて立ち上がれなかったと思います。でも、ほぼ不可能なことを成し遂げられました。それは観客の皆さんが僕たちのメンタルを支えてくれたおかげです。感謝しています。

Milan:まず、コーチングスタッフのBen(Scuttt)とPhil(Szed)に感謝したいです。彼らは本当に素晴らしい仕事をしてくれましたが、いつもスポットライトが当たるわけではありません。もちろん、選手たちはよく称えられますが、CoJoをはじめ、チームを支える全員がこの結果を作り上げたと思います。初めて帯同してくれたポーランド人のビデオグラファー、Hubertもそうです。彼はチームに新しいエネルギーと笑顔をもたらしてくれました。

僕たちがここまで来られたのは、そうした人たちが作ってくれた環境のおかげです。チームには才能ある選手が揃っていますが、それを活かすための「空気」や「エネルギー」が必要なんです。その雰囲気を作ってくれた全員に、心から感謝しています。

Kaajak:まず、チームメイト全員に感謝したいです。自分にとってこの1年は、間違いなく人生で最高の一年でした。Tier2から上がってきて、彼らから本当にたくさんのことを学びました。感情の面でも、人としても、そしてプレイヤーとしても大きく成長できたと思います。今の自分があるのは、間違いなくこの仲間たちのおかげです。

そして観客の皆さんにも感謝しています。今回が初めての本格的な大舞台でしたが、特にアビスでのカムバックの時は、あの熱気が本当に最高でした。ただただその瞬間を楽しんでいました。もちろん、いつも支えてくれている家族にもありがとうと言いたいです。みんな本当にありがとう。

Boaster:みんなサポートスタッフにはすでに感謝を伝えてくれたので、僕からは家族と恋人のYinsuに感謝を伝えたいと思います。家族は何週間も前から応援に来てくれて、本当にありがたかったです。遠くから飛行機で観戦しに来てくれるなんて、幸せなことですよね。

Yinsuには、いつも僕を信じてくれてありがとうと言いたいです。プレッシャーで揺れる時も、彼女と話すことで気持ちを落ち着けることができました。

eスポーツ業界の友人たちも、試合前にメッセージを送って応援してくれていました。ステージに立つとき、「自分にはこれだけ支えてくれる人たちがいる」と思えるのは本当に力になります。

それと、誰もまだ言っていなかったけど、Domaにも感謝を。彼は突然呼ばれて、すべてを投げ出してチームに合流してくれたんです。彼なしでは今の僕たちはなかった。本当にありがとう、Doma。

Crashies:チームメイトたちにはもう感謝を伝えましたが、ここで改めてサポートスタッフにも感謝したいです。特にPhilコーチはもっと評価されるべき人です。Scutttコーチ、Colinマネージャー、そして裏で支えてくれた全員にありがとうと言いたいです。彼らがいたから、この一年が特別なものになりました。

そして何より、ファンの皆さんに特別な感謝を。今日の声援は本当にすごかった。プレイしていて鳥肌が立ちました。皆さんのおかげで、忘れられない体験になりました。会場中からエネルギーが伝わってきて、それを全員で感じながら戦っていました。

最後まで勝ち切ることはできませんでしたが、皆さんにあの“ショー”を届けられたことを誇りに思っています。今日の声援、本当に最高でした。心からありがとう。

画像引用:VALORANT Champions Tour Photos

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6月15日 更新
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