「VALORANT Champions Paris」日本時間10月3日から4日にかけて行われたプレイオフにて、FNATICはNRGに0-2で敗北し、ローワーファイナルへ回ることになりました。試合後、FNATICのメンバーが記者会見で試合を振り返りました。

── 最初の質問はBoaster選手へ。以前の記者会見で、あなた方のレジリエンス(粘り強さ)について、劣勢でも信じ続けて試合を引き戻す話をしましたよね。今日はアビスでその兆しが少し見えたものの、最後は実りませんでした。その自信が結実しなかった時、IGLとして自分の感情、そしてチームをどのようにマネージメントしているのでしょうか?
Boaster:正直に言うと、リセットして次に行くだけです。アビスでもそうでした。こちらは1-11まで行かれていましたから、相手が取り得るアルティメットの可能性とか、そういったものを全部相手に合わせていく必要がある状況で、こちら側に流れが来ないといけません。相手の攻撃サイドで流れが来ていたのと同じようにね。
なので、とにかくプレーを続けて、点差が縮まってきた段階で信じる気持ちがどんどん強くなるんですが、残念ながら今日はその「本当に強く信じ切れる」ラインに到達する前に終わってしまいました。エネルギーが一気に乗る段階までは行けませんでした。
── ラウンド10について覚えていますか?たしかkaajak選手が“ヒーロープレイ”を狙って、少しナーバスになっていた場面です。kaajak選手にあのヒーロープレイをさせるコールは誰が出したのですか?細かすぎるようなら大丈夫です。
Boaster:あれは僕のミスです。 僕がそういう形に持っていかせたんだけど、読みが少しズレていて裏目に出てしまいました。そういうものです。生きてこそ学ぶのです。 ただ、残念なのは公式戦で学ぶことになってしまった点です(笑)。コール自体は僕が「相手の懐に飛び込め」と言いました。まあ、もしそこに相手がいなければ機能したんだけどね。

── Milanコーチに質問です。マップ1はクレイジーでしたが、マップ2ではゲームプランが少し噛み合っていないように見え、チームも少し落ち込んでいるように見えました。NRGの用意していたプランで適応が難しかった点、驚かされた点はありましたか?
Milan:いいえ。控室でも選手たちに言いましたが、要はショットを外しただけだと思います。単純な説明ですが、普段ならもっとコントロールして、サイトへのエグゼキュートを封じられることが多いのに、今日はちょっとバタついてしまいました。正確な理由は分かりません。今はそこまで心配していません。
── Boaster選手へ。IGLとして今日一番の課題は何でしたか?
Boaster:この試合の現実で言うと、もっと早くアクセルを踏めていたら、アセントは本来なら取れていたかも知れないということです。ジャッジにやられた大きなラウンドを落としたことでマネー状況が悪化しました。もし取れていれば、相手のエコを壊せて4-4くらいのスコアに並んでおいしい状況で、こちらにアルティメットも上がってくる展開だったと思います。
でもそのラウンドを失って、また貧弱なバイに逆戻りして4-1みたいな流れ。そういうラウンドは起き得るけど、本当に残酷なんです。チャンピオンを獲るには取るべきラウンドを確実に取らなきゃいけない。今日はそれができませんでした。残念でした。今日は満足していません。もっとやれるはずだし、選手たちもそれを分かっていると思うし、話し合ってリセットして、ハングリーさ・情熱・闘志を見せる。そしてまた挑むだけです。あと2勝必要なんですよね(笑)

── Milanコーチへ。今日の試合は、上位ファイナルを勝ち上がると得られる“マップのピック・バン優位”を強く欲している、とチームが語っていたのを聞きました。トロントのPaper Rex戦で、そこが敗因に繋がったと。そこで伺います。トロントでの連続Bo5の準備・耐久から学んだことを、ローワーブラケットでの連戦にどう生かしますか?
Milan:私たちはどのシナリオでも戦える準備をしています。アッパーからグランドファイナルへ行く場合でも、ローワールートでも。だから大きな変更はありません。経験という意味では、今年すでに4、5回はBo5を戦っているはずで、十分に慣れています。正直、楽しみにしています。私たちとPRXは長い試合を何度も戦ってきた経験があるので、その点で他の2チームより優位だと思います。
── まず、Fnaticの皆さん、残念でした。特に2マップ目は多くの人が予想しなかった展開だったと思います。Alfajer選手に質問です。体調不良でしたが、練習不足や体調が今日のパフォーマンスに影響しましたか?
Alfajer:あの試合の後はずっとチームで練習してきました。今日は集中できていませんでした。何が起きたのか分からないけど、試合に入り込めなかったのです。病気のせいじゃないと思います。たぶん何か悪いものを食べたとか。とにかく集中ができていませんでした。でも明日は集中すると約束します。
── Alfajer選手へ。体調不良から戻って今日プレーするのは大変でしたか?パフォーマンスに影響はありましたか?
Alfajer:自信には影響したと思います。いつものような自信が持てなかったです。ステージに立って負け始めた時に、チームや自分への不安がよぎりました。でも今は落ち着いてきたと思います。それでは明日お会いしましょう。
── kaajak選手へ。数日前「I’m thinking I’m back」って言っていましたよね。自信があると。今日の自分の出来をどう見ていますか? 明日に向けてどう感じていますか?
kaajak:今日は抜けていました。 でも明日はまた戻ります。パフォーマンスは悪くはないけど、今日は私たちの日じゃなかったんだと思います。チームとしての連携も、個々の部分でも。正直、Alfajerと同じように感じました。特にアセントの序盤は試合に入れていませんでした。でも明日に向けて直せば大丈夫だと思います。
── Boaster選手へ。NRGは対戦準備の良さで知られています。今日の彼らの準備・継続的なフォームを踏まえ、あなたが見た彼らの準備・もたらした課題は? また、事前のあなた方の準備と比べてプレーに変化は感じましたか?
Boaster:アセントを例に話します。彼らは自分たちのデフォルト(基本進行)をやってきました。守りでは、BやMid寄りに人を置いてくるみたいな感じでした。要は、彼らは自分たちの“いつものゲーム”をしつつ、こちらが何をするか大まかに把握していたんだと思います。良いチームなら、自分たちの型が整っていれば、相手がだいたい何をやるかを知っていれば十分です。そこからどう噛み合わせるかのアイデアが湧くからです。
だからアセントは普通の試合に感じました。自分たちでチャンスは作ったのに、取るべきラウンドを取ることができませんでした。守りに回ってからも同じだったと思います。相手がMidかAかBか、こちらは相手を把握してリアクションで合わせていくだけです。今日は練習通りにプレー出来なかったと思います。

アビスに関してはさっき言った通りで、2-1の状況で5v4のシーンもあったのに、あの状況の捌き方を間違えてしまって、そこから雪だるま式に状況が悪化し、相手はULTを使い、こちらがリテイクを仕掛けるたびに相手はULTを持っている状況になりました。さらマネー状況が非常に厳しく、ラウンドを落とすたびにこちらはシェリフへ逆戻り、相手はまたオーブを取り、次のフルバイに行ったら「ああ、また相手にこのULTがある」となっていました。アビスでは常に後手に回っていました。
── crashies選手へ。NRGと戦う難しさ、そして今日のNRGと昨年までのNRGの違いについて、あなたの視点を聞かせてください。
crashies:今日はルーキーたちが本当に大きく活躍しました。skubaは2マップ目で一時15-1とかだったし、brawkも1マップ目から冴えていました。今日は彼らの調子が本当に良かったと思います。こっちは立ち上がりが遅かったです。みんな言ってるように、今日は私たちにとって良い日ではありませんでした。
でも、この負けは良い学びだとも思います。そこから多くの学びを得られるからです。今大会では、これまで実際には大きく負けたことはありませんでした。試される場面はあっても、だいたい跳ね返してきた。だから今回の試合から多くを学んで、次のBo5に臨めると思います。Milanが言っていた通り、今年はすでに4、5回Bo5を経験しています。だから次は、もっと良いFnaticを見せられるはずです。正直、そこまで心配はしていません。